仕事や勉強をしている時、一定の時間が経つと集中力が切れて何も手につかなくなってしまうということは多いと思います。いつまでも集中力が続かないのは仕方ないとはいえ、「少しでも早く終わらせたいのに…」という時は非常に厄介に感じてしまいますよね。
今回は、集中力を取り戻すための対処法について詳しくご紹介いたします!
さっと読める目次
集中力が続く時間には基本的に限界がある
人間の集中力が持続する時間は、一般的には90分と言われています。大学の講義などでも基本的には90分の枠とされているので、理にかなっていると言えますね。
仕事でも、90分から120分程度の周期で休憩をとることが義務付けられているところも多いです。これは、仕事の効率を保つためには必要不可欠でもあるものでしょう。
もしも「5時間ぶっ続けで作業しよう」と思っても、簡単にできる人はそうそういないものです。一定の時間を境に、フッと頭の回転が悪くなったり、うまく集中できなくなったりするはずです。これは集中力が足りないのではなく、人間としてごく当たり前の反応なのです。
とは言え、日常生活において長時間の集中力を強いられる場面は少なくないかもしれません。急に飛び込んできた急ぎの仕事を時間内に終わらせなければならなかったり、何らかのトラブルが発生したり…。そんな場面になると、「集中力が切れたからしばらく休憩~」なんて言ってられないかもしれませんよね。
仕事中に集中力が切れた時の対処法
運動・ストレッチをする
集中しなければいけない時間が続くと、頭や体が疲れてしまいます。心身がパンクしてしまうようなイメージです。
そんな時には、軽い運動やストレッチなどで凝り固まった体をほぐし、血流を改善してあげるのが効果的です。集中力が切れると頭の回転も悪くなりますが、血流を良くすることによりシャキッとしますよ。
もしも外に出れる環境であれば、その辺りを少し散歩するのもおすすめです。リラックス効果と、頭も体もリフレッシュさせる効果があります。
周りを片付ける
作業に熱中しすぎて、周りがごちゃごちゃとしてしまっていることもあると思います。物が乱雑になっていると気持ちにも影響し、集中することが難しくなります。
「集中できないなぁ」と感じたら、一息ついて周りを見渡してみましょう。片付けたり掃除をしたりすることで、気分も上げることができますよ。
糖分を摂取する
集中するためには、ある程度の糖分が必要になります。糖分が足りなくなると脳の働きが落ち、集中しづらくなってしまいます。これを防ぐためには、一定時間ごとに糖分を摂取するのが効果的と言えます。
おすすめなのは、デスクでも気軽に摂取できる一口サイズの飴やチョコレートなどです。少量だけでも、これらを食べて糖分を摂るだけで集中力がよみがえってくるはずです。
ただし注意点としては、あくまでも緊急時(集中力が切れた時)に食べるようにすること。美味しいからといってどんどん食べてしまうと集中力が上がるどころか眠気に襲われてしまう可能性があります。
環境を変える
人の動きが多かったり雑音が多かったりする場所だと、どうしても集中するのは難しいかもしれません。そんな時は、可能であれば作業をする場所を変えてみましょう。
多くの人が静かに作業してるところや誰もいないところであれば、自然と集中しやすいはずです。
いつも同じところで作業をすると気持ちが引き締まらないという場合は、気分転換の意味で図書館やカフェなどに行ってみるのも良いかもしれませんね。
仮眠をとる
集中力を持続させるためには、普段の睡眠の質が良いことが必要不可欠であると言っても過言ではありません。でも、仕事が忙しくて帰りが遅くなったりすると満足に寝られないこともありますよね。
作業途中で集中力が途切れてしまった時は、少しだけ仮眠をとってみるのも効果的です。疲れた頭をリフレッシュさせることができます。実際に、仮眠(昼寝)を取り入れている企業も多いんですよ。
寝るのはさすがに厳しい、という場合は目を閉じてみるだけでも構いません。外界の情報を一度遮断することで、疲れをいくらか軽減させることができます。作業に欠かせない目を休ませてあげることも大切ですよ。
集中力が続かない人の原因
集中力持続の限界は90分であるとご紹介しましたが、人によってはこれ以上続けられる人もいれば、ほんの数分ももたないという人もいます。全くといっていいほど集中力が続かないと、やるべきこともできなくなってしまいますよね。
では、集中力が人よりも続かない人にはどのような原因があるのでしょうか?
明確な目標や危機感がない
物事に取り掛かる時には、必ずゴールというものが存在します。当然そのゴールに向けて作業をする必要があるのですが、集中力が続かない人というのはこのゴールが曖昧な状態であることが多いです。
例えば、「○○まで終わらせる」のと「とりあえずやる」のとでは大きな違いですよね? 前者は明確に目標が定められているのに対し、後者はとにかく作業を“する”ことだけに重点を置いており、具体的な目標が何もありません。
目標が何もない状態で取り掛かっても、「やらなければいけない」という気持ちが弱いために、集中力もやる気もどんどん削がれてしまうのです。
また、「今やらなくても大丈夫」「明日やればいいや」というように、これから取り掛かることを必ず達成しなければいけないという危機感が薄い状態だと、集中力は全くといっていいほど発揮されないでしょう。
一つのことに集中できない
日常の中で「○○をしながら○○をする」というようなマルチタスクを強いられる機会は多いと思いますが、実は人間の脳はマルチタスクには適していないと言われています。中には器用にこなせる人もいますが、基本的には一つのことにしか集中できないようになっているということです。
にもかかわらず、集中力が続かないという人には一つのことに集中できずに、関係のないことを次々と考えてしまうという人が多いです。本来考えなければいけないこと以外を頭の中が占めていたら、集中できなくなるのは当然ですよね。
一瞬脳裏に浮かぶ、という程度であれば問題ありませんが、その浮かんだ考えを中心に妄想が広がってしまうというような状態はあまり良いものではありません。
集中力を切らす原因の物がある
最も代表的なのは、スマートフォンではないでしょうか。今では必需品でもありますが、スマートフォンにはSNSやゲームなど、たくさんの誘惑がつまっています。おそらく、近くに置いているだけでもその存在が気になって、集中どころではなくなってしまうのではないでしょうか。
また、当然ですがテレビなども集中力を切らす原因になります。自然と聞こえてくる音や人の声は思っているよりも頭の中に入ってくるものですし、気になる話題が取り上げられていたりしたら作業そっちのけでテレビに集中してしまいますよね。
やりたくないから
人は、好きなもの・興味があるものに対しては俄然やる気が湧いてくるものです。しかし、そもそも興味がなくやりたくもないものの場合、集中するのも難しいでしょう。
もしも仕事であれば、やりたくないからといってやらないで済むということはありませんが、本当に興味が湧かないのであれば自分に合っていない仕事なのかもしれませんね。
最後に
集中力を持続させなければいけないという場面は誰にでもあります。仕事、勉強、何においても集中力がないと目標を達成させることはできません。
集中力が続かない、と悩んでいる人は、その原因は何かをまず考えてみましょう。原因は意外なところにあるかもしれません。
もしも大事な場面で集中力が途切れてしまうという人は、ストレッチをしたり、糖分を摂ったりと、対処法はたくさんあります。ぜひ試してみてくださいね。