ポケットWiFiを使っていると、必ず電波が届きにくくて使いにくくなるといった、トラブルが発生することがあります。これは、ポケットWiFiを使い始めたばかりの初心者さんも、長らく使っているベテランさんも、どちらも関係なく出くわす可能性のあるものと言えるでしょう。
しかし、その原因というのは必ずどこかにあります。その原因を突き止めて知り、対策を講じることで、快適な環境にすることができます。そこで今回は、ポケットWiFiを使ってみて起きることのある、トラブルや失敗例をまとめました。参考にしてみてください。
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家の中にポケットWiFiを置いているが、電波状況が悪い
これは、多くの場合はその家の地域が、完全に電波が届くところではないことが原因です。「いや、バリバリ都会に住んでるんだけど?!」という方の場合は、こんな対策をご紹介します。そもそもWiFiの電波というのは、その端末から半径およそ30メートル前後まで届きます。
しかし、家の外にもその電波が広がっていても、使わないので無駄ですよね。なので、電波が届かなくて良い方向に、端末のすぐ後ろを厚紙などの仕切りで仕切ると、僅かながらに家の中の電波が強くなると言われています。
電波が届かなくて良い方向への電波が弱くなり、電波が届いて欲しい方向に強化されるという仕組みです。ただ、これは劇的に変化が感じられるというほどではないですが、なんの対策もしないよりかは良いと言われています。
料理しながらだと、電波が弱くなる…
このケースは、意外に思い当たる方が多いかもしれません。よく料理のレシピなどを調べながら料理をしていると、家の中なのに電波が弱くなるというトラブルです。この場合の原因は、電子レンジにあります。
というのも、電子レンジは使用中、つまり加熱を行っているときには電磁波を発します。その電磁波によってポケットWiFiの電波が妨害されてしまい、接続している端末まで電波が届かないことが原因なのです。常に電子レンジを使う方はまずいないと思いますが、とにかく電子レンジを使っている時にネットを使用したい場合は、電子レンジから離れるのが対策です。
一台しか使っていないはずのに、ポケットWiFiの電池がすぐ減る
これも思い当たる方が多いかもしれません。スマートフォン1台のみでネットサーフィンをしたりしているのに、なぜか同時に何台も接続して使っているかのようなスピードで電池が減っていくというトラブルです。
「同時に何台も接続して使っているかのような」といいましたが、ほとんどがこれに近いことが原因です。どういうことかというと、過去に接続した端末が、実は自動でアプリやシステムのバージョンをアップグレードしていて、そのデータをダウンロードしていた時に、スマートフォンなど別な端末でネットを使用していた、というわけです。
同時にネット上と通信を行うわけですから、ポケットWiFiの負担は当然増えてしまうので、電池が減りやすくなってしまうのです。この場合の対策は、頻繁に使わない端末は、ポケットWiFiとの接続を切り、使うときにのみ接続するというのがいいでしょう。その方が、頻繁に使う端末のみに通信を行えるので、電池の減りは軽減されます。
ゲーム機にネット接続できない!
今回ご紹介しているトラブルや失敗例のなかで、これが一番思い当たる人が多いかもしれません。ネット環境を導入しようと、ポケットWiFiとゲーム機を接続しようとしたら。何度試しても成功しない、というケースです。
この場合の原因は、セキュリティ設定の中でゲーム機の暗号化方式と、ポケットWiFiの暗号化方式が異なるためです。WiiやPS3などの場合、暗号化方式は「WEP」です。WEPというのは、比較的簡単にパスワードを違法なソフトで解析されやすく、減少傾向にある方式です。
ただ、未だに多くの家庭のネット環境がこのWEPです。それに対して、最近のポケットWIFiの多くが「WPA」と言われるものです。WPAは、WEPのパスワードの解析されやすさを改善した、非常に安全度の高いものです。
方式が違う物同士では接続できないので、ポケットWiFi内の設定でWiFiの「通信規格」などの設定から、元々選択されていない方のものを選択すると、大抵は使えるようになります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
解決するのが簡単に思えることも、難しそうに思えることも、結局一つの原因さえわかってしまえば、思いのほかすぐに解決します。よっぽど機械類が苦手な方であれば、ネットで調べた情報だけでは解決は難しいかもしれません。
そんなときは、周囲の人に聞いてみたり、購入した通信会社のお店で聞いてみたりするのが賢明かと思います。また、解決した時は、もう一度トラブルが起きた時の状況から解決までの道順を思い返してみて、次また同じことが起こった時のために、できるだけ覚えておくのが良いでしょう。