筆者はこれまでポケットWiFiに関することに限って、お話をご紹介してきました。今回も当然ポケットWiFiに関することではありますが、別なことも織り交ぜてお話しします。別なこととは何か?それは、「無線LAN」です。
未だ根強い人気を見せているというよりも、主流と言える座を守り続けています。しかし、ポケットWiFiも主流と言えるようになってきた今、どちらの方が良いか分からない方が多いかと思います。
そこで今回は、実際のところはポケットWiFiと無線LANのどちらが良いのか、いろいろなところを比較してみたいと思います。これからネット環境を取り入れようとしているご家庭や、一人暮らしをする予定の方など、ぜひ参考にしてみてください。
比較1「購入から使用開始まで」
どちらを購入するにしても、購入してから使用するようになるまでの手順がいくつかあります。ポケットWiFiは、通信会社の運営するショップに行き、機種を選んだ後に契約をし、契約完了後にポケットWiFiの端末を渡されます。早ければ1時間ほどですべての手順が完了します。
そこからは、月額料金を滞納したりしない限りは契約満了までの間使うことができます。対して無線LANはというと、NTTなどの会社のADSLという回線を契約し、その時にレンタルしてもらえるモデムという機器を自宅内に設置し、モデムと無線LANのルーターを接続することで使用可能になります。
ルーターは、安ければ2000円ぐらいから、高ければ20000円を超えるものなどあり、様々です。セキュリティーの高さや電波の安定性など、少しでも上を求めるなら高いものをおすすめします。だいたい5000円ほどのものが、一番ちょうどいいかと思います。
比較2「月額使用料」
月額使用料は、ポケットWiFiは速度制限のないものであれば3000円から6000円ほどです。それに対し無線LANは、およそ3000円から8000円ほどと、ほとんど両者ともに差がありません。もちろん、両者とも通信会社によって、同じ条件でも金額が変わってくることはありますが、それを踏まえてもあまり差は見られません。
これらの金額を見て、どう思うでしょうか。思う存分ネットが使用できることは共通していますので、どちらを選んでも損をすることはあまり考えられません。
特に、「家でネットが問題なくできれば、それでいい」という方からすると、どちらでも後悔はしないと思います。しかしながら、このような考え方を持たない方にとっては、ポケットWIFiと無線LANのどちらを選ぶかは、次の比較が分かれ道になるので、比較3もよく読んでみてください。
比較3「使用できる範囲」
できればスマートフォンの速度制限を早く来させないために、少しでも長くWiFiによるネット環境の割合を増やしたいと考える方は多いのではないしょうか。スマートフォンの速度制限は、ブラウザで検索するのが遅くなるのはもちろん、動画サイトの動画を観るのであれば、長時間待たされてようやく悪い画質で観られるか、挙げ句の果てにはエラーが出て見られない、なんていうことになり、イライラが爆発して端末を叩きつけたくなるほどの不便さに陥ります。
WiFiを使わなければ、だいたい月の真ん中あたりでその速度制限になってしまうので、本当に困ってしまうことです。なので、WiFiを利用する割合が増えれば増えるほど、速度制限はかからなくなるので、わざわざ無料のWIFiスポットに行ってまで使う人もいることと思います。
しかしポケットWiFiがあれば、電波が届く範囲内であればどこでもWiFiを使えるので、速度制限がかかりにくくなるどころか、スマートフォンの回線を一切使用しなくてもいいほどです。月額も先ほど示した通り、安ければ3000円台です。(筆者はYモバイルの504HWを使っており、月額3636円です。)
スマートフォンの4G回線なら、7GBの通信制限がかかれば、再び使うのであれば1GBで2000円以上します。そんな高額支出でわずかな通信量しか使えないなら、はじめからポケットWiFiを持っていた方がいいですよね。
無線LANは、家の中でのみ使えるものなので、外出すれば先ほどの話のように速度制限の危機にさらされます。というわけで、使用できる範囲を比較すると、圧倒的にポケットWifiが勝っています。
まとめ
いかがだったでしょうか。使用する人の使用スタイルによって、ポケットWiFiの方がいいか、無線LANの方がいいか異なってきます。なので、一利用者である私が「こっちの方がいいよ!」断言しておすすめすることはできませんが、私は散歩やお買い物が趣味で外出を頻繁にするので、ポケットWiFiがないと困ります(笑)それが私の使用スタイルですからね。どちらがいいのかというのは、必ず今の自分のネットの使用スタイルを振り返ってみてから決めましょう。