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睡眠

これなら眠れる!このクラシック音楽なら朝までぐっすりいけるかも?

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なかなか夜眠れない、いつもはそんなことはないのに「何だか神経が研ぎ澄まされて眠れそうにない」、そんな時は誰にでも経験があるものですね。昼間の仕事や勉強、悩ましいことがあるなどで「疲れているはずなのに」脳が興奮してしまい、眠らせてくれないのです。そういった時に、現実を忘れて心を穏やかにさせ眠りを誘うような音楽はいかがでしょうか。そんなクラシック曲をご紹介します。

眠くなる定番曲

眠くなる曲は人それぞれかもしれませんが、次の曲はどうでしょうか。定番と思えるおすすめ曲です。

◆バッハ作曲 「ゴールドベルク変奏曲」よりアリア

バッハのゴールドベルク変奏曲は、不眠に悩む伯爵の依頼により作曲されたものといわれています。グレン・グールドの録音が有名ですが、出だしの穏かでゆっくりしたテンポはなかなか良い眠りになりそうです。変奏は第三十変奏までありますが、最初のアリアの部分を繰り返して聴く方が効果がありそうです。

◆ボロディン作曲 「ノクターン」

ボロディンはロシア生まれで貴族の血をひく人です。本職は化学者ということなので、本当に多才な人だったようです。「イーゴリ公」や「中央アジアの草原にて」が有名ですが、この「ノクターン」も大変人気があります。正確には「弦楽四重奏曲第二番の第3楽章ノクターン」ですが、妻へ20周年の愛の記念として献呈したという羨ましい話が伝わっています。

ちょっと悲しい感じの曲

少し憂いのある、物悲しい曲は心を乱すことなく穏かな気持ちになります。ついつい聴いてしまうと逆に目が覚めてしまう恐れはありますから、小さな音にして目をつむり静かに聞き流してみてください。

◆アルビノーニ作曲 「弦楽のためのアダージョ」

映画などでよく使われている有名な曲ですが、イタリアのトマソ・アルビノーニという18世紀の作曲家のものを復元したとされています。しかし、レモ・ジャゾットという音楽学者の作曲であるというのが現在の見方のようです。ただ、大変すばらしい名曲ということに変わりはありません。伸びやかで、淡々と「幸も不幸も受け入れて生きる」といった宿命感を感じさせる名作です。

◆グリーグ作曲 「ソルベイグの歌」

グリーグは、北欧のショパンと呼ばれるノルウェーの作曲家です。ノクターンなど有名な曲はいろいろありますが、この「ソルベイグの歌」も単独でよく聴かれます。「ペール・ギュント組曲」の中のひとつです。ベール・ギュントはイプセン作の戯曲ですが壮大な悲劇で、この曲にもそういった響きを感じ取ることができます。ペール・ギュントは主人公の青年で、ソルベイグは彼の恋人の名前です。物語を想像しながら深い眠りにつけそうです。

 

ピアノの音が心地よい曲

ピアノという楽器の名前の由来は、ピアノ(p、弱く)、フォルテ(f、強く)という音楽記号からきています。ピアノの音が心地よく聴こえる曲は、弱音のpやpp(ピアニシモ、ごく弱く)で演奏されるノクターンや子守唄などのやさしいものがお勧めです。今回は、オーケストラも入った曲ですが、第二楽章のゆるやかで音の「少ない」美しい曲をご紹介します。

◆ラヴェル作曲 「ピアノ協奏曲ト長調から第二楽章」

ラヴェルは、フランスを代表する作曲家のひとりです。何度も同じフレーズを繰り返していく「ボレロ」は、最近テレビや映画でよく使われていますので聴いたことがあるかもしれませんね。今回ご紹介しますピアノ協奏曲は、ラヴェルがジャズを取り入れた曲としても有名です。1楽章、3楽章はとても賑やかな音楽ですので眠りには不向きですが、2楽章のがらりと雰囲気の違う穏かさは心が洗われるような純真さがあります

◆モーツァルト作曲 「ピアノ協奏曲イ長調K.488から第二楽章」

モーツァルトはクラシック音楽の中では絶大な人気を誇る作曲家ですね。彼は交響曲やオペラなどをたくさん書いていますが、ピアノ協奏曲も多数あります。その中で、ご紹介する第21番はこの「第二楽章」があることにより大変有名です。ピアノの初心者でも弾くことができるような、やさしい技術で音が少ない曲ですが、それ故に「美しい音」、「無垢な音」を必要とされます。純粋に美しい音のひとつひとつを聴いているうちに、いつのまにか「うとうと」としてくるのではないでしょうか。

天国(夢の世界)が近く感じる曲

「夢見心地」とは、天国にいるかのような天上から清らかな音が聞こえてくる、そんな心地ではないでしょうか。天国が近くにあるような、錯覚を感じられる次のような曲はいかがでしょうか。夢の中の世界に連れ去ってくれること、間違いない…かもしれません。

◆ドビュッシー作曲 「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」

ドビュッシーは、フランスの大作曲家です。印象派の音楽家で、当時美術界で有名だったルノワールやモネなどと同様に、「光と影」「水の反映」のような感覚的な「印象」を感じる作品を多く作っています。CMなどにもよく使われる「月の光」「アラベスク」などピアノ曲が多数あります。しかし、オーケストラ曲や室内楽なども良いものがいろいろあり、今回はハープのために書かれた「天国に近そうな」、この「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」をご紹介します。ハープの音が深い眠りに誘います。

◆フォーレ作曲 「レクイエムからイン・パラディスム」

フォーレは、フランスを代表する作曲家です。フランス随一の音楽校であるパリ音楽院の院長をつとめていた人で、人望厚い人物であったと伝えられます。作曲数はとても多く、なかでもこの「レクイエム」(死者のためのミサ曲)は名曲として知られます。それぞれ単独で演奏されることも多いのですが、曲の最期にあたるのが「イン・パラディスム」(楽園へ)です。亡き人を想い、悲しみ懐かしみ号泣したあとの、その人との思い出に感謝し清らかな心で天国に送りだす、といった晴れやかな感じのする部分です。

 

◆ホルスト作曲 「惑星から海王星」

ホルストはイギリスの作曲家です。「惑星」が大変有名ですが、惑星は組曲になっており「火星」「金星」「水星」「木星」「土星」「天王星」「海王星」という構成です。それぞれには副題がついており、順に「戦いの使者」「平和の使者」「翼のある使者」「快楽の使者」「老いの使者」「魔術師」、そして海王星(Neptune)は「神秘主義者」という題がついています。海王星は神秘の世界、死の世界(睡眠は小さな死ともいわれる)を感じる音楽です。神秘的な宇宙の中で遊泳している夢を見そうですね。

◆マーラー作曲 「交響曲第五番」から第四楽章アダージェット

マーラーは、オーストリア出身の作曲家です。代表作には「巨人」とこの交響曲第五番があります。トーマス・マン作の「ベニスに死す」が映画化され、この曲が使われましたが「心臓の悪い作曲家」としてマーラー自身を彷彿とさせる主人公が印象的な作品でした。交響曲第五番は全体が1時間を越える大作で、その中の第四楽章アダージェットの部分が一番人気があります。今回も、その穏かでゆっくりしたテンポの名曲で眠りについていただきたいと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。眠りに誘う曲は、あまりにも名曲すぎてしまうと聴き惚れてしまい、逆に目が覚めてしまう恐れもあります。今回ご紹介しました曲は名曲ばかりですが、穏かで音のひとつひとつを美しく際立たせた純度100%のような作品だと思います。夜の眠りにつく前に、心が洗われるようなクラシック音楽を聴き、新鮮な気持ちになったところで深い眠りについていただければと思います。

 

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