広く普及するようになってきたポケットWiFi。ただ使用人口が増えているだけでなく、使用している年齢層も広がっていることでしょう。年齢層が広がっているということは、高齢者の方にも少なからず普及しているということです。
そこで今回は、高齢者の方でこれからネット環境を取り入れようとしている方、さらに言えばポケットWiFiの購入をお考えの方のために、ポケットWiFiの選び方や使い方などについてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
とにかく操作しやすいものを！
高齢者の方であれば、とにかく画面が見やすく、操作しやすいものを選ぶのが良いでしょう。機械関係に慣れている方なら問題ないですが、現在の若い世代よりもスマートフォンをはじめ、タブレットなどの端末の扱いに慣れている方が少ないです。
あまり機械関係に慣れていないのであれば、月額使用料の安さにこだわってしまい、操作しにくいものを選んでしまうよりも、ここは少し割高でも操作しやすいものを選ぶのが賢明と言えます。
せっかく月額使用料が安くても、操作の仕方がわからなくて結局使わなくなるよりかはずっといいですからね。「それなら、高齢者向けのものはないのか」と疑問に思われる方がいらっしゃるかもしれません。
高齢者向けに作られた機種というのは、携帯電話やスマートフォン、タブレット端末であれば数年前から存在し、種類も増加傾向にありますが、ポケットWiFiはというと、筆者が調べた限りでは見つかりませんでした。
筆者が考える最良の選び方というのは、実際に通信会社のショップに行くか、問い合わせるかして、高齢者に人気の機種や向いているであろう機種、操作しやすい機種などを聞いてみることと考えます。販売する側も、最低限答えられる知識は持ち合わせているでしょうから、もしも「◯◯という機種ならどうか」というようなピンポイントで機種をおすすめしてくれることがなかったとしても、選びやすくなるヒントはくれることでしょう。
最初のうちは、使い方がわからなくて当然！
すでに購入された方であれば実感したと思いますが、購入してすぐの時は、一人では思い通りに操作できず、ネットも十分に使えないで困ってしまう方が多いようです。「購入して本当に良かったんだろうか…」なんて悲観的になってしまう方もいるかもしれません。
しかし、安心してください。最初から思い通りに使いこなせたら、操作のしやすいものを選ぶ必要すらありませんからね。初期段階で使いこなせないのは、若い世代でも同じです。焦ることなく、説明書を見ながら、少しずつ一人でも使えるように慣れていきましょう。
といっても、「周囲の力に頼ってはいけない」なんて言っているわけでは一切ありません。困ってしまったら、購入した通信会社のショップに聞きに行ったり、知り合いでポケットWiFiを使っている人や、機械関係の知識が豊富な人、ご自身よりも若い世代であるご家族など、助けてくれる度合いはそれぞれ違うかもしれませんが、力になってくれる人はきっといるはずです。ためらわずに協力してもらいましょう。
こういったことはしないように！
ポケットWiFiは購入したときから、すでにパスワードが設定されています。設定されてると言っても、英数字の羅列であって、とても覚えにくいものになっているのです。
ほとんどの人はそのパスワードが覚えにくいので、比較的簡単な、自分で覚えていられるようなパスワードに変更していきます。ただそれだけの話なのですが、やはりご高齢の方であれば、大変失礼ですが記憶力が若い頃よりも低下してしまうことは珍しくなく、そこで年齢を感じる方も多いことでしょう。なので、あまり記憶力に自信のない方だと、パスワードを設定しないで使用してしまうことが考えられます。確かにその方が、パスワードを覚えておく必要がないので、圧倒的に楽です。
しかしその一方で、「他人に勝手に電波を利用されてしまう」という危険があるのです。速度制限のない、使い放題のポケットWiFiでも通信量が浪費されてしまいますし、速度制限付きのものであれば、自分は使っていないのに、他人に勝手に使われてしまい、瞬く間に速度制限がかけられてしまう可能性も、十分にあります。
こうならないように、必ずパスワードは設定しておきましょう。忘れてしまわないように、ポケットWiFiの一部に小さくパスワードを記載しておくか、紙に書いておいて保管するなどの対策を講じておけば大丈夫です。使いやすさを追求しすぎるのも、かえって危険なのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。ご高齢の方にも、日頃安心して楽しくポケットWiFiを活用してもらいたいのが、若造ながら筆者の願いです。先ほども述べましたが、使いこなせるようになるために、急いだり焦ったりと、先を急ぐ必要は一切ありません。周囲の人にも積極的に助けてもらって、ポケットWiFiの取り扱いに慣れていきましょう。