腰痛に聞くと言われる高反発マットレスですが、1枚タイプと三つ折りタイプで人気が分かれるところです。三つ折りタイプのメリットとはどのような点にあるのでしょうか。また、三つ折り高反発マットレスのよりよい選び方や選ぶポイントも伝授します!
さっと読める目次
高反発マットレスとは?
まずは高反発マットレスとはどのようなものなのか、低反発マットレスとの違いも含めて見ていきましょう。
低反発マットレスとの違いは?
高反発マットレスも低反発マットレスもウレタン素材を利用した「ウレタンマットレス」です。それぞれの特徴を見ていきましょう。
どちらも体圧分散性が高い
寝ている時には肩甲骨・尻・かかとに体重がかかります。ウレタンマットレスは適度に沈み込む性質を持っているため、寝ている時に1点に体重がかからないように分散してくれます。これを「体圧分散性」といい、高反発マットレス・低反発マットレスともに体圧分散性が高いために疲れること無く熟睡することができます。
低反発マットレスは寝心地が最高
低反発マットレスは重さをかけるとゆっくりと沈み込み、放すとゆっくりともとに戻ります。そのため、寝転がった時にゆっくりと沈み込み、包み込まれるような寝心地になります。ただし沈み込みやすいために寝返りが打ちにくかったり、体重が重い人は沈みすぎてしまうなどのデメリットがあります。また、腰痛の人は低反発マットレスではない方がよいでしょう。
高反発マットレスは寝返りが打ちやすく腰痛の人に向く
高反発マットレスもゆっくり沈み込む性質を持っていますが、ある程度のところまでで止まります。放すと低反発マットレスよりも反発力があるため、元に戻りやすいという特徴があります。寝心地では低反発マットレスに負けますが、寝ているときの寝返りの打ちやすさや腰への負担という点では高反発マットレスに軍配が上がります。
高反発マットレスはどのような人に向くか?
高反発マットレスは体圧分散性が高く、寝返りも打ちやすいため、腰痛持ちの人にオススメできます。また体重が重い人にとっても寝やすいと感じるでしょう。もちろん、低反発マットレスだと柔らかすぎる!という、固めのマットレスが好きな人には最適でしょう。
三つ折りマットレスのメリットは?
それでは、三つ折りの高反発マットレスにはどのようなメリットがあるかを見ていきましょう。
収納しやすい
三つ折りマットレスのメリットは、何と言っても収納しやすいことです。1枚タイプのマットレスでは収納するということは難しいため、万年床のように成ってしまいますが、三つ折りマットレスは折りたたんで立てかけたり、クローゼットにしまったりといったことが自由自在です。
乾燥させやすい
三つ折りマットレスの中には通気性が良いものが多く、立てかけて置いておくだけで布団内部を乾燥させることができます。三つ折り構造は折りたたむことで自立しておけるため、乾燥させやすいというメリットがあります。
洗うことが出来るものもある
中空の構造になっている高反発マットレスは水洗いすることができるものもあります。その場合、マットレスが3分割されており、それぞれを取り外して洗ったり乾燥させたりできるというものが多いです。
持ち運びが簡単
三つ折りであれば折りたたんで持ち運ぶことができます。車の中に積んでおいて車中泊の際にも利用できますし、キャンプや親戚・友人の家に泊まりに行くといった場合にも普段と変わらない寝心地で眠ることができるのです。
三つ折りマットレスのデメリットは?
逆に三つ折りマットレスのデメリットも考えておきましょう。購入する際にはメリットとデメリットのバランスをしっかり比較し、検討することが大切です。買ってから「こんなはずではなかった」ということのないようにしたいものですね。
薄くなってしまうため直敷きに向かないことも
折りたためるという性質上、三つ折りマットレスは1枚タイプよりも薄くなってしまうことがあります。そのため、直敷きに向かないという場合もあります。多くのものが床に直に敷いても大丈夫とされていますが、体重によってはマットレスが重さを支えきれず、背中が床についてしまうということもあります。また、現在使っているマットレスの上に敷くように作られているものもあります。
ローテーションできないものは部分的にヘタるかも
寝ている時には常にほぼ同じ場所に体重がかかります。特に体重がかかるのが肩甲骨周辺、次が尻周辺です。この2ヶ所に常に体重がかかっていると、この部分だけが凹んでしまい、ヘタってしまうことがあります。三つ折りのマットレスには、3つの部分をそれぞれ取り外せるようになっているものがありますので、この場合は3枚をうまくローテーションすると良いでしょう。
3つのパーツの隙間が気になる人も
三つ折りのそれぞれのパーツの隙間が開いてしまうことが気になるという人もいるかもれません。これは折りたたみ式のマットレスの宿命と言うことができるでしょう。他のメリットと比べてどうしても気になってしまうようであれば1枚タイプを買うことをおすすめします。
1枚タイプよりも薄いため、耐久性に疑問符も
三つ折りタイプのマットレスは折りたためるように薄く作られています。1枚タイプのものよりも薄いというのが通常です。そのため、耐久性に関しては1枚タイプに劣ってしまうということがあります。実際に高反発マットレスメーカーからは「1枚タイプの方が耐久性は上」という声も上がっているようです。
三つ折りか?一枚タイプか?
耐久性や体圧分散性については1枚タイプがおすすめです。ただし収納性や通気性、丸洗いといった点については三つ折りの方が上だと言えるでしょう。自分の生活スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。最近話題のミニマリストの間では三つ折りの高反発マットレスが人気のようです。
三つ折りタイプの高反発マットレスはどう選べばよいの?
三つ折りタイプの高反発マットレスを選ぶ際に基準となるポイントをまとめておきましょう。
洗えるタイプがよい
ウレタンマットレスはスプリングを使ったマットレスよりも通気性が悪いというのが欠点です。ですが高反発マットレスの場合、中空素材を使ったり、中空構造になっているものがあります。空気だけでなく水も通しやすいというマットレスの場合は丸洗いできて清潔です。気持ちよく眠るためにも、丸洗いできるタイプが良いでしょう。
パーツごとにローテーションできるタイプが良い
三つ折りになっている3枚のマットレスをカバーから取り外せるタイプであれば、カバーを洗う時に合わせて3枚をローテーションすることができます。さらに表裏のローテーションもできるため、その分長持ちしますしヘタリにくくなります。
厚みや価格にも注目
耐久性や体圧分散性のことを考え、出来るだけ厚みのあるものを選ぶようにしましょう。また、価格が安すぎるものは耐久性や耐圧分散性が低いことが考えられます。購入する際には、必ず店頭で寝心地を試してみることをおすすめします。
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あなたにとってのベストマットレスを選ぼう
高反発マットレスを三つ折りにするか、それとも1枚タイプにするかというのは、マットレスを買う際には非常に大きな悩みになります。自分の生活スタイルや、体重、腰痛の有無など、さまざまなことを考えながら購入すると良いでしょう。ぜひベストな一枚を見つけたいものですね。