誰にでも、つい無意識に出てしまう口癖があります。友達や知り合いと話していても、「あ、この人はこの言葉が口癖なのかな?」と感じることもあるでしょう。
口癖があること自体はおかしいことではありませんが、口癖の内容によっては身の回りにあるはずの幸運を自ら逃してしまう原因にもなりかねません。
幸運を少しでも引き寄せるためにも、まずは普段何気なく使っている口癖を意識してみましょう。
さっと読める目次
口癖で性格がわかる?
口癖はほとんど無意識な状態で出るものですから、極端に言えば深層心理を表しているといっても過言ではありません。
普段どれだけ前向きに明るく振る舞っていたとしても、後ろ向きな口癖が定着しているようでは前向きにはなりきれませんし、実は周囲の人からもそんな部分がばれているかもしれないのです。
初対面の人と話している時、相手の口癖に気がつくと、なんとなくでも「この人はこんな人なのかな」という考えが少なからず出てくるでしょう。それだけ口癖というのはその人自身を強く表しているものなのです。
逆に言えば、性格を変えたいのであればまずは口癖を見直すことも一つの手段と言えます。
自分の今の口癖は何なのか、どんな時にその言葉を発しがちなのか、振り返ってみましょう。どうしても心当たりがないようであれば、身近な人に聞いてみると良いかもしれません。
今の口癖が今の自分を作り上げているのであれば、口癖を変えることで自分を変えることもできるはずです。
口癖は仕事にも影響する?
仕事では、上司や取引先の人などとのコミュニケーションが必須になります。当然話す機会が多くなるため、必然的に口癖が出ることも多いでしょう。
仕事に対して後ろ向きだったり否定的に捉えられるような口癖が多いと、相手からすれば「本当にこの人で大丈夫かな?」と疑問を持たせてしまったりモチベーションを下げてしまうようなことにもなりかねません。
また、口癖の内容によって無意識のうちに「話しやすい人」「話しにくい人」と分類されてしまうこともあります。一緒に仕事をするのであれば、話しやすい人の方がいいに決まっていますよね。
ちょっとしたことではありますが、口癖ひとつでも仕事に何らかの影響を与える可能性もある、ということです。
相手との気持ちの良い関係を築くためには、口癖にも気を使いたいところですね。
良い口癖とは
何事もポジティブに、肯定的に考えることができるような口癖は良い口癖であると言えるでしょう。
「大丈夫」「いいね」「やってみよう」などは、どれも前向きな言葉ですよね。これらの言葉を口にすることで自然と気持ちも前向きになりますし、話している相手からしてもポジティブさを感じることができます。
また、相手の話を聞いている時に相槌として口癖が出てくることも多いですよね。この時多く使われるのは「なるほど」「すごいね」などが多いのではないかと思います。
これらの言葉は、話している人を嬉しくさせる言葉であると言われています。単なる口癖であったとしても、ただ「へぇ〜」と言われるより「すごいね!」「なるほど!」と言われた方が嬉しいですよね。
それから、前向きな感情表現は口癖としてどんどん出していくことをおすすめします。
例えば、「楽しい」「面白い」「嬉しい」など。普段心の中で思っても直接口に出すことは少ないかもしれませんが、口癖としてどんどん発していくことで自分自身の気持ちも明るくなり、さらに周囲の人の気分をも高めてくれます。
そして、忘れたくないのが感謝と謝罪の言葉です。つまり「ありがとう」や「ごめんなさい」ですが、相手と親しかったりあまりにも近い存在だったりするとついこれらがパッと出てこない人もいるのではないでしょうか?
これらの言葉は、コミュニケーションの軸となります。頻繁に言わなければいけない、とまでは言いませんが、いざという時に口癖と同じようにすぐ口に出せるか、ということは良い人間関係を築くためには非常に重要になります。
感謝や謝罪などの素直な言葉は、言われて嫌な人はいないはずです。それらが必要となる場面では、こらえることなくどんどん口にするようにしましょう。
悪い口癖とは
悪い口癖というのは、良い口癖とは対照的にネガティブだったり否定的な意見が含まれるような口癖です。
相手の話に対して「いや」「でも」などから始まるような返答は、相手からすれば否定されているようにしか感じません。
たとえ話自体は肯定的だったとしても、初めに否定してしまうようでは台無しなのです。
また、忙しい時や何かハプニングが発生した時に「どうしよう!」とすごく焦ってしまう人もいると思います。
焦ってしまう気持ちもわかりますが、こんな時「どうしよう」という後ろ向きともとれる言葉を口にしてしまうと、自分自身を追い詰めてしまうだけでなく、その場面から抜け出すための手段を見付けにくくなってしまいます。
理屈っぽい口癖は不快になる
会議や話の自然な流れで使うのは問題ありませんが、「そもそも」「つまり」「逆に」「結局」などの本来多用するものではないワードが口癖になっていると、聞いている人は「理屈っぽいな」と感じ不快になってしまいます。
このような口癖は、仕切りたがりの人や論理的に物事を考えがちな人に多いかもしれませんね。
特に注意したいのは、相手の話に対する返答の際です。相手が話し終わってから「それってつまり…」「結局○○ってこと?」などと返すのがスタンダードになってしまっていては、相手からは「なんだか上から目線だな…」と感じ取られざるを得ません。
口癖をなおす方法は?
誰かに指摘してもらう
口「癖」というだけあり、自分の口癖はなかなか気づけないものです。
自分の口癖に気づいている、また口癖の悩みを話せるような友人や家族がいれば、自分がなおしたいと思っている口癖が出てしまった時に都度指摘してもらうようにしましょう。
実際に話しているのを聞いている人に指摘してもらえれば、どんなタイミングで口癖が出てしまうのか、どれだけ出てしまうのかを具体的に知ることができます。
自分の口癖を恥ずかしいと思っているのであれば、人に聞かれているということを意識することでそのワードをなるべく抑えることができるはずです。
自分が話しているところを録音する
まずは、自分がどの程度特定の言葉を口癖にしているのかを知る必要があります。
実際に話している時だと無意識のうちに出てしまい気づかないことも多いですが、録音をすれば自分の口癖の具合を全て把握することができます。
いくつか会話のパターンを録音することで、「緊張していると出やすいんだな」「世間話をしている時に多いな」など新たな発見があるかもしれません。
「こんなに繰り返し連呼していたなんて…」と恥ずかしく思い改善に繋がるということもあるでしょう。
話す前に一呼吸置く
何も考えずにいつものテンポで会話を進めては、口癖もいつも通り出てしまいます。
それを防ぐためには、自分の口癖であるワードを頭に思い描きつつ、話す前に一呼吸置くようにしましょう。
「口癖を言わない」というよりは、「違う言葉で代用する」ことを意識すると良いかもしれません。
否定的な口癖であれば、肯定的な言葉だけを話すことを意識してみましょう。
「無理」ではなく「なんとかしてみよう」というようなイメージです。
この方法は、つい「いや」「でも」などの否定的な言葉から話を始めてしまうという人に特におすすめです。
まとめ
口癖というのは、その人の人となりを表しているといっても過言ではありません。性格や考え方が無意識のうちに口癖となって出ているのです。
口癖の内容には、良いとされるものもあれば悪いとされるものもあります。実際に周囲の人との会話を思い出してみれば、実感しやすいところもあるのではないでしょうか?
口癖をなおすことで、考え方そのものを変えることも不可能ではありません。自ら幸運を掴むためには、まずは自分の口癖を見直してみてください。