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ハンドクリームの正しい塗り方とは?
冬になると気になってくるのが手の乾燥。ガサガサしてツヤが失われてしまったり、ひどくなるとひび割れなどで痛みが発生することもあります。
そんな時にはだれもがハンドクリームを塗るものですが、高いものを使用していてもなかなか効果が出ない、たっぷり塗っても改善されない…というような問題でお悩みではありませんか?
そんな方にぜひ見直していただきたいのが「ハンドクリームの正しい塗り方」です。
手に取って塗るだけだと思われがちですが、正しい塗り方を知っているのとそうでないとでは大違い。
次項よりお伝えする5つのポイントを実践して、お手持ちのハンドクリームの効果を最大限に引き出していきましょう。
ハンドクリームを塗る前に化粧水で潤いを
手に化粧水?と思われるかもしれませんが、フェイスケアで化粧水をつけた上でクリームなどを塗って蓋をするのと同じく、冬の乾燥で潤いを失った肌に化粧水をつけることによってハンドクリームの効果を補助することができます。
手への化粧水のつけ方は?
手への化粧水のつけ方は顔へのつけ方と変わりありません。適量を手に取り、化粧水を全体に優しく馴染ませてください。
一番のポイントは「優しく」という点にあり、手だから皮膚が丈夫だろうと思ってゴシゴシとすり込むようにするのはNGです。
あまりこすると肌表面が荒れてしまい、ハンドクリームをつけても肌荒れが治まらなくなってしまいます。
化粧水をつけるときは顔にハンドプレスする時と同じ要領で、優しく押さえながら浸透させるようにし、肌に負担を与えないことを意識しながら行いましょう。
また、乾燥のひどい部分に関しては、化粧水が馴染んだ時点でさらに重ねづけをするのもオススメです。
ハンドクリームは温めると浸透力UP
冬にハンドクリームを使おうとしたら、なんだかテクスチャが固い…と思ったことはありませんか?それは製品の問題ではなく、室温のせいかもしれません。
ハンドクリームは冷たいまま使ってはダメ?
ハンドクリームが活躍するのは空気が乾燥しがちな冬場ですが、そんな時期には室温も低くなりがち。ハンドクリームの主成分は油ですので、室温が低いと油が固まって伸びなくなってしまうのです。
そのような状況ですと、ハンドクリームが伸びないからと言って必要以上にたくさん使うことになってしまったり、無理に伸ばそうとして肌をこすってしまったりしてしまいます。また、油が溶けにくい状態ですので成分の浸透も鈍くなります。
ハンドクリームをこまめに塗る方の中には、出したクリームをすぐさま手にすり込むという方も多くいらっしゃるかと思いますが、冷たいハンドクリームは肌にもコスパにも良くないのです。
塗る前に手も温める
ハンドクリームだけでなく、事前に手も温めておくと成分がより効果的に吸収されるようになります。
冷えやすい手の甲に手のひらを当てて温度を上げるか、冷え性でどうしても手が温まりにくいという場合はホッカイロなどの助けを借りるのもオススメです。
ヒーターなど温めても良いのですが、温めすぎると逆に乾燥を招きますのでほどほどに温めるようにしてください。
ハンドクリームは優しくなじませて
手を温めたら、手のひらにハンドクリームを適量(さくらんぼ大、または2~3cm)取って、両手で包み込むようにして温めます。
クリームが温まって柔らかくなったな、と思ったら手のひら全体に伸ばし、その後で手の甲にも塗り広げます。
さらに、手全体にクリームを塗り広げながら、爪まわりや関節、指の根元や股の部分にも忘れずに塗るようにしてください。足りないようでしたらハンドクリームを追加し、再度温めてから重ねづけしましょう。
ここでもハンドクリームを無理に肌へすり込むのはNGです。ムラができない程度に全体へ優しく馴染ませるようにして、肌に不要な負担をかけないように注意してください。
もし塗り終わったあとでハンドクリームがベタつくようでしたら、量が多かった可能性がありますので、手首の周りなどにも塗り広げてください。
そして次回の量は少し減らすなどして、徐々に自分に合ったクリームの量を探っていきましょう。
就寝前には手袋やラップでフタをすると◎
ひどい手荒れなどにお悩みの場合にはぜひ就寝前のハンドパックをお試し下さい。やり方は簡単で、上記でご紹介した手順でハンドクリームを塗ったあと、手袋(100円ショップなどで売られている布製・ビニール製などのものでOK)をはめて眠るだけです。
また、手袋が今手元にない場合はラップで代用することも可能です。ハンドクリームを塗ったあとにラップを手に巻きつけて眠りましょう(手袋に比べると取れやすので、テープなどでキツすぎない程度に固定するのもオススメです)。
ただしこのやり方は人によって逆効果になる(肌荒れがそこまでひどくない方の場合、毎日このケアを行うことで肌本来の防御機能が低下する)という説もありますので、様子を見ながら取り入れていくことをオススメします。
ハンドクリームはこまめに塗る
ハンドクリームはできれば手がダメージを受けたと感じた時にこまめに塗るのが良いようです。
しかし実際の使用頻度やタイミングは人によって異なるものであり、仕事や家事の関係でどうしてもあまり塗れないという方もいらっしゃるかと思います。
そこで、手荒れを防ぐために意識してハンドクリームを塗っていただきたい最低限の回数とそのタイミングについてご紹介します。
起床時・就寝前
ハンドクリームはまず起きた時、毎日のフェイスケアや化粧の後などに一度塗っておくようにします。特に外出の予定がある際は外気に触れて肌がより乾燥しやすくなりますので、必ず一度塗るようにしてください。
また、就寝前にも一度塗っておくようにしてください。特にエアコンをつけっぱなしのまま眠るという方の場合、寝ているあいだに空気が乾燥してしまいがちですので、必ずつけてから眠るようにしましょう。
就寝時にベタつきが布団につくのが気になる場合は前項でご紹介した手袋をつけて眠る方法もオススメです。
水仕事の後・もしくは水仕事の前
手の濡れる料理やお皿洗いなどの水仕事の後には必ずハンドクリームをつけられることをオススメします。
水仕事が終わった後で手についた洗剤などをよく洗い落とし(成分が残っていると肌荒れの原因となります)、それからすぐにハンドクリームを塗って乾燥を防ぐようにしましょう。
また、ハンドクリームによっては水仕事をされる方のために作られたものもあり、水仕事の前に塗ることでダメージから肌を守ってくれるタイプのものもあります。
水仕事の後にいちいちハンドクリームを塗るのが面倒…という方はぜひそのようなタイプを使用することもご検討下さい。
なお、水仕事前の塗るハンドクリームを使用される場合、しっかり保湿しようと思ってあまりたくさん塗りすぎるとベタつきが出てしまうこともありますので、パッケージに記載の用法・用量を守って使用するようにしてください。
その他・手の乾燥が気になったタイミングで
上記でご紹介したタイミングの他にも、日常の中で自分の手の乾燥に気が付いた時(カサカサしている、粉を吹いている、ひび割れがある)にはこまめにハンドクリームを塗るようにしてください。
仕事や家事などで忙しいとついついハンドクリームを塗ることを忘れてしまいがちですが、何本か用意して水回りやベッドサイドに置いておいたり、外出時に常に持ち歩くようにするなどの工夫をして習慣づけるようにしていきましょう。
そうすることによって少しずつ手荒れを改善し、しっとりと潤ったすべすべの肌に近づけていくことができます。
まとめ
今回はお手持ちのハンドクリームをより有効に使用するための5つのポイントについてご紹介しました。
プチプラなハンドクリームでも高価なハンドクリームでも、きちんとした使用方法で使わなければ本来の効果を発揮することができません。
もしもお手持ちのハンドクリームに十分な効果が感じられないとお悩みの方は、ぜひ一度正しいハンドクリームの使用法を実践してみてください。