乗り物が好きだったり、旅が好きな人であれば楽しいとつい思ってしまう「長距離移動」。しかし、せっかく長距離移動をするにも、少なくとも筆者は乗車から降車までずっと窓の外を見続けるのは退屈に思うのです。他の方はどうなのかわかりませんが、数時間かかるような長距離移動であれば、退屈に思うことが少しでもあるのはおそらく多くの方が共感できることではないでしょうか。そこで、「ネットを使いたい!」と思う方もとても多いでしょうが、果たしてできるでしょうか?
筆者の場合、住んでいる札幌から地元までは、同じ北海道内とはいえ距離はおよそ330km。出発から到着までの所要時間は、バスだと6時間半にもなります。
この間、周りに何もないところを走る時間がほとんどなので、当然ながら携帯電話もポケットWiFiも圏外になったり、電波マークが1本ほどになったり。とにかく、ネットが使える時間は限られるのです。そこで今回は、長距離の移動でネットが満足に使えないときは、ポケットWiFiなどのネット環境をどう使うか、どういった場合に使えないかなどをご紹介します。
通信量の大きいものはまず諦める
通信量が多く消費されるものには、いったい何があるかご存知でしょうか?誰でも思い浮かぶのは、Youtubeやニコニコ動画などの動画サイトです。他には、ダウンロードという行為もそうです。そのダウンロードするファイルの容量が大きければ大きいほど、消費してしまう通信量は比例して大きくなるのです。
スマートフォンでもポケットWiFi(使い放題ものを除く)でも、通信制限を思い浮かべればわかりやすいでしょう。通信制限がかかっていなければ、通信量が大きいものの処理でも、そう時間はかからないですよね。
逆に通信制限がかかっている状態、つまり通信速度が遅い状態では、何十秒、さらには何分と処理に時間がかかって、ひどい時にはエラーになってしまうこともありますよね。
それと話は同じです。長距離移動前には通信量が大きいものは難なく処理可能でも、移動中は電波が悪いことが多いので時間がかかってしまうのです。そうしているうちにスマートフォンのバッテリーが無駄に消費されてしまうので、通信量が大きいものの処理や使用、動画であれば視聴というのは、移動中は諦めましょう。
使ったり視聴する予定のものは、あらかじめダウンロードする
「移動中は電波が悪くてネットが満足に使えないなら、使わなければいいじゃん」と考え、ぱったりとネットを使わないでいられるなら、それに越したことはありません。しかし、仕事の関係でネットを使いたい人はもちろん、ネットの世界に長時間入らずにはいられない人(言い方が悪いかもしれませんが)であれば、この長距離移動でかかるネットの使いにくい時間は、かなりの苦痛なはずです。
このことに対する対処法が、「使ったり視聴する予定のものは、あらかじめダウンロードする」ということなのです。仕事であれば、仕事に必要なファイルなどのダウンロード、ネットの世界に長時間入らずにはいられない人であれば、観たいサイトのページを保存できるアプリで保存する、観たい動画はダウンロードしておくというように、手間をかけてでもポケットWiFiなどの通信手段が使えるうちに、使っておくべきなのです。
「備えあれば憂いなし」というのは、まさにこのことではないでしょうか。ただ、著作権の侵害をしてはいけないので、無闇にあれもこれもとダウンロードしてはいけません。
車内設備のWiFiは…
最近、バスであればバスの車内、電車なら電車の車内、飛行機なら飛行機の機内と、交通会社各社は集客のためか利便性向上かどちらもそうなのかわかりませんが、とにかくWiFiを乗客にサービスとして提供するようになりました。
「これで移動中もネットがいくらでも使える!」と喜びたいところですが、残念ながら携帯電話やスマートフォン、ポケットWiFiが圏外である場所であれば、同じようにネットはつながりにくくなってしまいがちなようです。
筆者がいつもお世話になっているバス会社の長距離のバスの車内にも、WiFiが完備されていて、自由に無料で利用できます。といっても、ネットは使えはするのですが、街中にいてもポケットWiFiよりずっと通信速度が遅いですし、ちょっと街を出ればすぐに圏外に近い状態になってしまい、結局最近は利用していません。
WiFiをサービスで取り入れてくれるのはとてもありがたいですが、やはり場所関係なく難なく使えるものは無いようです。過度に期待しないほうがいいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。筆者が知る限りは、ポケットWiFiはもちろん、現在の段階では場所関係なくネットが使える回線やサービス、そういったプランのポケットWiFiはありません。
長距離の移動中は、ネットを使わなくてもできることをしたほうが賢明でしょうし、ネットを使わないことで目を休めるきっかけにもなるかもしれません。不便に思うかもしれませんが、長距離移動におけるネットの利便性の向上は、将来の技術の進歩に期待するしかないようですね。