このページでは、超音波カッターを探している方向けに、おすすめの商品の選び方を解説しています。
売れ筋の人気商品の中から、機能性・経済性・利便性などを比較して、おすすめ順にランキング形式で紹介します。
超音波カッターの選び方で迷っている人の悩みを解決しますので、ぜひ参考にして下さい。
さっと読める目次
超音波カッターの選び方
超音波カッターでは、超音波振動をカッター刃に与えることにより、切断に時間と手間がかかるアクリル加工やABS樹脂などの切断作業を、より早くよりキレイな仕上がりにすることが可能になります。
この超音波カッターは、どのような点を重視して選べば良いのでしょうか?
ここでは超音波カッターの用途・切断する対象物・スイッチ方式・安全性・口コミ評価などを、重点的に考慮した選び方について紹介します。
用途で選ぶ
超音波カッターの種類は、「業務用」と「個人ホビー用」とに大別され、切断パワーと価格帯が大きく異なります。
超音波カッターを選ぶ時には、業務用途として使用するかそれともホビー用途として使用するのかを、真っ先に判断する必要があります。
・業務用として使用する
業務用の超音波カッターは、形状も大型で切断パワーも大きく、連続運転時間が長く作業効率が高いことが特徴です。
業務用であっても、何を切断するのかという切断する対象物の材質によって選ぶ機種が異なります。
業務用の超音波カッターは、個人ホビー用に比べて高性能モデルが多く、価格帯も10万円以上になっています。
・個人ホビー用として使用する
個人ホビー用の超音波カッターは、業務用を小型化・省力化したモデルですが、連続運転時間が10分程度であれば十分な切断能力を備えています。
個人ホビー用の超音波カッターの価格帯は5万円以下になっています。
ただ個人ホビー用であっても、日常的に作業頻度や作業時間が長い場合には、業務用の高性能モデルを選ぶことも選択肢のひとつです。
切断する対象物で選ぶ
超音波カッターは、カッター刃に周波数が20kHz~40kHzの超音波を伝え、1秒間に20,000回~40,000回の振動を与えることで切断能力を高めています。
通常のカッターでは、切断しづらいモノや切断に時間と手間が掛るモノを容易に切断することができます。
ただし通常のカッターで切断不能なモノを超音波カッターで切断できるというものではなく、より軽い力と短い時間で効率よく切断できるというものです。
・超音波カッターで切断が容易になる対象物
超音波カッターを使用すると切断が便利で容易になる対象物には、まず樹脂製品があります。
切断可能な樹脂製品と板厚は、ABS、PP、PET、アクリルなどで板の厚さが3mm以下のモノです。
またゴム製品や不織布、複合素材やフィルム製品、さらにキレイでシャープな切断面を要求させるケーキや食パンなどの食品の切断を容易にします。
普段のカッターでは切断しづらいこれらの特殊素材を、超音波カッターを使用することで容易にできるようになりますが、これらの特殊素材の中でも、どれを主に切断するのかによって機種(型番)を選ぶポイントが異なってきます。
スイッチ方式で選ぶ
超音波カッターでは、スイッチの位置が使いやすさにとって重要なポイントになります。
手元にある「手元式」と足元で踏んで押す「フット式」の2種類がありますが、どちらを選んだら良いのかはどのような作業に使うかによって判断が必要です。
どちらを選ぶべきかの判断のポイントは、切断作業の方式によります。
手元式では、手でスイッチを操作する必要があるので片手でも行える作業に向いています。
フット式では、足で押しながらスイッチ操作ができるので、両手を使って行なう作業に向いています。
安全性と作業効率とのバランスで選ぶ
超音波カッターは、1秒間に20,000回~40,000回の振動を与えて切断能力を高めているので、誤った操作による危険も伴いますので安全対策も重要なポイントです。
安全性を優先するなら「スイッチを押している間だけ作動するタイプ」がおすすめです。
しかしこのタイプは、切断が終了するまでスイッチを押す続ける必要があるので作業動作が制限され作業効率が低くなる傾向が強くなります。
自分の作業内容と照らし合わせて安全性と作業効率とのバランスを考えて選ぶことも大切です。
口コミで人気の商品を選ぶ
超音波カッターを実際に探してみて、種類も多くどれを選べばいいのか迷ってしまう時は、実際に使った人の口コミ評価や人気度を確認することでかなり参考になります。
口コミ評価で特に人気の高い超音波カッターは、「本多電子・超音波カッターZO-41」と「本多電子‐エコーテック・超音波工具US-gadgetホビー用小型超音波カッターZO-40B」です。この2つの商品は後ほどランキング形式で紹介します。
特に本多電子・超音波カッターZO-41の口コミでは、「念願の超音波カッターが手に入った」「電子部品のソケットやフィラー入り基板でもサクサク切れる!」「切断の時間短縮・効率化で非常に楽になった」などの高評価の声が多く寄せられています。
超音波カッターの摩擦熱をカバーするTAF回路搭載
超音波カッターで切断している時には、切断面では高度の摩擦熱が発生しています。
融点の低い樹脂などの材質のものは溶けてしまったり、紙や布の材質のものは焦げたりしてしまいます。
このような状態を避けるために、切断面をキレイにする「TAF回路」が搭載されているタイプの機種があります。
切断したい材質によっては「TAF回路搭載」の機種を選んでおくと便利です。
超音波カッターは替え刃が必要
超音波カッターと言っても、超音波そのもので切断するわけではなく、切るのはカッター刃なので、ある一定以上使用すると替え刃が必要になります。
従って替え刃が最初から付いている商品や、替え刃が簡単に入手できるタイプの商品も、選ぶ時のポイントになります。
超音波カッターは機種(型番)で特徴が異なる
超音波カッターは、機種や型番ごとに切断に適した材質や付帯している機能性などの特徴が異なります。
超音波カッターを選ぶ時には、自分が主に切断する材質や自分の作業内容に適した機能が付帯していることを、機種や型番ごとに細かくチェックすることが大切です。
超音波カッターランキングBEST3
ここからは特に人気も評判も良く、個人ホビー用として使いやすくて便利な超音波カッターをランキング形式で紹介致します。
どのようなタイプの超音波カッターを買うのか迷ったら、このランキングの中から選べば失敗が少なくなるので、ぜひ参考にして下さい。
本多電子・超音波カッターZO-41本体サイズ:長さ173×幅89×高さ76(mm)
本体重量:260g 発振周波数:40kHz 最大出力:30W 最大消費電力:40VA スイッチ方式:手元式 参考価格:38,700円 レビュー超音波カッターZO-41は、ホビー用として旧モデルのZO-40のデメリットを改良した新モデルです。 摩擦熱による樹脂の溶けを抑制するノーマルモードと、切りづらい時にはハイモードにパワー切り替えができるTAF回路が搭載されています。 スイッチボタンを押し続けなければ切断できないというデメリットを解消し、1回ボタンを押せば10分間動作し続けるという仕様に改良されています。 また温度センサーが搭載されているので、ハンドピース内部の温度が上昇すると超音波振動を停止してLEDが点滅するので安心です。 超音波カッターの主力メーカーである本多電子の改良最新版なので、どれを選ぶか迷う時にはZO-41を選べば失敗しません。 |
本多電子‐エコーテック・超音波工具US-gadget本体サイズ:長さ173×幅89×高さ76(mm)
本体重量:360g 発振周波数:40kHz 最大出力:20W 最大消費電力:25VA スイッチ方式:手元式 参考価格:29,770円 レビュー超音波カッターZO-40Bは、プラモデル製作用の専用機として改良された機種です。改良点は樹脂を切断する時に、超音波振動で起こる摩擦熱による溶けを抑えて、より微細な加工が行なえるようになったことです。 作業スペースを広げるために縦置きも横置きも可能な形状で、使い勝手が良い手元スイッチや、大きな力が加わった時には超音波の振動を停止させる安全機能などが備わっています。 この機種で切断できる材質は、プラスチック、エポキシパテ、レジンキャスト、紙、段ボール、化学繊維、布、モリパテなどで板厚が3mm以下のものです。実際に使用された現場の人の意見を参考にして改良されているので安心です。 |
本多電子‐プラスコム・超音波カッター ZO-334Plas本体サイズ:長さ173×幅89×高さ76(mm)
本体重量:360g 発振周波数:40kHz 最大出力:20W 最大消費電力:30VA スイッチ方式:手元式 参考価格:43,200円 レビュー超音波カッターZO-334Plasは、ホビー用として旧モデルのZO-40のコンパクト性と安全性をベースにして、USW-334のパワーは維持したままで改良したタイプです。 1秒間に4万回の超音波振動によってカッター刃を微細に動かしながら切断をするので、無理に押さえつけなくても自然に刃が入っていくので力の弱い人でも簡単に切断することができます。 |
まとめ
超音波カッターの選び方では、どの様な材質のものをどれくらいの頻度と時間を掛けて切断するのかが重要なポイントになります。
機種や型番によって適した材質が異なるので、チェックポイントを理解した上で慎重に選ぶことが大切です。
なお個人ホビー用の超音波カッターのほとんどが本多電子(株)で製造されており、主力販売先にエコーテック(株)やプラスコム(株)などがあります。