転職をする際に、持っておくと有利な資格というものがあります。自分のスキルや能力を証明してくれる資格なので、どんな資格にもそれぞれの価値があります。
ですが、今回は中でも転職の際に持っておくと有利になる資格に特化してご紹介していきます。
「転職のために資格を取りたいけど何の資格を取ればよいかわからない」と迷っている方はぜひ当記事を参考にしてください。
さっと読める目次
ファイナンシャルプランナー
まずはじめに紹介するのは「ファイナンシャルプランナー」。名前は聞いたことがあるけどどんなものかはわからないといった方は多いかと思います。ファイナンシャルプランとは、直訳すると「資金計画」という意味になります。
そして、ファイナンシャルプランナーは、お金にまつわる様々な知識を活かして、お客さんのライフプラン設計の手助けをするお仕事です。
例えば、贈与、相続、事業継承、不動産の有効活用、保険の見直し等といった分野で、専門知識を活用してライフプランを構築します。
難易度
入門レベルとされている3級の合格率は、およそ60%程度で、やや難しいとされている2級の合格率は一気に半分の30%ほどになります。とはいえ、合格率10%をきる社会保険労務士や行政書士と比較すると圧倒的にハードルは低いです。
どんな仕事で活きる?
国家資格となるファイナンシャルプランナーですが、どんな仕事で活きるのでしょうか?企業に就職することを仮定すると、会計事務所や税理士、保険会社、金融関係、不動産会社と職種は様々です。
また、個人経営者として独立もできるので必ずしも企業に勤めるという選択肢だけではありません。
年収の相場は?
ファイナンシャルプランナーの年収は、ピンからキリまであり一概には言えません。平均的な給料の方から、一千万円越えの人までいるので幅は広いです。各企業によって、求める資格のレベルも異なるので、それに応じて収入も大きく変動します。
TOEIC
英語におけるコミュニケーションスキルを測る世界共通のテスト、「TOEIC」。Test of English for International Communicationの略称です。正確には、これは資格ではありませんが、外資系での就職や転職の際に 重要な評価対象となるのがこの TOEICのスコアです。
ご存知の方は多いかと思いますが、TOEICは「階級」による合否ではなく、990点満点のスコアでその能力を数値化するというものです。社会教育に重きを置いている企業の2000社以上がこのTOEICのスコアを重視し義務化しています。
では、990点満点中、転職時にはだいたいどれぐらいのスコアが求められるのでしょうか?ズバリ、新入社員であれば460点以上、中途採用であれば600点以上というのがおおよその指標となります。あくまでおおまかな目安ですが、企業によって幅があります。
難易度
初心者であろうが上級者であろうが受ける試験は皆同じなので、初心者であればあるほど難しく感じるでしょう。自身の英語力をテストするために、まずは一度受けてみてください。
それから、本格的に目指す値を設定しても良いかもしれません。本気で勉強する際は、TOEICの過去問題等もチェックしておきましょう。
どんな仕事で活きる?
では、そんなTOEICはどんな仕事で活きるのでしょうか。具体的には、不動産系、楽天、ソフトバンク、NTTコミュニケーション、パナソニック、マクドナルド等一流企業では間違いなく最初にスコアを聞かれます。ここで、企業が求めるスコアを上回っていると有利になることは間違いありません。
年収の相場は?
職種、役職、企業によって大きく異なるので、〇〇円!とはっきり提示することが難しいですが、TOEICのスコアがあるかないかでは大きな差が生じます。年間で
100万円以上の差が出ることも少なくありません。年間で100万円というとかなり大きいですよね。
簿記
就職、転職時に持っておきたい資格の代表格である「簿記」。簿記とは、資産や純資産、負債が増えたり減ったりするのを管理し、一定の期間内の費用や収益の管理や記録を「損益計算書」や「貸借対照表」といった特定の表を活用して行うことです。
難しく感じる方もいるかもしれませんが、端的に言えば「企業のお金の出入りを記録しながら管理する」というのが簿記です。
例えば、会社が資料を印刷するためのインクを500円で購入した際に、「500円分の支出があったこと」そして「500円分のインクが増えたこと」を記帳します。
難易度
独学で合格できるのは基本的に3級までです。2級になると合格率は格段に下がり、およそ20%ほどとされています。1級になると、その半分の10%と言われています。
仕事の種類
持っている階級によって仕事の種類は異なります。例えば4級であれば小規模商店の経理、3級は営業、経理、一般事務等、2級は営業、経理、税理士補助、総務といったところでしょうか。
1級を取得していれば、これら全てに加えて、税理士、簿記講師といったものも視野に入ってきます。
但し、1級は非常に難関であるということを先にお話しておきます。税理士を目指す場合や、上記以外の目的で必要な場合以外は、2級で十分でしょう。
年収の相場は?
こちらも階級によって異なり、3級の場合でだいたい一般的なサラリーマンのお給料ぐらいだと思ってください。また、資格が給料アップに有利に働くというケースもこの段階ではまずありません。
2級になってはじめてグレードが上がり、重宝されます。さらに経験を積むことで部下を管理するという役回りとなり、より重要度の高い仕事を任されるようになります。
早ければ20代半ばでもここまで来ることは可能で、年収はおよそ400万円、高ければ500万円以上にまでなる企業も少なくありません。
マイクロソフトオフィススペシャリスト
マイクロソフトオフィススペシャリストは、通称MOSという資格で「Word」や「Excel」といったマイクロソフトオフィスのスキルを証明することができます。世界共通の資格なので、所得すれば国内だけでなく世界的に評価される非常に価値のある資格です。
難易度
エキスパートが60%、スペシャリストが80%と、基本的に合格率は高く、比較的取得障壁が低いと言えるでしょう。
仕事の種類
MOSが活用できるシーンは本当にさまざまで、あらゆる部署の業務で活かすことができます。現代の企業において、パソコンをまったく使用しない会社はほとんどありません。ということは、どんな企業からもある一定数の評価をしてもらえるということになりますね。
MOSを所得しているか否かで、社内でも任される仕事の種類そのものが変わってきたりするので、やはりあると何かと有利な資格と言えるでしょう。
年収の相場は?
先ほども触れたとおり、どんな企業からも必要とされる資格で、また任される業務の種類や重要度も異なるので、平均年収を割り出すことは不可能です。
ですが、「MOSがあったから特別評価をされた」という事例はたくさんあります。そうすると、一般社員に比べて給料も上がりますし、通常の給料に割増で手当てがつくなんてこともよくあります。
まとめ
以上が、転職をする際に取得しておくと有利になる資格4選でした。これらの資格は、取得することでマイナスになることはありませんし、なによりスキルアップによって仕事の幅を大きく広げることができます。転職を希望されている方はぜひこれらの資格から一つ特化して、勉強をスタートしてみてはいかがでしょうか。