最近のコスメコーナーではミネラルファンデーションが増加傾向にあります。
ミネラルと聞くと肌にやさしいイメージがありますが、実際のところミネラルファンデーションは私たちの肌にどのような影響を与えるのでしょうか?
本記事では、ミネラルファンデーションについてや選び方、おすすめの肌にやさしいミネラルファンデーション7点を紹介します。
ミネラルファンデーションを上手に使うポイントも合わせてご覧ください!
さっと読める目次
ミネラルファンデーションについて
ミネラルファンデーションに配合されている主成分についてや、ミネラルファンデーションの定義についてみていきましょう。
ミネラルファンデーションの主成分
ミネラルファンデーションに配合されているミネラルは天然鉱物。
代表的なミネラルと特徴を紹介します。
マイカ | ケイ酸塩鉱物のひとつで日本では白雲母が主流。なかにはセリサイトというものも含まれており、こちらは絹雲母とも呼ばれパール感を出すことができる。伸びが良く、肌への密着性が高い。 |
酸化鉄 | 熱処理した雲母チタンに酸化チタンを覆って安定させたもの。紫外線散乱剤の効果も有しているが、着色目的でファンデーションのほか、アイシャドウなどに使用されることが多い。 |
酸化亜鉛 | 可溶性亜鉛溶液、または亜鉛鉱石を合成して得られる白色顔料。紫外線散乱剤としての効果もある。肌の水分や皮脂を吸収しパウダーが汗腺をふさぐ効果があるため肌をサラサラにキープできる。 |
酸化チタン | イルメナイト鉱石を粉砕した紫外線散乱剤。紫外線を反射するほか、気になる肌悩みのカバー力にも優れている。酸化チタンを化粧品に配合する場合は、シリカや水酸化AIなどの表面処理剤で覆われていることが多い。 |
特にマイカは、良質なものでないと皮脂を含むと肌がくすむというデメリットがあるので、どんなマイカが使用されているかも調べてみましょう。
少量の配合でもミネラルファンデーションとして販売できる
日本ではミネラルファンデーションについて明確な定義がないため、ミネラルを少量でも配合していればミネラルファンデーションとして販売することができます。
ミネラル以外の成分がたとえ合成化学成分であろうともミネラルファンデーションと謳えるのです。
日本よりも早くミネラルファンデーションが普及した海外では、明確な定義があります。
ベアミネラルというミネラルファンデーションを開発したDIANE RANGER社が唱えるミネラルファンデーションの定義は、
- タルクフリー
- 合成着色料フリー
- 合成香料フリー
- 鉱物油フリー
- 賦形剤(ふけいざい)フリー
としています。
肌へのやさしさにこだわるのであれば、上記成分がフリーのミネラルファンデーションを選びましょう。
ミネラルファンデーションの種類と合う肌質
ミネラルファンデーションにもパウダータイプからクリームタイプまでさまざまな種類があります。
テクスチャータイプ別に特徴と、主に合う肌質を紹介します。
パウダータイプ
シンプルに4種類のミネラルを主成分とし、1番刺激が少ないミネラルファンデーションになります。
あまりカバー力はなく、ちょっと出かけるときなどナチュラルメイクに適したファンデーションです。
パウダータイプのファンデーションは皮脂を吸着しやすいという特性があるため、脂性肌の人や部分的にテカる混合肌の人に向いています。
油分が含まれていないものが多いためクレンジングの必要がなく、敏感肌の人でも安心して使うことができますよ。
パウダーファンデはこちらの記事(パウダーファンデーションの使い方やメリット・デメリットを徹底解説!)で詳しく書きました。
プレストタイプ
ミネラル成分に少量のオイルを加えてプレスして作られたミネラルファンデーション。
オイルを含んでいるため肌への密着度が増し、パウダータイプに比べてカバー力が高いのが特徴です。
オイルを含んではいますが、少量のため洗顔料で落とせるものがほとんど。
肌への負担を考えるのであれば、購入する際に洗顔料で落とせるか確認しましょう。
パウダーをプレスしたものなので脂性肌や混合肌の人に向いていますが、洗顔料で落とせるミネラルファンデーションであれば敏感肌の人でも使えます。
リキッドタイプ
リキッドファンデーションはみずみずしさを演出できますが、多くが水分や油分などを使用しており、肌への刺激もパウダータイプと比べて強いです。
油分を配合しているものが多いため、皮脂が多い脂性肌や混合肌の人には向かないでしょう。
油分の代わりに美容液成分を配合し、洗顔料で落とせて肌にやさしいリキッドミネラルファンデーションもあり、こちらは敏感肌でも使えます。
リキッドファンデーションは保湿性が高いため、パウダータイプでは粉をふいたようになってしまうという乾燥肌の人におすすめです。
リキッドファンデーションを詳しくみたい方はこちら(自分にあったリキッドファンデーションの選び方)で詳しくご紹介しています
クリームタイプ
ミネラルにオイルやワックスといった油分を配合しているため密着力が高く、カバー力もありますが1番肌への刺激が強いファンデーションです。
流通しているクリームタイプのミネラルファンデーションは、クレンジングが必要なことがほとんどですが、石鹸で落とせるものもあります。
石鹸で落とせるクリームタイプのミネラルファンデーションは、皮脂に近いオイルを使用していることが多いため、高いカバー力を誇りながらも肌にやさしいのが特徴。
クリームタイプは、脂性肌の人が使うとオイル成分と皮脂と混じり合ってドロドロになるため、乾燥肌や敏感肌の人におすすめです。
クリームファンデーションの特徴や塗り方はこちら(【動画解説付き】クリームファンデーションをキレイに美しく仕上げる塗り方。)でご紹介しました。
ミネラルファンデーションの選び方
ミネラルファンデーションにはさまざまな種類があることが分かりました。
自身の肌タイプに合わせた選び方のポイントを抑えておきましょう。
肌への負担が軽い
ミネラルファンデーションを購入しようとしている人は、肌への負担を考えていることでしょう。
パウダータイプのミネラルファンデーションが1番肌への負担が軽いのでおすすめです。
特に、洗顔料で落とせるという点に注目して選びましょう。
カバー力がある
ニキビやニキビ跡・毛穴・シミやしわといった肌悩みは誰でもあるもの。
カバー力でおすすめなものはクリームやリキッドタイプです。
しかし、パウダータイプのなかには、カバー力が高いものもあります。
自分の肌悩みを見極め、ネットでビフォーアフターを検索してみてどこまで隠せるのかチェックしてみましょう。
わざわざコスメコーナーに行かなくても、気になるミネラルファンデーションのカバー力について知ることができますよ!
ファンデーションのカバー力についてはここ(カバー力の高いファンデーションの選び方や成分・メリット・口コミまとめ)で詳しくご説明しました
使いやすさ
使いやすさを考えると、持ち運びも便利で化粧直しもすぐにできる、プレストタイプのミネラルファンデーションがおすすめ。
クリームやリキッドタイプなら、パウダーを別に用意しておくと化粧直しのときに安心です。
自身のライフスタイルに合わせてミネラルファンデーションを選びましょう!
ミネラルファンデーションおすすめ7選
おすすめのミネラルファンデーション7選を紹介します。
特徴と口コミをチェックして、ぜひ購入の際の参考にしてみてくださいね!
ヴァントルテ ミネラルシルクファンデーション
防腐剤・アルコール・鉱物油など10種類の合成化学成分フリー。
国産の天然素材100%なので敏感肌でも安心。
下地不要。シルクパウダーの働きで毛穴やくすみ、しわやシミまでカバーできる。
内容量:6g
価格:通常4,280円→初回限定3,300円(税別)/送料無料
サンプルセット→2色選べて1,400円(税別)/送料無料
カラー展開:5色
UVカット率:SPF25 PA++
洗顔料でオフ:可能
ヴァントルテは他にもミネラル成分でできたCCクリームや化粧下地、コンシーラーも揃っています。
口コミまとめ
良い口コミとしては、時間が経っても化粧崩れやテカリがなかったという声や自然に肌悩みをカバーできたとの声が多く、悪い口コミはムラになるという人もいて、パフの使い方に工夫が必要とのことでした。
エトヴォス ミネラルファンデーション
すべての肌質の人に使えるというプレストタイプのミネラルファンデーション。
高いカバー力と驚きのキープ力で夕方まできれいな肌を保てる。
整肌成分や保湿成分といった美容成分を配合しているため、メイクしながらスキンケアできる。
内容量:10g
価格:通常4,968円
2週間お試しスターターキットは1,800円(税抜)/送料無料
カラー展開:6色
UVカット率:SPF26 PA++
洗顔料でオフ:可能
エトヴォスには、パウダータイプやクリームタイプも揃っています。
口コミまとめ
良い口コミは、下地不要で楽なのと、高いカバー力と持続力について高評価でした。
悪い口コミはほとんどなかったのですが、高いカバー力のせいか塗り方によっては厚塗りに見えるとの声もありました。
オンリーミネラルファンデーション
厳選したミネラルのみで作られた100%ミネラルファンデーション。
合成化学成分を一切使用していないため、肌にやさしく敏感肌でも安心。
細かな微粒子の乱反射で毛穴やシミなどを自然にカバー。
内容量:2.5g/7g
価格:2,500円(税抜)/3,800円(税抜)
カラー展開:18色
UVカット率:SPF17 PA++
洗顔料でオフ:可能
オンリーミネラルでは、ファンデーションの他にミネラルでできたコンシーラーやチーク、アイシャドウも揃っています。
口コミまとめ
良い口コミは、薄付きでナチュラルに仕上がる、細かいパウダーが1日中サラサラな肌をキープしてくれるとの声が多かったです。
悪い口コミは、カバー力がいまいちとの声が。しかし、重ね塗りすることで解消できたとの口コミもあるので試してみる価値はありますね!
レイチェルワイン ミネラルファンデーション
日本人の肌質に合わせた国産のミネラルファンデーション。
アルコール・界面活性剤・防腐剤・油分などが無添加。肌に余計な負担をかけないので敏感肌でも安心。
基礎化粧品のあと、下地不要でそのまま塗るだけの時短メイクが可能。重ね付けしても厚塗り感ゼロ。
内容量:4.5g
価格:通常3,240円→定期コースなら初回2,916円送料無料
カラー展開:12色
UVカット率:SPF27 PA+++
洗顔料でオフ:可能
レイチェルワインでは、ノンプレスのミネラルファンデーション、ミネラルパウダータイプのコンシーラー、チークやアイシャドウも揃っています。
口コミまとめ
良い口コミは、くるくるとブラシで付けると毛穴が目立たなくなり透明感のある肌になる、自然にカバーしてくれてシミには重ね塗りするけれど厚塗りにならない、敏感肌でも問題なく使えたとの声が多かったです。
悪い口コミは、容器が小さくて使いにくいこと、ファンデーションを塗る前に肌をサラサラにしておかないとヨレるという声がありました。
MiMC ミネラルクリーミーファンデーション
洗顔料でオフできるクリームタイプのカバー力が高いミネラルファンデーション。
ミネラルと植物由来の濃縮美容液でメイクするような感覚で、カバー力と保湿を両立。
クリームタイプなのに汗に強く、べたつかずにしっとりした肌触りが1日中続く。
内容量:10g
価格:6,500円(税抜)
カラー展開:6色
UVカット率:SPF20 PA++
洗顔料でオフ:可能
MiMCには、クリームタイプの他にプレストタイプやリキッドタイプがあり、ミネラルパウダーも揃っているため、仕上がりに合わせてチョイスすることができます。
口コミまとめ
良い口コミは、やはりカバー力が高いためコンシーラーいらずで時短メイクが可能なこと、肌の潤いや化粧したての状態をキープできるという声が多かったです。
悪い口コミは、化粧崩れすると全く正反対の声がちらほら見られました。乾燥肌や混合肌の人は、もともと乾燥している部分から肌を守るため、皮脂の過剰分泌が原因でメイクが崩れている可能性もあるため、基礎化粧品の見直しも大切です。
24hコスメ ミネラルパウダーファンデーションセット
内容量:11g
価格:4,212円(税込)
カラー展開:3色
UVカット率:SPF45 PA+++
洗顔料でオフ:可能
付けたまま眠れるほど肌にやさしいファンデーションの元祖。
皮脂に近い構造をしたオリーブオイルやアルガンオイルなどを配合し、保湿力やカバー力が高く、自然なツヤ肌が完成。
保湿効果や抗炎症作用といった整肌成分のある植物由来エキスをたっぷり配合した、こだわりのミネラルファンデーション。
24hコスメでは、パウダーファンデーションのほかにも、素肌感を引き出すCCバーム、クリームタイプ、コンシーラー一体型のスティックファンデーションもあります。
口コミまとめ
良い口コミでは、敏感肌でも安心して使えて軽い付け心地、1日中くすまないのもうれしい、使っているうちに肌の調子が良くなった気がするといった声がありました。
悪い口コミ1は、リニューアルしたせいでファンデーションの色味が合わなくなったとのこと。せっかく肌に合っていたようなので、カラーバリエーションが増えることを期待したいですね!
トュヴェール ミネラルパウダリーファンデーション
シリコン・防腐剤・鉱物油・石油系界面活性剤など7つの合成化学成分フリー。
セラミドを3種類配合、その他のバリア成分でミネラルパウダーをコーティング。付けている間スキンケアできる。
36種類の美容成分配合で伸びが良く均一にムラなくマット肌に仕上がる。
内容量:12g
価格:レビューを書いて300円オフの送料無料/特別価格2,560円(税込)
カラー展開:4色
UVカット率:SPF30 PA++
洗顔料でオフ:可能
トゥヴェールには、ミネラルルージュやミネラルコンシーラー、チークも揃っています。
ミネラルファンデーションは、もし色味が合わなかったら交換してくれるので安心してお試しできますよ。
口コミまとめ
良い口コミは、美容成分のおかげで高い保湿力とカバー力を感じられたこと、崩れにくくコスパも良いことが挙げられていました。
悪い口コミは、皮脂を吸着する効果が高いのか少しヒリヒリしたとのこと。
混合肌の方だったので、乾燥による皮脂の過剰分泌であれば基礎化粧品から見直す必要がありますね!
ミネラルファンデーションの上手な使い方
ミネラルファンデーションを上手に使いこなすためのポイントを紹介します。
薄付きタイプが多いミネラルファンデーションですが、カバー力を高める方法もあるんですよ!
下地も肌にやさしいものを
ミネラルファンデーションの中には下地不要のものがありますが、化粧下地には肌のトーンを調整してくれたり、その後に塗るファンデーションの密着度を高めてくれたりする効果があります。
ミネラルファンデーションと同じメーカーで統一した方が、下地もミネラル成分で作られていることが多いので肌にやさしいのでおすすめです。
違うメーカーの下地を使う場合、せっかくミネラルファンデーションを使うわけですから、下地も洗顔料で落とせるほど肌への負担が少ないものを選びましょう。
塗り方のポイント
パウダータイプ・プレストタイプ
パウダーやプレストタイプのミネラルファンデーションは、パフ、またはファンデーションブラシで塗りましょう。
パフならしっかりと塗ることができ、ファンデーションブラシなら薄付きになるのでナチュラルメイクに仕上げることができます。
どちらを使う場合も、顔の中心から外側に向かって、肌に刺激を与えないようやさしく塗っていきましょう。
顔の外側に向かうほどファンデーションをぼかしていくことが、顔だけ浮いて見えないようにするポイントです。
リキッドタイプ・クリームタイプ
リキッドやクリームタイプは、指・スポンジやファンデーションブラシで塗る方法があります。
指で塗るとしっかりめに付くので、カバー力が欲しいときには指で軽くたたくように乗せていきましょう。
スポンジやファンデーションブラシを使う場合、指ではムラになってしまう場合や、しっかりとカバーしたい箇所があるならスポンジを、薄付きを好むならファンデーションブラシを使用します。
ツヤ感が出るのが魅力的なリキッドやクリームタイプですが、化粧崩れが気になる人は、仕上げにパウダーを乗せるとべたつきがなくなり、マットな肌をキープできますよ。
カバー力を高める方法
カバー力が物足りないという場合は、塗り方でカバー力を高めていきましょう。
顔全体に物足りなさを感じるのであれば、厚塗りにならないよう少量取って薄く重ね付けしていくのがポイントです。
シミなどポイントでカバーしたい箇所があるのであれば、コンシーラーブラシなど小さめのブラシで気になる箇所に少しずつ重ね付けするときれいに隠れてしまうことがあります。
ミネラルファンデーションの注意点
付けたまま眠れるほど肌にやさしいといわれるミネラルファンデーションですが、本当に付けたまま寝てはいけません。
さらに、肌にトラブルがあり、ミネラルファンデーションで改善していこうという考えも今日から改めて生きましょう!
本当に付けたまま寝ない
ミネラルファンデーションは肌に負担が少ないように作られていることは間違いありません。
しかし、1日中メイクした肌には、皮脂やホコリ、排気ガスといった環境汚染物質なども付着しているのです。
ミネラルファンデーションがいくら肌にやさしいとはいえ、1日の終わりには必ずメイクオフしましょう。
ファンデーション以外の努力も必要
正しいスキンケア方法
ミネラルファンデーションを使うことで肌トラブルが気にならなくなることは考えられますが、肌質を改善するにはやはり普段のスキンケアの方法の見直しが大切です。
今の肌質を見極め、自分に合ったスキンケア用品を使用しましょう。
肌への刺激を軽減するためにも、洗顔料はキメ細かい泡を作って洗顔し、化粧水などを塗るときは叩かずやさしく塗るようにして、最後は乳液やクリームで水分の蒸散を防ぐことがポイントです。
生活習慣の見直し
生活習慣を見直すことで栄養が全身に行き渡るようになり、美肌へ近づくことができます。
睡眠不足、食生活の乱れ、運動不足…これらに当てはまる人は、肌荒れの原因を自ら作っているのです。
適度な睡眠は代謝アップにつながり全身に栄養を運べる身体に、栄養バランスの良い食事は健康な肌をつくるのに欠かせません。
運動不足の人はウォーキングでも良いので、まずはできることからはじめてみましょう!
まとめ
ミネラルファンデーションがどのような素材でできていて、なぜ肌にやさしいといわれているのかが分かりました。
今回おすすめしたミネラルファンデーションはすべて洗顔料で落とせる低刺激タイプのものです。
市販のミネラルファンデーションには、化学成分が配合されていることがあるので、選び方を参考にしてくれぐれも注意してくださいね。
ぜひ、根本的な肌トラブルの問題である生活習慣も見直していただき、ミネラルファンデーションで肌に負担をかけない美肌づくりをはじめてみませんか?