部屋の乾燥や水仕事で、手の爪が荒れている方は少なくないはずです。荒れた爪を放置していると、ふとした拍子に割れてしまったりするため、普段から気をつけなくてはなりません。
爪のお手入れに推奨したいアイテムは、なんといっても「爪やすり」です。今回は爪やすりについて紹介していきます。
さっと読める目次
爪やすりでケアして爪を綺麗に!
ネイルサロンに通わずに爪のお手入れをする場合、爪やすりは持っておきたいアイテムです。爪が整っていると、指先まで美しく見せることができます。
最近は女性だけではなく、男性の爪ケア意識も高まっているようです。たとえ手のケアに気をつかっていても、一緒に見える爪が汚れていたら、相手にいい印象を与えられないからでしょう。
爪切りを使う場合でも、最後の仕上げに爪やすりがあると、見た目の差は歴然です。爪切りについている爪やすりではなく、きちんと専用の爪やすりを用意しましょう。
爪やすりにはどんな種類がある?
実際に爪やすりを探すと、いろいろな種類があると思います。まずは、主に使われる4種類の爪やすりを紹介しましょう。
エメリーボード
自分の指に生えた爪を整える爪やすりが「エメリーボード」です。爪を削る際の負担を減らすために薄く作られているのが特徴で、爪の削り具合を感覚的にわかりやすくする効果もあります。紙製からガラス製のものまで、さまざまな種類が売られている爪やすりです。
アクリルファイル
アクリルなどの素材でできた人口爪を削る用途に使用するのは「アクリルファイル」になります。こちらは固い人口爪を削るため、力を入れやすいように板の作りが厚くなっているのが特徴です。アクリルファイルで自分の爪を削ると負担がかかりすぎてしまうので、間違えて使わないように注意しましょう。
スポンジバッファー
そして、爪の表面を綺麗にするための爪やすりが「スポンジバッファー」です。エメリーボードやアクリルファイルで爪を削った後は、この爪やすりで表面を滑らかにします。また、爪を飾るジェルネイル前の表面処理にも便利です。
シャイナー
爪の表面の艶出しには、「シャイナー」という爪やすりもあります。やすりの目が細かいので、1番最後の処理に適している爪やすりです。
これらの爪やすりには違う呼ばれ方(たとえばエメリーボードは「ブラックファイル」など)もあるため、買いたいものがわからないときは売り場で質問するといいでしょう。
正しい爪やすりの選び方
爪やすりの種類は上に書きましたが、グリット数や素材なども、選ぶときの重要なポイントです。
グリット数
グリット数は「やすりの目の粗さ」を表しています。数字が小さいと目は粗く、大きいと目が細かいです。目の粗さで爪に与える負担や、消耗の早さも異なります。目が粗い爪やすりは削りやすいですが爪への負担も大きく、目が細かい爪やすりは削った部分を滑らかに仕上げますが消耗は早いということを覚えておいてください。
爪やすりのパッケージにはグリット数の表示があり、80G(粗い)、100~180G(少し粗め)、180~240G(細かい)、といったように分かれます。
爪やすりを自分の爪のお手入れに使う場合は、150~180G程度の粗さのものとスポンジバッファー、シャイナーがあれば十分でしょう。固い人工爪には目が粗いものと細かいものを両方用意しておくと、お手入れがしやすくなります。
100円ショップに売っている爪やすりは、グリット数が表示されていないこともあるので、注意して買いましょう。
素材
次に、爪やすりの素材は、紙製、金属製、ガラス製の3種類があります。
紙製の爪やすりは、木やプラスチック製の板に紙のやすりがついています。板がしなりやすくなっているので、爪を削っているときの力の入れすぎを防いで、削りすぎないようにできるのが大きなメリットです。
金属製は1番ポピュラーな爪やすりで、紙製より丈夫で爪を早く削れます。水洗いはできますが錆びやすいので、水分をきちんと拭き取るのが長持ちさせるコツです。
ガラス製はデザインが豊富で人気が高く、紙製や金属製より削りやすさ、仕上がりの滑らかさも優れています。水洗いもできて申し分ないのですが、強い圧力や落下で割れやすいことが弱点です。
ネイルケアの頻度や方法によって、どんな爪やすりが適しているかは違ってきます。自分のやり方に合わせた爪やすりを見つけましょう。
爪やすりで爪を綺麗にする方法
それでは、爪を綺麗にする方法をまとめてみます。
爪は温めて柔らかくしたときに削るほうが負担を少なくできるので、お風呂上がりのお手入れが最適です。すぐ始めたい場合は、用意したお湯に指を3分ほど浸してからやりましょう。
爪やすりは45度に傾けて爪に当て、左右に往復させずに、一定の方向に動かしていくと上手に削れます。見た目と割れにくさを両立したい場合、爪の先端部分をなだらかな半円状に整える「ラウンド型」がオススメです。男性の場合は、爪を適切な長さに切ったら汚れがないか確かめて、爪やすりで綺麗に整えてください。削り方は同じです。
仕上がりに満足したら、スポンジバッファーやシャイナーで爪の表面を磨いていきましょう。スポンジバッファーは爪が薄くなりすぎないように、ほどほどに使ってください。最後にネイルオイルや透明マニキュアでコーティングすると、さらに綺麗な爪になります。
普段から爪にダメージを与えないように、水仕事にはゴム手袋を着用しましょう。
爪やすりとキューティクルケアの関係
キューティクルケアとは、爪の根元と皮膚の間にある甘皮(爪のキューティクル)を適切に処理することです。甘皮は爪の根元から菌を侵入させないためにありますが、キューティクルケアを怠っていると、今度は指のささくれや爪割れの原因になってしまいます。
キューティクルケアをするタイミングは、爪の形を整えた後、表面を磨く前がいいでしょう。甘皮が取り除かれた爪を磨くほうが、表面のツヤは一層アップするからです。
キューティクルケアはやりすぎると、本来必要な甘皮まで取ってしまうことになります。10日~2週間に1回程度やれば十分なので、ネイルケアに上手く組み込みましょう。
爪の乾燥も爪やすりで解決
日常生活で使う洗剤や除光液などが、爪に必要な油分や水分を奪ってしまうと、乾燥した割れやすい爪ができてしまいます。乾燥しすぎた爪は痛々しく見えるので、早めにケアしておくことが肝心です。
伸ばした爪は負担が少ない爪やすりで整えつつ、保湿に適した専用のネイルオイル(またはキューティクルオイルとも)で水分をキープすると、強くてツヤのある爪になります。ネイルオイルは、ハンドクリームよりも爪への保湿効果が高いです。
乾燥した爪で目立つ縦筋は、加齢によって自然に生じてしまいます。爪やすりで磨いて消そうとすると、削りすぎた爪が薄くなってしまうので、無理せずネイルオイルでカモフラージュするだけにしましょう。
つらい巻き爪には電動爪やすり
靴が足に合わなかったり、スポーツをがんばりすぎたり、厄介な巻き爪になってしまう原因はさまざまです。巻き爪を治すには、爪の形を綺麗に整える必要があります。しかし、手作業で巻き爪を整えるのは意外と難しく、直接触るのも怖いものです。
そんなときに電動爪やすりがあれば、作業はとても楽になるのではないでしょうか。電動爪やすりは、爪切りより負担が少ない上に、固い爪もラクラク削っていきます。
さらに電動爪やすりには複数のアタッチメントがついているので、1本で総合的なネイルケアが可能です。家で使うときに便利なAC充電式、旅行先に持っていける電池式、両方あっても困りません。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、電動爪やすりは慣れてきたら手放せなくなるアイテムです。
まとめ
爪切りだけしか使わないでいると、爪へのダメージはどんどん蓄積していきます。綺麗に見られる指先への第一歩として、爪やすりで爪のお手入れを始めてみてはいかがでしょうか。
爪やすりはサイドを綺麗に整えるブーメラン型などの形もあるので、部分的なネイルケアにも活躍します。乾燥対策もしっかりして、ピカピカで健康的な爪を維持してください。