このページでは、30代で住宅を購入する場合の住宅ローン事情をご紹介いたします。
30代で住宅ローンを借りる場合の借入限度額や、いくらの住宅までなら無理なく買えるの?
また、住宅ローンの計算方法や最低金利の銀行の探し方や自分の給料で借りられる上限、目安などをわかりやすくまとめました!
30代で住宅ローンを検討してる方の参考になればうれしいです。
さっと読める目次
住宅ローン計算の手順
住宅ローン借り入れの目安を計算する手順は、頭金がどれくらい用意できるかと、毎月の支払がどれくらいまでなら無理なくできるのかをはじき出す必要があります。
そこから住宅ローンの借入可能額を割り出すことによって、購入可能な住宅の価格が分かります。
つまり、現在のあなたの貯蓄額と、年収がいくらなのかによって計算することができるのです。
また、住宅ローンを借りる期間を何年にするかによって、総額が代わってきますので、無理なく返せる期間を設定しましょう。
【手順】
貯蓄から頭金に入れられる額を考える
↓
年収から月々無理なく支払える額を考える
↓
無理なく返済できる期間を考える
↓
借入可能額と購入可能な住宅価格を算出
では、これらの計算に必要な材料として、30代の貯蓄はどれくらいで計算すれば良いのか、年収はどれくらいあるのか、その平均値を見て行きましょう。
30代の平均年収はいくら?
ではまず、30代はいくらぐらい年収があるのでしょうか?
30代の平均年収を調べてみましょう。
転職サービスのDODAが調査した2015年のデータによると、30代の平均年収は456万円です。
内訳は男性が488万円、女性が384万円となっており、男女間では100万円以上の差となっています。
年齢別に見て行くと、30代の平均年収と最も近いのは34歳の455万円で、男性が486万円、女性が385万円となっており、ほぼ30代の平均といっても良い数字ですので、今回は34歳をモデルに計算してみたいと思います。
ちなみに、30代で最も多い年収帯は300万円から400万円で、全体の25.8パーセントを占めており、次いで400万円から500万円が25.3パーセントですので、この年収帯が平均年収に大きく影響をしているようです。
30代の貯蓄事情
30代の貯蓄事情を見てみましょう。
知るぽると「平成24年 家計の金融行動に関する世論調査」によると、2人以上の世帯の場合の平均貯蓄額は約600万円だとのことです。
そう聞くと、「え?
うちはそんなにない!」と焦った人の方が多いのではないでしょうか?
なぜなら、平均値は極端に貯蓄が多い人がいると、平均が吊り上がってしまう場合があります。
貯蓄の場合は遺産相続などによって多く持っている人もいらっしゃるので、平均値では参考にならない場合が多いのです。
そこで、貯蓄が少ない人から数えて丁度ど真ん中にいる人がいくら貯蓄しているかという中央値を参考にしてみましょう。
同じ調査によると、30代世帯の貯蓄の中央値は405万円です。
今回はこの405万円の貯蓄を想定して計算して行きます。
住宅ローンの目安をシュミレーション
では30代の住宅ローンについて、34歳をモデルケースとして計算してみましょう。
配偶者が専業主婦の場合と、夫婦共働きの場合をそれぞれ紹介したいと思います。
前提として、一般的には年収の25パーセントを12カ月で割った金額が、月々の支払の上限といわれているのでそれを採用し、ローンの期間は65歳までの31年間とします。
金利は上昇なども考慮し3パーセントとします。
配偶者が専業主婦の場合
配偶者が専業主婦の場合はご主人の年収だけで計算しなければなりませんので、34歳男性の平均として年収が486万円です。
世帯の貯蓄は405万円ですので、手元に100万円残して305万円を頭金に入れます。
【前提】
年収:486万円
頭金:305万円
返済期間:31年
金利3パーセント
これらを住宅ローンシュミレーターに入力することで、瞬時に借り入れ限度額や購入可能な住宅の限度額を調べることが可能です。
今回、株式会社ネクスト(住宅ローンシュミレーター)を利用し、それらの数字を入れてみたところ、以下のような結果が出ました。
【結果】
借り入れ限度額:2,444万円
購入可能額目安:新築物件の場合2,651万円、中古物件の場合2,529万円
月々の支払は10万1,125円
これらの数字が無理のない範囲での購入の上限となります。
ちなみに、新築物件と中古物件の結果に差があるのは、中古物件の方が諸費用が高いからです。
夫婦共働きの場合
夫婦共働きの場合は、まず男性と女性の年収を合算して世帯年収を計算します。
34歳の場合、男性が486万円、女性が385万円ですから、世帯年収は871円となります。
【前提】
世帯年収:871万円(内訳、主人486万円、配偶者385万円)
頭金:305万円
返済期間:31年
金利3パーセント
さきほどと同様にローンシュミレーターに条件を入力すると、以下のような結果となります。
【結果】
借り入れ限度額:4,380万円
購入可能額目安:新築物件の場合4,510万円、中古物件の場合4,291万円
月々の支払は18万1,458円
夫婦共働きですと借入限度額も購入可能額も格段に上がる結果となります。
ただし、これはあくまでも数字上の目安です。
配偶者が働き続けるということが前提となっていますので、ライフプランによっては少し余裕を見るということも検討が必要です。
衝動買いにならないように冷静に
30代の平均年収や貯蓄の中央値から、住宅ローンの借り入れの目安や、住宅購入価格の目安を紹介させて頂きましたが、この数字を見ると勘違いしてしまわれるかたもいらっしゃるかも知れませんので注意が必要です。
どういう勘違いかといいますと、ここで紹介した数字をベースとしてしまうことです。
今回紹介した目安は、「上限の目安」ですので、この金額が望ましいというものではありません。
もし今回の例と同じ年収や貯蓄額の人の場合は、ここで紹介した金額よりも上回った借入をしてしまうと、生活が厳しくなる恐れがあります。
「この目安を参考にして、この金額前後の住宅ローンを組もう!」ということではありませんので、上限であることをしっかりと意識していただければと思います。
良い家を住みたいからといって、衝動買いのように高いローンを組まないように気を付けましょう。
住宅ローンをもっとも低金利でお得に借りる方法
住宅ローンの金利は日々変動しています。
なので、その時々でお得な銀行が変化しますので、最新の情報をしっかりチェックする必要があります。
しかし、いろんな銀行をチェックしたり問い合わせたりするのはなかなか時間・手間がかかりますし、すべてをチェックするのは実際は難しいのは現状です。
そこでおすすめなのが、住宅ローン一括シミュレーションを利用する方法です。
住宅ローン一括審査シミュレーションを利用するとそれぞれ借りられる金額や金利、総支払額などが銀行ごとに一括でチェックすることができますので、現状の一番低金利でお得な銀行を把握することができます。
住宅ローン一括審査シミュレーションサイト
おすすめはこのサイトでチェックしてよさそうな銀行を2つか3つピックアップして検討するのがベターです!
まとめ
30代で住宅ローンを組む場合には、どれだけ頭金を用意できるかや、どれくらいの返済金額なら毎月無理なく返すことができるかをしっかりと検討しなければなりません。
また、何歳まで返済していくのかという返済期間も借入金額の目安や、購入可能な住宅価格の目安に大きな影響を与えます。
住宅購入は一生で一番大きな買い物といわれていますので、万が一失敗してしまった時のリカバリは非常に難しいといえるでしょう。
立派で快適な住宅は手に入れたけれども、毎月の支払の負担が大きくて、過度に切り詰めた節約生活を余儀なくされたのでは、快適な暮らしができなくなってしまいます。
あなたの経済力と照らし合わせて、無理のない範囲で納得のいく住宅を購入できるよう、しっかりとシュミレーションしてみましょう。