“真面目系クズ”という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 初めて聞いた人は、「真面目なの?クズなの?」と戸惑ってしまうかもしれません。
今回は、真面目系クズという性格について詳しくご紹介したいと思います。
さっと読める目次
真面目系クズとは
真面目系クズとは元々はネットの掲示板発祥の言葉で、見た目は真面目なのに中身がそれに伴わず残念な性格の人のことを指します。
今では、自分のことを「真面目系クズだと思う」という人も増えているといいます。
「クズと真面目系クズの違いって何なの?」と思う人も多いことでしょう。分かりやすく言えば、クズは堂々とさぼるのに対し、真面目系クズは見られていない時にこっそりとさぼるようなイメージです。
外面は良く見られようと真面目を振る舞うものの、根は真面目な性格ではないことが多いため、隠そうとしてもどんどんボロが出てしまいます。すると、今まで真面目だと思っていた周囲もがっかり感を隠せません。
初めからクズであることを公言するよりもむしろ、真面目ぶってクズであることを隠しているほうが残念感が強いとも言えるかもしれません。
真面目系クズに当てはまる特徴
真面目系クズと言えるであろう特徴をいくつかご紹介します。
指示待ち人間
真面目系クズには、言われたことは最後まで完璧にこなせるという人が多いです。これだけを聞くと有能な人間のようにも感じますが、言われたこと“しか”できない、となるとどうでしょうか。
受けた指示通りには動けるものの、自分からやるべきことを探して行動をしたり、何かトラブルが起きたりしたときに咄嗟に対応することができない。そんな指示待ち人間であることが真面目系クズの特徴です。
例えば、会社に入ったばかりの新人の頃であればまだ何も分からない状態なので、上司の指示によって動くことは当たり前です。しかし、勤続年数が増えるにつれ後輩もでき、仕事も増え、責任も増えます。そうなってしまうと、自分のキャパシティに限界を感じ、苦痛を感じてしまう人が多いのです。
生活していく上では、基礎力だけでなく応用力も大切になります。本来であれば応用力も自然と鍛えられるのですが、真面目系クズの場合は応用力を伸ばそうとも思えない、ということが多いと言えるでしょう。
根拠のない自信がある
「やればできる」「自分は何でもできる方だ」などという根拠のない自信を持っている人がいます。それが実際体験したことに基づいているなら何も言うことはありませんが、口だけが大きかったり実際には何もできなかったりすると、それはもう自信には結びつきませんよね。
真面目系クズには、自信やプライドは一丁前に持っていながらもそれを有言実行できないクズです。普段から本当に真面目に取り組んでいる人からすれば、おそらくその無能ぶりはバレバレであることでしょう。
努力していることをアピールする
大人になれば、努力というのは結果に結びつかないと意味がありません。「結果は良くなかったけど、頑張ったからいいでしょ」とはならないのです。仕事で、「大事なプレゼンに失敗したけど準備を頑張ったから問題なし!」とはいきませんよね。
真面目系クズの場合、努力していることを人に見てもらいたいと思っています。自己承認欲求が強いため、結果云々よりもそれに向けての努力に対して「すごいね」「頑張ってるね」と思われたいのです。
そう考えると、学校の授業で誰よりもノートを真面目にきれいにとっているはずなのに誰よりも点数が低い人、というのも真面目系クズの一種と言えるでしょう。
面倒ごとをとことん避ける
真面目系クズは、とにかく面倒なことが大嫌いです。面倒くさがりなので、面倒なことをなるべく避けるためにその場限りの嘘をついたり、人を利用したりすることもあります。毎回こんなことをしていては、周りからの信用も落ちて当然ですよね。
そして真面目系クズに多いのは、「返事だけは良い」ということ。頼まれたことなどに対してとりあえず返事をするものの、結局何も手をつけなかったり誰かに押し付けたり、なんてこともあります。
自分ではうまく事を回している、と思っても、周囲からしてみれば迷惑でしかありません。そうしてどんどん化けの皮が剥がれていってしまいます。
本当の友達が少ない
真面目系クズの場合、外面だけは良いので、表面的な友達や付き合いはそこそこある人も多いです。しかし、本当に真面目な人からすれば真面目か真面目系クズかは一目瞭然。真面目系クズだと分かれば仲が良いと思っていた人も適度な距離を置くようになり、本当の友達がいない、という状況になることも珍しくありません。
本当に心を開いてくれるような友達がいない場合、もしかすると真面目系クズの片鱗が見えてしまっているのかもしれません。
真面目系クズを改善するには?
真面目系クズを改善する方法をご紹介します。
自分の短所を知ること
自分が真面目系クズであると自覚している人の場合、まずはそれに当てはまるであろう短所を知ることから始めてみましょう。ノートに箇条書きで書いていくと、今の自分が客観的にどう見えているのかが分かります。
例えば、さぼり癖があること。面倒くさがりなこと。有言実行しないこと。自分で考えられる範囲の短所を全て把握し、それをしっかりと自覚することが真面目系クズを改善するための一歩になります。
明らかに真面目とは思えない短所を自覚することで、“真面目系”クズではなくなります。そこからはもう、それらの短所をどのように改善していくかを考えていくだけです。
真面目系クズ歴が長い人の場合はプライドが邪魔をするかもしれませんが、本気で改善したいのであればだめな自分も全て受け入れることから始めましょう。
周りを気にしすぎない
真面目系クズには、周りから良い評価を受けたいがために行動をしている人も多いと思います。しかしそれは必ずしも良い結果に繋がるものではなく、むしろその場限りの対策にしかならなかったりします。
「人からどう思われるか」を気にするのではなく、「どうすれば最善の結果が導き出せるのか」ということを一番に考えるようにしましょう。
真面目系クズによくある特徴としては、「人に見られていない時には全力でさぼる」ことが挙げられます。これは、自分の行動が他人によってコントロールされているとも言えます。
仕事であれば、もっとも大切なのは上司に褒められることではなく仕事を無事成功させること。目標を「どうすれば成功させられるか」「どうすれば要領良くこなせるか」などに設定することで、本来の働きができるようになります。
他人が見ているかどうかなど関係なく、まずは自分のみと向き合ってみましょう。
積極的に行動する
真面目系クズには、常に受け身の姿勢である人が多いです。それは人間関係も然り、仕事でも然り。アウトプットの姿勢が全くないようでは、物事に対するモチベーションも上がりません。
中途半端ではなく本気で真面目な自分を手に入れたいのであれば、何事にも積極的に行動するよう心がけましょう。面倒だな、と思うことでも、どうすればいかに楽にできるか、要領よくできるかなどを考えながら行い成功すれば、それは大きな財産になります。
何事にも本気で取り組むことができるようになったなら、その時はもう真面目系クズを脱却できているとも言えるかもしれません。
最後に
真面目系クズとは、簡単に言えば真面目の皮をかぶったクズのこと。侮辱や自虐として使われることが多いように、良いイメージはまずありません。
真面目系クズの特徴としてはさぼり癖があったり、自信過剰だったりということが挙げられます。改善したいのであれば、「だめな自分を認める」ことが近道になりますよ。