妊娠をすると、どうしてもつわりに悩まされる人は多いと思います。
特に初めての妊娠の場合、どのように対処すればいいのか困ってしまいますよね。
そこで今回は、妊娠初期のつわりを和らげるための対処法についてご紹介します!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
さっと読める目次
多くの妊婦が経験するつわり
そもそもつわりとは、妊娠初期に感じる気持ち悪さなどの症状のことを指します。
つわりに悩むのは一部の人ではなく、なんと妊婦の半数以上は経験するものと言われています。
妊娠で幸せを実感できる一方、つわりの辛さを味わわなくてはいけないのは本当に大変ですよね…。
個人差もありますが、つわりがあらわれてから落ち着くまでには1~2か月程の時間を要する人が多いようです。
1~2か月をただ耐えるのは非常に辛いですが、ただじっと我慢する必要はありません。
つわりをやわらげるための対処法は様々ありますので、自分の症状に合った方法を試すことで少しでも治まる可能性はあります。
ひどいつわりのせいでストレスにならないよう、できることをまずやってみましょう。
つわりの原因
多くの妊婦にあらわれ悩みの種となっているつわりですが、実はいまだにはっきりとした原因はわかっていません。
ですが、いくつか考えられる要因がありますのでご紹介します。
ホルモンの分泌によるもの
最も有力な説であると言われているのは、ホルモンの分泌によるものです。
妊娠をすると、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが大量に分泌され、体がその変化についていけないためにつわりが引き起こされる、と言われています。
胎盤が完成するあたりの頃にhCGの量は減少し、この頃につわりが治まるケースも多いことから原因として有力であるとされています。
防衛反応
流産を防いだり、赤ちゃんに悪いものを取り込んでしまわないように、つわりとして吐き気や嘔吐が起きるとも言われています。
拒絶反応
防衛反応とは反対に、赤ちゃん(受精卵)を体がうまく受け入れられずに、拒絶することから引き起こされるという説もあります。
アレルギー反応のようなものということになりますね。
体質の変化によるもの
妊娠をすると、体は酸性になります。しかし赤ちゃんにとってはアルカリ性が心地よい環境であるため、体質のギャップによりつわりが起きるとも言われています。
医学的に解明されているわけではないのですが、妊娠前から頻繁に果物などを食べていた人はつわりが起きにくかった例もあるようです。
つわりの種類
つわりには、以下のような種類があります。
・吐きつわり…常に吐き気がある
・食べつわり…空腹時に吐き気が強くなる
・よだれつわり…唾液の量が増える
・においつわり…においに敏感になる
・眠りつわり…強烈な眠気に襲われる
・げっぷつわり…げっぷが増える
・頭痛
・腰痛
・肩こり
・呼吸が苦しくなる
つわりというと吐き気や嘔吐をイメージする人が多いと思いますが、実はそれ以外にも様々な症状があるんです。
もちろんすべてが一度にあらわれるわけではありませんが、これらのような症状が1か月も2か月も続くことを考えると憂鬱になってしまいますよね。
つわりを和らげるための対処法
ひどいつわりの時には、少しでも楽になれる方法を探しましょう。
つわりの種類ごとに効果的とされる対処法について、ご紹介します。
吐きつわり
吐きつわりの時には、常に吐き気がある状態なので、食べること自体が辛いと思います。なので、無理して食べようとする必要はありません。
食べられそうだな、と思ったときに、食べられるものを食べるようにしましょう。
おすすめなのは、グレープフルーツなどの柑橘類や、ゼリーなどです。すぐに食べられるように、小分けにして冷蔵庫に入れておくようにするといいかもしれませんね。
逆に、牛乳や食物繊維などは消化器官の負担になってしまうので、避けるようにしましょう。
食べるのがどうしても辛かったり、食べても吐いてしまうという場合には、脱水症状になりがちなので、なるべく水分はこまめに補給するようにすると良いですよ。
食べつわり
食べつわりは空腹時に吐き気が強くなるものなので、なるべく空腹の時間を作らないようにするのがポイントです。
1日3食ではなく、5食や6食などに増やして少しずつ食べるようにするのがおすすめです。
ただし注意点は、1食の量を減らすこと!
1食の量を変えずに回数だけ増やしてしまっては、急激な体重増加に繋がりかねません。
よだれつわり
よだれつわりになると、自分の唾も気持ち悪く感じ飲めなくなる人が多いです。
そんな時には、無理して飲みこむ必要はありませんので、洗面所やバケツなどに都度吐き出すようにしましょう。
においつわり
においつわりになると、今まで大好きだった香りも気持ち悪くなって吐き気を催してしまうことがあります。
食べ物やシャンプー、たばこのにおいなどが主です。
受け付けない香りがあれば、なるべく香りのしないものに取り換えるなどして対処しましょう。
また、外に出ると不意にいろいろなにおいを嗅いでしまうことがありますよね。
そこで気持ち悪くなってしまうのを防ぐためには、マスクをしたり、鼻をふさぐためのハンカチなどを持ち歩くのが良いかもしれません。
眠りつわり
家などのリラックスできる環境であれば、遠慮なく寝て大丈夫です。
無理に眠気を我慢するのはストレスをためてしまうことにも繋がり、自分にも赤ちゃんにもよくありません。
寝られない環境の場合は、体をのばしてみたり、軽く歩いたりすれば軽い眠気は解消できることが多いです。
ひどい時には病院に行こう
自分ではどうしても対処できなかったり、頭痛や腰痛などで日常生活に支障をきたすほど辛いようであれば、遠慮せずに病院で診察を受けましょう。
ただのつわりだと思って我慢していても、実は妊娠悪阻という病気になってしまっている可能性もあります。
妊娠悪阻は、放置しておくと重症化して、自分だけでなく赤ちゃんにも危険が及んでしまうかもしれない怖い病気なので、少しでも異変を感じたらすぐに病院に行きましょう。
なお、妊娠悪阻の可能性がある症状には以下のものがあります。
・数日食事をしておらず、水分も受け付けない状態
・頭痛・めまいがひどい
・体重が短期間で5キロ以上減った
・トイレに行く回数が減った
これらの症状がある場合には妊娠悪阻の可能性が高いので、1つでも当てはまったらかかりつけの医師に相談してみましょう。
それ以外でも、どうしても辛いと思ったら、病院に行けば点滴や漢方を処方してくれることもありますし、医師から直接アドバイスをもらえることもあるはずです。
「みんな我慢してるし…」と放っておくと、自分にも赤ちゃんにも危険が迫っているかもしれませんよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
つわりと一口に言っても、吐きつわり、食べつわりなど様々な種類があり、人それぞれあらわれる症状は違うと思います。
でも、妊婦の半数が経験するものだから、といって無理に我慢する必要はありません。
つわりの種類ごとに合った、家庭でできる対処法はたくさんあります。
なんといっても一番大切なのは、無理をしないことです。
食べれない時には食べなくてもいいし、眠いときには寝て大丈夫なんです。
どうしても和らがないという場合には、妊娠悪阻になってしまっている可能性も考えて、一度病院で診てもらうのも手段の一つですよ。
甘えだ、なんて思う必要はどこにもありません。
健康な体で赤ちゃんを育てるために、元気な赤ちゃんに育てるためには、無理は禁物です!