仮想通貨のレートの変動はあらゆる要素の影響を受けますが、基本的にビットコインの影響を色濃く受けたり、中国など大きな市場の影響を受けます。それらを読みながら、今後伸びそうなアルトコインを探している人もいますね。そんな中で注目が集まっている仮想通貨の1つに、ステラが挙げられます。
ルーメンと言った方が正確ですが、ステラの方がわかりやすいでしょう。リップルとの関連が深い仮想通貨とも言われています。今回はそんな仮想通貨ステラについて、その概要や特徴、そしてリップルとの関連などを紹介していきます。
さっと読める目次
仮想通貨ステラはこんな仮想通貨
まずはじめは、仮想通貨ステラがどのようなものなのかについてみていきましょう。ステラの概要について挙げていきます。
リップル開発者が開発した仮想通貨
仮想通貨ステラは、リップルの開発者であるジェド・マケーレブが開発した仮想通貨です。リップル開発者が開発しているがゆえに、リップルとの関連が深くなるというのは必然ということですね。ちなみにジェド・マケーレブはマウントゴックス社の創設者としても知られています。
日本ではマウントゴックス社と言えばビットコインの横領があった取引所で、ニュースで大きく取り上げられたことから悪いイメージの方も多いでしょう。実際にこのときのニュースによってビットコインは危ないといった認識や仮想通貨は詐欺といった認識が広まり、普及にブレーキがかかっているとも言われています。注目度が上がってきている割りに保有率が伸びていかないのもこの点が原因とされていますね。
ルーメンにバージョンアップ
仮想通貨ステラは、後述しますがリップルがもとになっていることもあって仲介用の通貨です。初期には大量に配られており、価値という点でみるとあまり重要視されてはいなかったとされています。そこから、ウォレットの開発など環境を整えるだけでなく、コミュニティの拡大など普及に本腰を入れていくようになったということですね。
この段階で、名称をステラからルーメンに変えており、ステラ・ルーメンと表記される場合もあります。単位はXLMと表記され、ルーメンと読みます。ルーメンは光の束の単位を表しているようです。
仮想通貨ステラの特徴
仮想通貨ステラの概要についてみてきましたが、次はその特徴についてみていきましょう。ステラの特徴はやはりリップルの特徴と重なる部分が大きいと言えます。
送金・決済システム
リップルの特徴と重なると述べたように、仮想通貨ステラも送金や決済システムとして仲介用の仮想通貨とされています。外国とのやり取りでは、外貨に交換してといった手間がかかり、時間も要します。それらの問題を解決するのがリップルであり、ステラということです。ペアリングは無数に作ることができ、その利便性やシステムについてはGoogleやメガバンクも注目していますね。
仲介用の仮想通貨ということで、ネットワークを利用することによって送る側も受け取る側も交換の手間がかからないということです。日本からは円で送金しても、受け取る側はドルや仮想通貨で受け取ることができるということですね。都合の良い法定通貨もしくは仮想通貨でやり取りができ、手間がかからないという点でとても魅力的ということです。
保有には向かない?
これもリップルの特徴と重なる部分はありますが、保有しておいてレートが大きく上がるのを待つということには向いていない仮想通貨です。そもそも仲介用として流通させているので、レートが上がり過ぎても困るということですね。初期には大量に配られていることもあり、レートを上げたくないというのがリップルの本音とされています。
そしてこれはステラも同様で、あくまで仲介用の仮想通貨として普及が進んでいくことが目的ということです。最近ではメガバンクの参入表明でリップルのレートが急騰するということもありましたが、長い目でみれば落ち着いていくようにしているようです。メガバンクの参入の度にレートの上昇は起こると予想されているので、投資目的の人はそこを狙っているということですね。
ステラとリップルの違い
仮想通貨ステラの特徴として、リップルとも重なるということをみてきました。次は、リップルとの違いについてみていきましょう。違いがないのであればリップルで充分ということで新しい仮想通貨を開発する必要はないので、何か違う特徴や意図があるということですね。
ステラは個人向け
リップルとステラの違いで大きなポイントとしては、ステラは個人向けに想定されているという点です。リップルも送金・決済システムですが、銀行などの金融機関や企業などが主なターゲットとなっているようです。事実、ゆくゆくは個人の保有や購入を制限していく予定とも言われています。
一方で、ステラは個人向けということで、すみ分けを図っているということですね。これによって海外の人とも簡単にやり取りができます。上述したように自身に都合の良い法定通貨や仮想通貨で送金して、相手が都合の良い通貨で受け取れば良いだけということです。
よく考えられているというのが率直な感想として多いかと思いますが、マウントゴックスを売却したときには既にこの構想があったとされています。マウントゴックス社の顛末までは予測していなかったでしょうが、次を見越して動いていたということですね。
レートを抑える工夫
上述したようにリップルもステラもあまりレートが上がることは望まれていない仮想通貨です。他の仮想通貨はレートの上昇を見込み、投資家も上がることで利益が出るので、真逆ということですね。レートの上昇を抑えるためにされている工夫として、インフレ策が挙げられます。
ビットコインは発行上限が決まっていることでレートの上昇が見込まれていますね。リップルも発行上限は存在し、開発元が25%保有してコントロールしています。しかしステラの場合は、リップル同様に初期に大量に配り、さらに年1%ずつ総量を増やしているということです。
開発元も5%しか保有せず、流通を多くすることでレートの上昇を抑えているということです。
ステラの購入と管理
では最後に、ステラの購入や管理についてみていきましょう。ステラが購入できる取引所を挙げていきます。
ステラの購入
国内でステラの購入ができる取引所は、ミスターリップルのみのようです。国内の取引所の方が安心ですが、ミスターリップルはあまり取引所自体の信頼性は高くないので注意しましょう。
海外の取引所であれば、ポロ二エックスやクラーケン、ビットレックスなどが挙げられます。アルトコインの取り扱いが多いポロ二エックスやクラーケンがおすすめとされています。
ステラの管理
ステラも他の仮想通貨と同様に自身でしっかりと管理しましょう。特に取引所の信頼度が高くなかったり海外の場合はやはりウォレットを作ることが勧められています。
ウォレットもウェブウォレットよりはデスクトップやハードウェアの方が良いとされていますね。
まとめ
今回はそんな仮想通貨ステラについて、その概要や特徴、そしてリップルとの関連などを紹介してきましたがいかがでしたか?リップルと似ているということでレートも連動しやすいステラですが、今後のことも考えて少しずつ持っておくのも良いかもしれません。キャンペーンやレートの変動を利用して、うまく手に入れていくと良いでしょう。