皆さんはご自宅でお食事をされる事は多いでしょうか?自分で料理をする、もしくはご家族が食事の準備をしてくれるさいにはどんなお料理が多いでしょうか?
もし洋食のメニューが豊富なご家庭であれば、お箸はもちろんフォークやスプーンの出番が多いと思います。普段何気なく使っているこれらの食器も今や100円ショップで容易に揃えることが出来ます。一方で高級ブランドの食器などが根強い人気を誇っている一面もありますね。
今回はそんなフォークやスプーンといったカトラリーに注目して、その魅力やオススメのブランドをお伝えしていこうと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。
さっと読める目次
カトラリーおすすめブランド8選
クリストフル
クリストフルはフランス発祥の世界を代表する銀器ブランドです。カトラリー界でも憧れの的といっても過言ではないブランド力と確かな品質を誇るブランドで、テーブルの芸術という謳い文句で語られる芸術性の高いデザインが魅力です。
クリストフルは伝統的なデザインや技術に縛られることなく、時代の流れに迎合した取り組みも高く評価されており、トレンドを反映させる和解アーティストを採用した作品なども魅力的です。
一流レストランでも好んで用いられるカトラリーの芸術をぜひご家庭にいかがでしょうか?ここで数あるクリストフルのシリーズの中からいつくかご紹介したいと思います。
パール
パールはクリストフルのシリーズの中でも比較的有名で、アマゾンでも品揃えがあります。一見シンプルなデザインですが、内側にしかれているラインがパールで構成されているちょっとした華やかさが素敵なシリーズです。
あまり派手すぎない絶妙なバランスでレストランでも好んで使われるシリーズです。
マルメゾン
月桂樹のエンパイア様式を角った格式高いシリーズがマルメゾンです。あのナポレオン王朝でも愛用されていたという伝統と格式のあるシリーズで、豪華なデザインも相まってパールと比べてお値段は少し高めです。
裏面までしっかりとデザインされた抜かりのないマルメゾン。少し重厚感もありますので使う場面は多少選ぶかもしれませんが、その存在感は確かで、クリストフルファンなら一度は手にしてみたいシリーズです。
マルリー
クリストフルの中で最も人気が高いと言われるマルリーは、18世紀にデザインされて以来変更されていないというシリーズです。顧客評価も高いため、一流レストランやホテルでは好んでこのシリーズを利用すると言われています。
値段帯も他のシリーズと比べて少し高めの高級ラインにあたりますが、それだけの価値のある品物といえるでしょう。
ミントン
ミントンはイギリスを代表する老舗陶磁器メーカーカです。彫刻師であるトーマス・ミントンによって1793年に創立され、今なおイギリスを代表する世界的に有名なブランドですね。
磁器の一種である骨灰磁器を得意とし、世界で最も美しいボーンチャイナ(骨灰磁器)として高い評価を得ています。
どちらかというとお皿などのイメージが強く、カトラリーのイメージはあまりないかもしれませんが、シンプルでいてかつ上品なカトラリーシリーズも人気商品のひとつ。
老舗ブランドとしては比較的お求めやすい値段帯も嬉しく、アマゾンなどでもセットでまとめて購入することが出来ますので、ぜひチェックしてみてください。
カイボスイスン
デンマーク王室御用達のデンマークのカトラリーブランドがカイボイスンです。シンプルで機能美に溢れたデザインは使う人をワクワクさせる仕上がりで、北欧デザイン調のやわらかく丸みを帯びたようなフォルムにも惹きつけられます。
カトラリーというとなんだか重苦しい感じを受けるかもしれませんが、カイボイスンのカトラリーはテーブルを優しく包み込んでくれるようなデザイン性で、和食器などとの相性もよさそうです。コーディネートに自由度が高いのもご家庭で使うには嬉しい理由のひとつと言えそうです。
ツヤ消しミラー仕上げなど、使う人の用途やシーンにあわせて使い分けられるラインナップも魅力的ですね。
cutipol
ポルトガルを代表するカトラリーブランドで、一見バランスが悪く使いにくそうに見えるデザインもすべて人間工学に基づいて設計されているという、正真正銘の使いやすさを重視したカトラリーです。
どこか儚くて現代的なデザインは西洋的で伝統的なデザインというよりは北欧デザインを想起させるようなカトラリーで、最近では新進気鋭のシェフが率いるレストランなどで好んで使用されているイメージもあります。
確かな使いやすさと革新的なスタイルが人気を博しているのかもしれませんね。
SUNAO
新潟県燕市の「燕振興工業株式会社」が手掛けるカトラリーブランドSUNAO。その名の通り素直で使いやすい仕上がりを目指して作られている。カトラリー、特に海外製の商品は日本人の小柄の手には少し大きいものも多く、持ち疲れするものも少なくありません。
そんな中で日本人の作るブランドだけにSUNAOはとても持ち心地のよい日本人向けのカトラリー。軽やかで食事の邪魔をしない、寄り添うようなコンセプトは日本人ならではの感性かもしれません。
パッケージもおしゃれでちょっとした贈り物などにも最適。もちろん自分用に買うのもアリ。カトラリーを選ぶ際は素材やデザインだけでなく、純粋な使い心地も意識して選びたいものですね。
YAMACO
SUNAO同様、新潟県燕市にある会社である山崎金属工業株式会社によって製作されたカトラリーブランドがYAMACOです。このYAMACOは1991年以来ノーベル賞の晩餐会という国際的な会食の場でも使用されているカトラリーブランドです。
シリーズも豊富で、素材やデザインによってさまざまな展開を見せており、選ぶ楽しみもあります。セットは専用のボックスにおさめられているものもあり、贈り物としてもピッタリなアイテムと言えそうです。
確かな評価を受けているブランドだけあり使い勝手はどれも抜群で、かつ西洋の伝統的なカトラリーブランドにもひけをとらないオーセンティックなデザインも国内カトラリーとしては特徴的。日本人であることを誇りに感じられる、そんな品物ではないでしょうか?
ラッキーウッド
明治元年に家庭用金物屋としてスタートしたラッキーウッドは、大正時代に入りカトラリー製作にも乗り出します。高品質でかつ大量に生産できるカトラリー作りに励み続け、今では国内カトラリーブランドとして最大手になっています。
グッドデザインやロングライフデザイン賞を数多く獲得し、使う人に対する気遣いを最大限意識したカトラリー作りを行うラッキーウッドは昔から多くのファンを抱えており、国内のカトラリーブランドといえばラッキーウッドの名を挙げる人は少なくありません。
素材ごと、デザインごとにさまざまなシリーズを展開しており、シーンや用途に応じて使い分けられるのもうれしいですね。
柳宗理
日本を代表するプロダクトデザイナー・柳宗理のカトラリーも見逃せません。デザインと実用性を両立したほかにないアイテムの数々は世界中に認められています。
見ればわかるのですが、柳宗理のカトラリーは普通のカトラリーとはどこか微妙に異なるフォルムをしています。スプーンはものを乗せやすいように横に長く、フォークは又が少し浅めで表面積が広いため刺すだけでなくすくうのにも適していて、ナイフは幅が広くとられているためなにかを塗るのにも適しています。一見奇をてらったようなデザインが、実際に使用してみると普通のもの以上に使いやすくなるように計算されていることに気づくはずです。
毎日使っていてストレスの無いカトラリーを心掛けた先に出来上がったデザインがそこにあります。
カトラリーとは?
そもそもカトラリーという言葉になじみのない方も多いと思います。カトラリーとはなんなのでしょうか?
cutlery=カトラリーは本来刃物全般を表す単語です。中世フランス語のcoutellerieに由来する単語であり、その意味合いは比較的広範です。ここでいうカトラリーは食器としてのカトラリーに限定されるもので、フォークやスプーン、ナイフのような主に洋食を食べる際に使われる食器を指すものと考えられます。
カトラリーの歴史
今でこそ洋食においてフォーク、スプーン、ナイフは欠かせないワンセットですが、あのフランス料理においても14世紀前後までは手で食事をするのが一般的であったとも言われています。
ナイフももともとは武器として所持していたナイフや短刀を使っていたものが徐々に食卓用に生産されるようになったものであったり、カトラリーはワンセットでいきなり食卓に登場したわけではなく、長い年月を経て少しずつ便利な様に食卓に溶け込んでいったものだったわけです。
カトラリーの歴史は国によっても大きな差異がありとても面白いものです。日本では西洋文明を取り入れ始める明治初期から一般向けにカトラリーを輸入していた商社がいましたが、全てを輸入でまかなうことに国力低下の危機を感じ国内でもカトラリー生産をはじめるような働きかけをしたことが日本で多くの高品質カトラリーが作られるきっかけであったと言われています。
高級カトラリーは銀製が多い?
今では高級ブランドでもさまざまな材質をシリーズで使い分けてカトラリーを発売していますが、昔はカトラリーと言えば銀製でした。しかし、高級感が出ると言う理由で銀が好まれていたのかというと、実はそうでもなかったのです。
中世ヨーロッパのいわゆる王侯貴族社会においてもカトラリーは大変重宝されていましたが、当時は権力争いで偉い人の食事に毒を仕込んで毒殺するという暗殺方法が流行っていました。中でも無味無臭のヒ素毒は暗殺に好んで持ちいられていましたが、ヒ素の精製技術も拙い当時のヒ素は銀器と反応して銀が黒色に変色すると言う特徴を持っていたのです。
そのため銀器のカトラリーは権力者にとって毒物検知器としての機能も持っており、長い間愛用されてきたため銀器=王族貴族が好んで用いる高級カトラリーとしての認識が高まり、現在に至ると言うわけです。
時代が進むにつれて鉄製、ニッケルシルバー製などが好まれた時期を経て、今ではステンレス製がカトラリーの大半を占めています。
現代フランスのカトラリー
カトラリー文化発祥の地ともいえるフランスですが、今ではカトラリーのことをクヴェール(couverts)と呼ぶのが一般的になりました。これをセットにしたものをメナジェール(menagere)と呼び、結婚式の贈り物などに重宝されています。
カトラリーにこだわることをおすすめる理由
カトラリーがどんなものかは分かった。でもなぜ100円ショップでカトラリーを揃えられるご時世にカトラリーにこだわる必要があるのか?
カトラリーの持つ魅力と共にカトラリーをこだわるメリットを考えたいと思います。
良いものは長持ちする
筆者がこの手の生活用品を良いものにしようとする理由の大半はここにあります。
最近では100円ショップの商品も進化してきており、シンプルなデザインで物持ちの良いものも多くそろえていますが、それでも手間暇かけて計算されて作られているカトラリーに物持ちという面ではかないません。
ちゃんとしたお手入れをすることを前提としますが、ある程度の高級ブランドは見た目の華やかさやおしゃれさ以上に素材をしっかりと考えて作りこんでいる物が多く、本当に100年200年と使っていくことが可能な耐久性を誇っています。
物の純粋な美しさなどを考慮に入れれば、最終的に良質なブランド物の方が得をしたと言うことにもなりえるんですね。
大切に扱う
物持ちがいいと言うこととも関連しますが、お金をかけて買ったブランドものは大切に扱おうとします。一方でワンコインで買えてしまうカトラリーはまた買えばいいや、とぞんざいに扱いがち。当然壊れるのも早くなりますし、なくしてしまう頻度も増えます。
何度も何度も買いなおすことを考えれば、大切にできるアイテムを奮発して買ってきて大切にした方が結果的にはお得になってしまうと言うわけですね。
食卓にオリジナリティを出す
さまざまなブランドのさまざまなデザインの中からお好みのカトラリーを探してきて、自分好みのテーブルデザインを作り出せるのもカトラリーにこだわるメリットのひとつ。
レストランではカトラリーを選ぶのもセンスが出る作業で、とても気を遣う部分でもあります。これひとつでお店のセンスが判断されてしまうとなれば、妥協は出ませんよね。
これはもちろんご自宅でカトラリーを揃える場合も同じ。お客さんをお招きするときなどは特に100円ショップで揃えたものは恥ずかしくて出しづらいもの。かといってブランドものをなんでもいいから買ってくればいいかというとそうでもなく、全体的なテーブルのコーディネートやそもそものダイニングの雰囲気とのコーディネートも重要。
和の要素のあるダイニングなら日本人の造る繊細で和を感じさせるようなカトラリーや素材感のものを選んでみたり、その逆もまたしかり。こだわりはじめればキリはないですが、そんなところにカトラリーの楽しさはあると言えるでしょう。
カトラリーは味にも影響する
カトラリーは食べ物を口に運ぶためのものですから、当然口に触れることになります。そうなるとカトラリーは料理の味にも少なからず影響を及ぼすものであると言うことが言えるはずです。
味に影響する、と言いましたがもっと言えば味に影響を及ぼさないことが良いカトラリーの条件かもしれません。例えば金物臭がする、サイズが合わなくて想定通りの形や量で口に運べない、そもそも使いにくい。こんなカトラリーは物理的にも精神的にも食事の妨げとなってしまいます。
良いカトラリーは見た目のデザイン性はともかくとして、口への持ち運びが容易で口内で味に影響を及ぼさないようなものでなければなりません。そのために多くのカトラリーブランドはデザイン性にこだわりつつも、人間工学などを取り入れた科学的根拠のある使いやすいカトラリーの開発にも力を入れています。
古くからあるブランドなどは、今分析してみると知らず知らずのうちに心地よい使い勝手のデザインをしていたというようなことがカトラリーに限らず様々な道具に関して言えることです。
ぜひ自分なりに使い勝手の良いカトラリーを探してみましょう。
様々な材質から好みのものを
デザイン同様にカトラリーにとって個性が出るのが材質です。さまざま材質から作られることのあるカトラリー。ここで主に使われ材質と特徴をまとめておきましょう。ぜひこの後のカトラリー紹介で参考にしてみてください。
ステンレス
今世界でもっとも使われているのがステンレスです。その名の通りステン(錆)レス(ない)ということで、金属器の最大の弱点を見事に克服した素材です。
加えて見た目も悪くなく、値段も高くないとこから今最も普及しているカトラリーの素材です。今現在のステンレスは化学的にはクロムとニッケルの合金組成であり、その割合が18-8や18-10といった形で表記されます。この数値が高いほど鉄特有の金気はなくなり、食器としても高質なものとして扱われます。
銀
カトラリーで高級の代名詞とされる銀。さきほども紹介したような歴史的な流れもあり、銀器はカトラリーの中でもとりわけ良質な素材と言えます。滑らかさ、輝き、熱伝導率、抗菌性とカトラリーとして必要な要素を最も高い水準で満たしており、温もりのある独特の輝きは他の金属には出せない最上のモノとされています。
一方で値段も最も高価な部類に入るのは言うまでもなく、かつ手入れにも手間がかかるため一般家庭はもちろん、レストランなどでもなかなか好んでは使われない素材でもあります。
ニッケルシルバーの登場により純銀製にこだわるブランドも少なくなり、今ではブランドの最上シリーズなどで残されているというような形になってきています。
ニッケルシルバー
値段が高いことからなかなか手が出ない銀製に対して、表面だけを銀でコーティングした一見銀器のような材質がニッケルシルバーです。日本では洋白磁器とも言われます。
コーティングされる中の素材はニッケルを中心として合成された金属で、銀と重みがあまり変わらないため、表面を銀でコーティングすることでほとんど銀製のものと変わらない質感を作り出せます。
純銀よりもはるかに安価なため、今では銀製のカトラリーといえば大部分がこれに置き換えられています。
カトラリーはお手入れも大切!
お気に入りのカトラリーを見つけてもお手入れを怠ってはいけません。特に銀製やニッケルシルバーのような素材はお手入れを怠ればすぐにダメになってしまいます。良い品物を長く使い続けるにはそれなりの労力をかける必要もあります。ちょっとめんどうだな、と思うこともあるかもしれませんが、だからこそ湧いてくる愛着もあるはず。
しっかりお手入れ方法を学んで末永くお気に入りのカトラリーと付き合っていきたいものですね。
銀製のカトラリーは頻繁に使うことが大切?
銀やニッケルシルバーのカトラリーは値段も高いしお手入れを大変そうだから、いざという時のためにとっておいて普段使いは別のカトラリーを・・・そんな風にして大切なカトラリーを棚の肥やしにしている方もいるのではないでしょうか?
実はこれが銀製のカトラリーにとって一番のNG行為なんです。銀製のカトラリーはたしかにクリーナーなどでのお手入れが必要ですが、これはちゃんと定期的にそのカトラリーを使っていれば月に一度程度のメンテナンスで大丈夫なんです。
使った後は中性洗剤とやわらかいスポンジで汚れを落とし、ちゃんと乾いた布でふき上げます。この拭き上げがあまいと変色する原因となってしまいます。漂白剤などの刺激の強い洗剤は銀器にはNG。中性洗剤で洗うことを心掛けてください。
長く使わない場合は専用の変色防止箱などで保管して酸化しない様にケアが必要になります。
定期的に使って定期的に洗うことで変色の進み具合を意識しながら、気になったら専用のクリーナーで落とすと言うのが理想で、あまり長い間保管するとちゃんとケアしていてもいきなり黒ずんだ姿に少しひいてしまうということになりがち・・・。
ぜひ定期的に使ってあげるようにしてください。
ちなみに銀器に着く傷は銀器フリーカーからしたらむしろ使い込まれた証拠として喜ばれるそうで、ムーンシャインと呼ばれる美しい輝きを求めて新品の銀器をわざと使い込まれたように磨きこむことがあるんだとか。
道具は使われてなんぼ、ということなんでしょうね。
ステンレスもしっかりケア
扱いが楽という印象のステンレスもしっかりお手入れしないと黒ずんで変色してしまいます。使用後はしっかり中性洗剤で汚れを落とし、くすんでしまったらクリームクレンザーなどでピカピカになるまで磨きこみましょう。
ステンレスも酸や塩には耐性がありません。食事によって付着したこれらの汚れをしっかり落としてあげなければ輝きは失われていってしまいます。銀器ほどではないにしろ、大切なカトラリーはしっかりとケアするように心がけたいですね。
ハガティー Hagerty シルバークリーン ミニ キット 50ml
銀器カトラリーは専用のクリーナーがセットで販売されています。アマゾンでも気軽にお買い求めいただけます。こちらはお試し用のミニキット。銀器クリーナーとして人気を誇るハガティー社のものです。
口コミでも高い評価を得ているハガティー社のクリーナーは、銀器カトラリーはもちろん、ジュエリーのような装飾品の美しい輝きも取り戻してくれます。これから銀のカトラリーの購を検討している方も、家で眠らせている方もぜひ用意して磨きこんでみてくださいね。
カトラリーのマナーを押さえておこう
カトラリーはレストランなどで避けては通れない食器ですが、使う上でさまざまなマナーがあります。ここではこれだけは知っておきたいカトラリーのマナーをまとめてみました。
体得して自然にマナーを守れるようになれば、よりカトラリーへの造詣も深まることでしょう。
コース料理ではカトラリーは外側から使う
フレンチなどにいくとまずはじめに戸惑うのはテーブルにセッテイング済みのたくさんのカトラリー。フォーク、スプーン、ナイフがコースだと5本ずつくらいならんでいたりして、かなり戸惑ったことのある方も少なくないかもしれません。
でもある法則をおさえておくことで、このたくさんのカトラリーを前に戸惑うことは少なくるはずです。それはズバリ外側のカトラリーから順番に使っていくということ。
コース料理におけるカトラリーセッティングはオードブル→スープ→魚料理→お肉料理・・・といった順番ごとにセッティングされており、料理ごとに適宜使用していけば最後にはあれだけ並んでいたカトラリーがなくなるようになっています。
フォークはフォークでも魚に適したもの、肉に適したものと細かく分類してセッティングされているので、大人しく外側から順番に使用していくようにしましょう。
戸惑いがちなレストランのマナー。もっと詳しいフレンチのマナーを知りたい方は以下を参考にしてみてください。
【服装からスープの飲み方まで】おさえておきたいフレンチの基本マナー
カトラリーを用いたサイン
食事中のカトラリーの置き方にはいくつかルールがあります。
食中はハの字に置く
食事の途中であることを意思表示したい場合はハの字にナイフとフォークをお皿に置きます。ナイフは刃を手前に、フォークは下に向けておいておきます。
食後は揃えて
もう食べ終わったということを示したい場合はナイフとフォークを揃えておきます。このときどこに揃ておいてもいいと言うわけではなく、刃先が左上を向くようにして、お皿の右下部分においておきます。
落としてしまったら
レストランであればカトラリーを落としてしまった場合はサービスの人に拾ってもらうようにしましょう。日本人は申し訳なくて自分で拾いがちですが、自分で拾ってしまうのはマナー違反とされています。
順番を間違えた
レストランでカトラリーを使う順番を間違えた場合も、なにくわぬ顔で食べ続けていて問題ありません。お店の人がそこからの食事に問題があると判断すればカトラリーを自然と追加してくれます。
もし間違って使ったカトラリーがそのお皿を食べるのに適していないなと感じたら、サービスの人を呼んで取り替えてもらうとよいでしょう。
カトラリーで生活を豊かに演出しよう
いかがでしたでしょうか?
ふだん何気なく使用しているカトラリーにも色々な素材やブランドがあり、歴史があり、使い方があることが感じてもらえたのではないでしょうか?
カトラリーはこだわりはじめると本当に奥が深いアイテムで、食卓の雰囲気をガラリと変えてくれる力を持っているものでもあります。皆さんもぜひお気に入りのカトラリーを探して使ってふだんの食事をより楽しいものへと変えてみてくださいね。