ポケットwifiでテザリングするときの注意点
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ポケットWiFiを購入してすでに使っている方もいれば、これから購入しようと検討している方もいることかと思います。これから購入しようという方の中にも、「本当にポケットWiFiでいいのか?」「購入してもそこまで使わないんじゃないか?」などと、疑問に持つ方もいるかもしれません。
そこで今回は、ポケットWiFiに似ている通信方法である「テザリング」についてご紹介します。どちらが自分に合うか、考えてみましょう。
テザリングとは、もともとは「テザリング機能」と言われるスマホの機能の一つです。スマホが送受信している電波をほかの使いたい機器に接続することで、接続した機器でもネット環境が使えるようになるというものです。
だいたい「テザリングとは?」という疑問に対する説明には、「テザリングが対応しているスマホで使用できる」と書かれていることが多いですが、最近のスマホであれば、格安スマホを除くスマホであれば、すべてと言ってもいいくらいテザリングに対応しています。
格安スマホでも、テザリングに対応しているスマホはゼロではないと思いますが、やはり料金が格安な分、通信速度がもともと他社のスマホよりも遅いでしょう。なので、テザリング機能を使っても通信速度が遅いであろうというのは想像に難くないかと思います。
最近はチェーン店のコーヒーショップであれば、ノートパソコンを開いている人が多いですよね。その人たちの近くで、WiFiの電波の検索をしてみて、電波マークではなく、2つの輪が重なっているマークがあれば、それはテザリングの電波です。必ずしもテザリングを使用している人が毎回見つかるわけではないですが、少しずつその利用者は増えています。
また、テザリングの使用料金というのは、通信会社によって違います。違うと言っても、ソフトバンクが月額525円で、それ以外の通信会社はほぼすべてが無料です。なので、ソフトバンク以外の通信会社と契約している方であれば、スマホの利用料金の増加に悩む心配はありません。
先ほど、テザリングはほとんどの通信会社で利用料金がかからないので、スマホの利用料金の増加の心配はないと書きました。しかしだからと言って、すぐに飛びつくのはやめて、その前に良い点・悪い点も確認しましょう。
テザリングの良い点は、テザリングの電波を発する機械がスマホそのものなので、持ってくることを忘れることが少ないですし、無駄な荷物が減るという点で、負担が軽減されます。
また、ポケットWiFiはポケットWiFiの機種代も月額使用料と合わせて支払わなければいけませんが、、テザリングは先述の通りスマホが機器になるので、新しく機種代が発生することがありません。なので、テザリングの使用料のみの支払いでいいのです。
逆にテザリングの悪い点は、まず最初に実感できることとして「スマホの電池がすぐに減る」ということです。スマホの電池を長持ちさせたいのなら、無駄なデータ通信をカットすることが第一と言われますが、テザリングを使えばスマホのデータ通信は「普段のスマホのデータ通信+テザリングのデータ通信」というように、ダブルで通信状態になるので、すぐに「あれ?!つい数分前よりも30%も減ってる!」ということは日常茶飯事です。
なので、これに対する対処法は、モバイルバッテリーを常に持ち歩くということです。結局電気の無駄にもなってしまいますね。また、通信制限とされるデータ通信量の上限に達しやすくなることも悪い点です。テザリングの電波はスマホが発しているので、こちらでも「普段のスマホのデータ通信+テザリングのデータ通信」と、ダブルでの通信状態によって、大抵のスマホの通信量の上限である7GBには、その人の使用頻度にもよりますが、毎日のように使用する人であれば、あっという間に通信制限に到達してしまい、また次の月まで低速化されたデータ通信に悩まされることになります。
ポケットWiFiそのものについてではなく、ポケットWiFiとの比較という形でご紹介しました。ここまでのテザリングの説明で、テザリングは自分に合うと思いましたか?それとも、絶対に合わない、こんなんじゃやっていけないと思いましたか?きっとその程度は人それぞれでしょう。
テザリングによるネット環境を用いた生活に向いている人というのは、ちょっとした調べものをする程度の、ネット環境の使用頻度の比較的低い方です。長時間のネットの使用は仕事中がほとんどで、プライベートでの使用頻度が少ないサラリーマンなどが当てはまりやすいです。
高い頻度で使う、いわゆる「ヘビーユーザー」の方には、通信制限になりやすいこのテザリングは、速度制限付きのポケットWiFiと同じで苦役にしかならなりません。スマホの普及と、ネットにはまりやすい年頃にぴったりと重なった、現代の10、20代が当てはまるでしょう。それなら金銭的に苦しくなるのを覚悟してでも速度制限なしのポケットWiFiを購入しましょう。