どうせなら出来る限り若く見られたい。誰しもがそんな願望を持っているはずです。年と共に現れるさまざまな現象。特に身体の外側に現れるサインは自分にも他人にも年を取ったと感じさせるものですよね。
そんな中で、意識的にアンチエイジングを取り入れればぐっと若さを保つことが可能になるかもしれません。今回は数あるアンチエイジングの方法の中から「ワイン」に着目して参ります。優雅にワインを嗜みながら、中身は落ち着いた、外側は若々しさを保った素敵な大人を目指す手がかりをお伝えします。
さっと読める目次
アンチエイジングに適したワインはどんなワイン?
ワインはアンチエイジングをはじめ、さまざまな健康効果が期待されているアルコール飲料として近年注目されています。ワインが与える健康効果などは書籍などでも示されているほど(「赤ワインのすごい薬効―赤ワインの特効成分ポリフェノールが動脈硬化を防ぎ健康長寿を約束!」など)医学的にも認められている事実です。
なんでもいいわけではない…
しかしワインであればなんでもその効果が得られるわけではありません。ワインと一口に言っても生産国によって使用している葡萄や作り方も違えば、赤ワインや白ワイン、スパークリングワインに甘口ワインとその種類は多岐にわたります。まずはじめに述べておくと、ここでいうアンチイジングに適したワインはずばり赤ワインです。もっといえば赤ワインに含まれている種々多様なポリフェノールこそがアンチエイジングにとってとても大きな味方になってくれます。
ポリフェノールを含むワイン
そもそも赤ワインの赤色はポリフェノール由来のもので、葡萄の果皮の部分から抽出されるものです。
白ワインは果皮成分が出ないように果皮を除去してしまうので、ポリフェノールは赤ワインと比べて少ないので、アンチエイジングのためにどうせ飲むなら赤ワインかオススメというわけなのです。
中にはスパークリングにも赤ワインのような作り方で作られているものもありますから、このようなワインであればスパークリングワインでも赤ワイン同様の効果は期待できるでしょう。
アンチエイジングに最適!ポリフェノールの効能
では赤ワインの持っているポリフェノールは具体的にはどんな効能が期待できるのでしょうか。体表的な物を実際に確認してみましょう。
抗酸化作用
加齢とともに人の身体は着実に酸化しています。この酸化が加齢によっておこる様々な不調の原因になっています。代表的な物を挙げれば活性酸素によって血管の壁が硬くなる動脈硬化や細胞の変質によっておこるガンなど。
これらはいずれも参加を起因として起こる症状ですが、ポリフェノールは非常に酸化しやすい物質で、体内に入ると活性酸素と素早く結合し、身体に害をなす活性酸素の働きを抑制します。この抗酸化作用がワインに含まれるポリフェノールが健康効果を期待される一つの理由となっています。
より詳しい飲酒と抗酸化作用の関係を知りたい方はぜひこちらの論文も参考にしてみてほしいと思います。(飲酒と健康)
美肌効果
前述した抗酸化作用は肌ツヤにも影響を及ぼします。具体的に言えばシワやニキビなどが出来にくくなると言うもの。ワインを適量飲むことによって美肌へ近づくことが出来るのですね。
白ワインにも美肌効果?
白ワインには殺菌作用が認められており腸内環境を改善する効果や、豊富に含まれるカリウムでむくみの解消にもつながることから、赤ワインとは異なる視点から美肌に効果的だと言われています。
美肌効果はワインを飲んだからといってすぐに得られるものではありませんが、積極的に生活にワインを取り込むことで少しでも美肌へ近づくキッカケになりえることを覚えておきましょう。
注目のスベラトロール
スベラトロールはポリフェノールの一種で赤ワインにも含まれています。このポリフェノールが延命効果に特に注目されています。
スベラトロールを摂取するとDNAレベルで延命に対する意識が生まれると言われており、今まで多くの論文で研究成果が発表されていますが、具体的にはメタボ対策や認知症予防に効果を発揮すると言われています。
ちなみに赤ワインに発生する澱には非常に濃度の高いポリフェノールが凝縮されています。味にはむしろ舌触りの点で悪影響を与えるとされている澱ですが、アンチエイジングを求めるのであればぜひ一緒に飲んでください。
アンチエイジングのためのワインの楽しみ方
アンチエイジングにワインが役立つことはなんとなくわかって頂けたでしょうか?では具体手にその効能を得るのにはどうしたらよいのでしょうか。そのポイントを探ってみましょう。
一番は愉しみながら飲む
ワインははるか昔から愛飲されてた人類の誇るお酒のひとつ。宗教や政治のなかでも重要な役割を果たしてきた歴史あるお酒でもありますよね。
そんな難しいことは置いておいても、世の中には今数えきれないワインが存在しています。せっかくならワインそのものを思う存分愉しみながらアンチエイジングの効果も得られれば最高ですよね。
ワインの楽しみ方とは
ワインは開けたらすぐに飲まないといけない、というのも眉唾モノで、最近ではちゃんとした作りのワインであれば栓を開けてちゃんと保存すれば一週間程度、モノによっては一か月くらいは美味しく楽しめます。
お酒が飲める方なら、一日グラス1~2杯を食事と共にゆったりと楽しんで、心も体にも栄養が行渡る優雅なひとときを楽しむのが一番のアンチエイジングかもしれません。
料理に使う
それでもどうしても飲みきれずにダメにしてしまったワインや、そもそもお酒が飲めないと言う方はぜひお料理に使ってみてください。ポリフェノールは過熱に強いので、調理に用いてもその恩恵を受けることが可能。もちろん出来上がったお料理をワインとあわせてダブルでポリフェノールパワーを得るのもアリですよ!
後ほどワインを使ったレシピも軽くご紹介しますのでお楽しみに!
お風呂にいれる
クレオパトラやメアリー女王といった歴史上の偉人女性たちも好んでいたと言うワイン風呂。ビタミンpによる血行の促進やタンニンによる肌の引き締め効果などが期待されます。保湿効果もあるとされています。
アルファハイドロキシ酸という成分は冷え性や肩こりにも効果を発揮してくれるため、ワイン風呂に使った後は身も心もポカポカ。とっても若返った気分が味わえるはずです。
ワインがあまったらぜひペットボトルなどに保管して、たくさんたまったらワイン風呂を実践してみてください。きっと至福の時間を得られるはずです。
高級なワインは効果が大きい?
ワインといってもピンキリ。一本1000円しないものから、10万、100万と上を見たらキリがありません。味はともかくアンチエイジングに際してどのワインでも同じ効果を得られるのか、というとそうでもありません。実はお値段の高いワインの方がその恩恵を受けられる可能性は大きくなるのです。
高いワインの秘密
高いワインは熟成したビンテージのワインであることが多いですが、この熟成こそがアンチエイジングに魅力的な効果をもたらします。熟成されたワインは高分子化が進みますが、高分子化はポリフェノールと似たような効能を人体にもたらします。もちろんポリフェノールはポリフェノールでワインに残っていますので、ビンテージのワインはいわば二倍の効果を得られると言うわけなんです。
安いワインをたくさん飲めば摂取されるポリフェノールの量も当然増えはしますが、それよりは熟成させたワインを少しずつ飲んだ方が身体には良いかもしれません。
飲み過ぎは注意
いくらワインが優れたアンチエイジングアイテムといえど、過ぎた薬は毒になるだけです。そもそもアルコール飲料として決して弱くはないワイン。飲み過ぎてしまえば当然身体に害を与えてしまいます。
飲酒適性量を意識
日本人が毎日の中で摂取してよいワインは一日およそグラス1~2杯程度と言われています。個人差はあるでしょうが、飲み過ぎて身体を壊してしまえばアンチエイジングどころではなくなってしまいます。
あくまでもワインはアンチエイジングを助ける補助的なものとして位置づけることが大切で、ワインに頼ってこればかりたくさん飲むと言うことがないようにしなければなりません。
お酒が苦手な方へ…ワインをたっぷり使った料理レシピをご紹介
ワインやお酒が苦手…という方はぜひお料理にワインを使ってみてください。もちろんあまりもののワインで十分です。ポリフェノールは過熱に強いため料理後でもその恩恵をうけることができます。今回は一見上級者向けに見て、実は手順などほとんどないような簡単なレシピをお伝えします。
ワイン煮込み
・赤ワイン 適量(1/2本~1本)
・野菜各種(玉ねぎ、にんじん、マッシュルームなど)
・鶏もも肉 1枚
・塩・こしょう
ワイン煮込みと書くとフレンチなどで出てきそうな高級料理の印象をうけるかもしれませんが、ヨーロッパではごく庶民的な日本で言う肉じゃがのようなお料理なんです。
ワインはたくさんあればあるほどポリフェノールもとれますし、味も深くなりますが飲み残しで作るならお水を足しても大丈夫です。
余計なことをしなくてもワインでお肉を1時間くらいかけて弱火でじっくりと煮込んであげれば十分に美味しいダシがとれますので、実はとっても簡単なお料理なんです。仕上げにお好みの野菜を入れて火を通し、塩コショウで好みの味付けに。
ローリエやタイムのような香草を加えてもOKですね。
ワインのシャーベット
・ワイン 適量
・砂糖 適量
ワインで作るシャーベットもおすすめのワインレシピです。お酒の弱い方でもシャーベットにしてしまえば楽しめるかもしれません。デザート代わりにポリフェノールが摂れてしまうのも嬉しいですね。
シャーベットと聞くと作るのは大変そうなイメージがあるかもしれませんが、そんなにこだわらなければとっても簡単です。一番簡単なのは専用のシャーベットメーカーを使って材料を投入して自動的に作ってもらうというもの。
シャーベットメーカーがなければ材料を全てタッパーなどに入れて冷凍庫に入れ、30分ごとくらいにスプーンなどで混ぜるという作業を5~6回繰り返せば完成です。時間はかかりますが、暇な時にテレビや雑誌を読みながら、トイレのついでにでもかき混ぜれば出来てしまうので、ワインが余ったらぜひ挑戦してみてくださいね。
慣れてきたらここに果物の果汁などを加えるのもオススメです。いっきに本格的なデザートに大変身します。
ワインを楽しみながらアンチエイジング
あくまでもワインそのものがアンチエイジングに劇的に役立つことはありません。飲み過ぎれば身体も壊しかねませんが、適量を飲む分には間違いなくプラスになるはず。皆さんもワインを楽しみながら自然とアンチエイジングに挑戦してみてはいかがでしょうか?