日本では定年退職後は年金生活を送ることになります。ちゃんと正規雇用で働いていた人はこの年金を2か月おきに受給する事ができるわけですが、今の時代はアルバイトやパート雇用の人も多いので、年金が一体どのくらい貰えるのか不安な方も多いと思います。
そこで今回は年金やそれ以外の貯蓄方法について考えてみましたのでご覧ください。
年金てどんな種類があるの?
まず年金の種類は国民年金と厚生年金があります。それぞれに計算式があり、厚生年金のほうがやや計算式が複雑です。
国民年金とは
国民年金は個人事業主と自営業者が加入対象となる保険の制度で、保険料の支払いは雇用保険の様に企業がやってくれるのではなく、自身が行います。この保険は原則として65歳から受け取る事が可能な制度で、実際に受け取るために納付期間や免除期間、そして厚生年金に加入していた期間などを計算し、なおかつ25年以上の保険料の支払い期間がある事が必要となっています。
国民年金のお得なお支払い方法って?
そして、なんとこの国民年金にはお得なお支払方法があります。この方法は意外と知らない人も多いと思うのでここにまとめておきます。
①保険料を毎月払うのでも、1ヶ月早く納付すると「早割」という割引がある。
②①の毎月払いより半年や1年前納の方がお得である。
③更に現金払いよりも口座振替払いがお得である。
※但し、口座振替については毎年2月末までに申し込みしなければならないので要注意。
※現金払いについては、任意の月からいつでも可能。
口座振替がお得なのは水道光熱費などでもよくある話だと思うのですが、前納がお得なのはやはり厚生年金も保険の一種なんだなと思いますよね。毎月お給料が出るまでぎりぎりの生活をしている人も多いと思いますが、ボーナスが出た時などに前納してみてはいかがでしょうか?
厚生年金とは
厚生年金保険は、国民年金に上乗せされて給付される保険の制度で、基礎年金となっている国民年金の金額に、厚生年金保険の受給額が加算します。ですので計算式が国民年金と比べてやや複雑になってきます。
厚生年金保険加入のの対象者は、主に会社員やサラリーマンなど一般企業に勤めている人たちですが、個人事業主でも従業員が5名以上いる場合は国民年金ではなく厚生年金に強制加入となります。
厚生年金と企業年金は別?
企業年金は、年金と名前がついているので公的な保険と思う方が多いと思います。しかし企業年金は、企業が通常の年金制度に上乗せして年金を支給するものです。なので公的なものではなく民間の私的な年金制度です。
この企業年金は全部の会社にあるわけではありませんが、もし企業年金のある会社に入社した場合、国民年金、厚生年金に加えて企業年金を支給することになるため、老後の保障が手厚くなる事になります。
更に、年金ではないですが中小企業向けに中小企業退職金共済制度という制度もあります。この制度は、独自に退職金制度を運用できない中小企業向けの退職金制度です。うまく活用すれば、退職時に分割して退職年金として受け取る事も可能です。
自分年金とは?
先ほど色々な年金制度の仕組みを紹介してきましたが、今の若い世代の人たちが老後に支給される年金金額は、今の高齢者の人たちに支給されている額と比べてだいぶ少なくなると言われています。そこで、年金制度をあまりあてにしないで自分で貯金を人が増えています。これを自分年金といい、保険会社が自分年金保険を商品として売り出したりもしています。
あなたの貯金はいくら?
ここで、まずあなたの財産が一体どのくらいあるのか先に知っておきましょう。「毎日の生活が忙しくてなかなか銀行や郵便局に行く暇がない」という方も多いと思いますが、今はネットバンクなど色々なサービスを展開している銀行も多いので、これを機会に口座を持つ銀行についても考えてみると良いでしょう。
節約家にオススメの便利な銀行まとめ
①住信SBIネット銀行
この銀行はコンビニや郵便局のATMで、何と月2〜15回まで手数料無料でお金を下ろすことができます。更に他行への振込手数料が月1~15回まで無料になります。これは個人事業主の方やネットオークション利用が多い方などに有難い機能ですよね!
手数料も1回はそんなに多くなくとも、塵も積もれば山となります。
そしてSBIといえば銀行だけでなく、証券会社もあります。株主優待なども考えている方は住信SBIネット銀行と同時に口座開設しちゃいましょう。住信SBIネット銀行とSBI証券は同時に口座開設できるので、通常では2回必要な口座開設が1回で終わるので本当にオススメです!
更に住信SBIネット銀行とSBI証券を連携してハイブリット預金にすると、なんと普通預金の金利が10倍になるのでこれは要チェックです。更に各種キャンペーンも随時行っているようなので、気になる方はサイトをチェックしましょう。
②ソニー銀行
ソニー銀行はATM手数料が月に4回までなら無料です。2016年からは、VISAデビットカードとキャッシュカードが一体型になり、他行宛振込手数料も月2回無料になりますした。
また海外でショッピングする場合など、外貨預金からそのまま引き落としができるので、手数料がかからなくてオススメです。
③新生銀行
筆者が日本を出た2009年には、海外へ留学する人に1番人気のあった新生銀行です。店舗は高級感があふれていて、訪れた人はちょっとリッチな気分に浸れます。
月1回で他行への振込手数料が無料で、ATMが手数料無料で使用することができます。また海外で現地の通貨で引き落としが可能です。なので北欧在住の筆者は執筆料など日本の会社からもらったお給料を新生銀行にまとめて、必要な時にこちらのお金で引き落としています。
また、他行への振込手数料は預けている資産の額によって回数が増えるので、メインで使えばよりお得に使うことができます。
④イオン銀行
普通預金の金利にこだわるのなら、断然イオン銀行がオススメです。他の銀行の定期預金金利と比べても0.10%と比較的高めです。普段の買い物でイオンやマックスバリュを使っているのであれば、イオン銀行をメインバンクにしても良いでしょう。
⑤野村信託銀行
こちらの銀行は、野村證券のホームトレードの口座開設をすると同時に使えるようになります。野村信託銀行のすごいところは、他行への振込手数料が月に10回無料になることです。
仕事で振り込みが多い方やオークション利用が多い方は、他の銀行と同時に口座を開設して、振込手数料の節約をしても良いですよね。
家計簿をつけよう
自分の財産がどのくらいあるのか知ったうえで、お得な銀行口座についての知識も得たら、あとは家計のやりくりです。今までは紙の家計簿がメインでしたが、今では簡単にアプリなどで家計を管理する人も多くなってきました。
また、家計簿兼ポイントがたまるアプリも出てきましたので、ニーズに合わせて使い分けていきたいですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?この記事を読んで少しでも年金やご自身の貯金について考えていただけましたら幸いです。筆者はもうすぐ70歳で定年を迎える親が年金生活になるのが心配になったのか、お金の話が増えたので、自分は老後に子どもに心配かけたくないなと思いました。
今から安心貯蓄計画を始めておきましょう。