健康面を考えて煙草をやめようと思っている人も多いと思いますが、「禁煙をすると太る」という噂を耳にしてなかなか行動に移せない人もいるのではないでしょうか?
今回は、禁煙による肥満について詳しくご紹介していきたいと思います。
さっと読める目次
禁煙すると太ってしまう人が多い
禁煙をしたら太ってしまった、という人は実際にたくさんいます。単なる噂ではなく、実感として感じている人は多いのです。
ただし禁煙をした人は必ず太るというわけではなく、太ってしまうのには理由があり、意識して気を付けることで太らないように禁煙を成功させることは可能なのです。
禁煙で太る原因
禁煙で太る原因とされているものについてご紹介します。
食欲が復活する
煙草に含まれているニコチンには、実は食欲減退効果があると言われています。煙草を吸っている時に痩せていたというのはそのせいですね。
そのニコチンを摂取しなくなると、自然な食欲が復活し、それまでよりも食べる量が増加することによって太ると言われています。
ただしこれは、食欲が異常に増えたというよりも、これまで煙草によって抑えられていた食欲が正常に戻ったというだけのことです。
食べ物が美味しく感じる
煙草を吸っていると、味覚や嗅覚が少なからず鈍っている状態になります。禁煙をすると味覚嗅覚ともに鋭くなるため、これまで以上に食べ物が美味しく感じることから、どんどん食べてしまうのです。
間食をする
空き時間や食後などに当たり前のように口にしていた煙草がなくなると、口寂しさを感じることから間食が増えてしまうことも原因として挙げられます。
少しだけ、と思って手をのばしがちな飴なども、糖分が多くカロリーの高いものが多いので、知らず知らずのうちに体重増加の原因になりがちです。
胃の機能が回復する
煙草に含まれるニコチンは、血管を収縮させる作用があることから胃に十分な栄養素が届かず、防御力も低下させてしまいます。
禁煙をするとそれらの機能が回復し胃が元気になることから、食欲も増進しやすいと言われています。
腸内細菌が活発になる
煙草を吸っていた時には減少傾向にあった腸内細菌が、禁煙により生存率が向上することが明らかになっています。
そのため喫煙時よりも栄養素を吸収しやすくなることから太りやすいと言われています。
禁煙で太らない!守りたい5つのポイント
禁煙をした人全てが太ってしまうのではなく、頑張り次第で太らないようにすることも可能です。
その方法として効果的なものをご紹介します。
よく噛んで食べる
禁煙後の食欲増加は、意識して止められるものではありません。かといって、その食欲に抗わず気の向くままに食べ続けていては肥満まっしぐらです。
そんな状態を回避するためにも、食事の際にはよく噛んで食べるようにしましょう。理想は口に入れてから30回以上噛むこと。たくさん噛むことにより満腹中枢が刺激され、あまり量を食べなくても空腹は満たされるようになります。
ろくに噛まずにほぼそのまま飲み込むような食べ方をしていると、胃腸の負担になり、消化不良を引き起こしてしまう可能性もあります。
喉が渇いたら水を飲む
ジュースなど甘い飲み物を飲みたくなるかもしれませんが、禁煙時には肥満の原因になってしまう可能性がありますのであまりおすすめできません。
喉が乾いたら、積極的に水を飲むようにしましょう。小分けにしながら1日に2リットル程度の水を飲むと健康的にも良いとされています。
水だけでは飽きてしまうという場合には、お茶でも構いません。
体を動かす
禁煙時は、ただでさえ太りやすいと言われている時期。これまであまり運動をしなかったという人も、意識して体を動かすようにすることで肥満を防ぐことができます。
通勤時に歩く距離を増やしたり、エスカレーターやエレベーターではなく階段を使ったりなどの日常に取り入れやすい運動から始めていきましょう。
早寝早起きをする
夜更かしをしたり起きている時間が長いと、どうしても何かつまみたくなってしまう人も多いと思います。そんな場面を作らないためにも、意識して睡眠時間を長くとるようにしましょう。
しっかりと睡眠をとることで翌朝の体の調子も良くなり、まさに一石二鳥です。
間食はガムや野菜スティックを
仕事の合間や一呼吸つきたいときに甘いお菓子を食べたくなってしまうこともあるかと思いますが、間食にはカロリーの高いものは控えるようにしましょう。
おすすめは、カロリーの低いガムや野菜スティックなどです。低カロリーで口寂しさを満たせるものを選ぶようにしましょう。
禁煙によるメリット
現在日本では、分煙化や禁煙化が次々と進められています。喫煙者にとっては肩身が狭くなる一方なのですが、煙草をやめることによるメリットはたくさんあるんですよ。
代表的なものをいくつかご紹介します。
煙草に依存しなくなる
一度煙草を吸い始めてしまうと、自分の意思でやめることはなかなかできなくなります。たまに吸う程度ならまだしも、食事の後やちょっとした休憩時間などには煙草を吸わなくてはいられないような状況では、まさに依存してしまっていることになります。
禁煙をすれば、煙草を吸っていた時間を別のことに有効に使うことができるのが大きなメリットの一つと言えるでしょう。
金銭面の負担が少なくなる
煙草の値段は、増税に伴い段々と値上げしています。1箱数百円だとしても、1日に1箱吸うとなれば1か月に換算するとそこそこの値段になりますよね。
その分を他のことに使えると思うと、もったいなく感じるはずです。
食事を美味しく感じる
煙草をやめると、吸っていた時に比べて味覚や嗅覚が鋭くなるため、食べ物が美味しく感じると言われています。
外食する際にも、喫煙席がないからといって諦めてしまうような状況もなくなります。
息が臭くなくなる
煙草を吸っている人と近くで話していると、本人は気遣っているつもりでも煙草のにおいがプンプンしています。
自分では違いはあまり感じないかもしれませんが、周りの人からすれば嬉しいメリットの一つになるのは間違いないですね。
イライラしにくくなる
煙草を吸っている人の中には、「イライラを解消させるために吸っている」という人が多く見られますが、実は煙草自体がイライラの原因だったりします。
イライラの自給自足をするよりも、原因をすっぱり切ったほうが早いですよね。
健康障害の不安がなくなる
煙草のよる健康障害については様々騒がれていますが、禁煙してしまえばそのリスクは大幅に減少します。
もちろん全くの0になるというわけではありませんが、ただでさえ年齢を重ねるたびに病気になるリスクは大きくなっていくわけですから、早めに対処しておくのが良いでしょう。
体力が回復する
煙草を吸い始めたことにより体力が落ちた、と実感することは少ないにしても、禁煙したら体が軽く感じるようになったり、階段の上り下りが楽になった、と感じるようになったという人は多いようです。
特にある程度年齢を重ねている人の場合、少しでも体が軽くなるのは嬉しいことですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
禁煙=太るというイメージがつきまとってしまいがちではありますが、太るか太らないかは自分の努力次第といっても過言ではありません。
太る原因として最も多いのは、食欲増進によるものです。増進とはいっても、喫煙時に減退していた食欲が正常に戻ったというだけのこと。この食欲を自分でうまくコントロールすることで、理想的な体型をキープすることにも繋がります。
禁煙によるメリットはたくさんあるので、太らないための禁煙方法を駆使しながら成功させられるよう頑張りましょう。