東南アジア第5位の大都市であるマニラを中心に、大小7107の島から構成される常夏の国フィリピン。経済発展が目に見えて上昇しており、これからアジアを代表する国の一つになる可能性は十分にあります。
特にマニラ最大の繁栄エリア「マカティ」は、まるで東京のような大都会といった光景が目の前に広がります。
もし貴方様がフィリピンに興味を持たれているのであれば、是非最後までこの記事を読んでみてください。
さっと読める目次
語学留学やリタイア生活に人気のフィリピン
一昔前、ジャパユキさんと呼ばれるフィリピン人女性達がこぞって日本へ渡り、仕事で疲れたサラリーマン達を相手に陽気な笑顔で癒やしを与えてくれていました。
今はその数も激減し、いわゆるフィリピンパブと呼ばれている飲食店の数も減少傾向にあります。
英語語学留学
最近では語学留学先の国として日本人はもちろん、韓国人や中国人の多くがフィリピンへ英語を学ぶために訪れてきています。
特に人気の滞在先として、女性グループや家族連れなど、老若男女問わずに人気のあるセブ島で、次いで大都市マニラが選ばれています。
フィリピンで多く使われている言葉は「タガログ語」ですが、もう一つの公用語として英語も含まれています。
同じアジア人同士で英語を学べますし、また日本からも3~5時間程度の近場に位置しているため留学先として人気を集めているのです。
リタイア生活
また物価が比較的低いことから、リタイア生活の場としてフィリピンを選ぶ日本人も多くいます。
と言いましても、ここ最近というは物価も上昇してきており、年金だけでは難しいかもしれません。
それでも日本と比べれば圧倒的に物価は低いというのは間違いありません。
ただし安いのは食べ物や公共交通手段、生活必需品などのみであり、電気代やネット回線、電化製品、また贅沢品と呼ばれるようなものは日本よりも高額になるケースが多いので注意が必要です。
フィリピンへ渡る前に
誰にでも陽気な笑顔でフレンドリーに接し、現代の日本人の多くが失ってしまった家族愛や近所付き合いを深いフィリピン人。
語学留学やリタイア生活、そして短期旅行先として人気を博している理由がよくわかります。
でもちょっと待ってください!
フィリピンへ渡る前に予め知っておきたいことが数多くあります。
そこで本記事におきましてはは「日本人とは違う!ここがヘンだよフィリピン人」と題し、フィリピン人の特徴についていくつかご紹介していきたいと思います。
予め申し上げさせて頂きますが、筆者はフィリピン人をディスるつもりは一切ありません。
国が違えば常識が異なるのは当然のことであり、世界から見れば日本人の常識だって非常識になることが多いのです。
実際にフィリピンに行って「こんなハズじゃ無かった…」と後悔しないためにも、まずはフィリピン人について学びましょう。
ガチギレ!?フィリピンタイム!
日本人というのは世界的にみても非常に時間を気にする民族であり、仕事や学校などはもちろん、友達や家族との待ち合わせでもキッチリと約束した時間を守ります。
小学生の頃に「5分前行動」と教えられてきた人も多いのではないでしょうか?
しかしこの「時間厳守」という概念については、フィリピン人は全くと言っていいほどありません。
世間一般的に「フィリピンタイム」とも呼ばれているフィリピン人の時間のルーズさは、温かい国ならではなのかもしれません。
友達との待ち合わせ
友達と遊びに行く際、当たり前のように待ち合わせ場所と時間を決めるのですが、90%以上の確率で30分以上は遅れてきます。
場合によっては1時間以上待たされることも普通にあります。
時間に遅れて合流した際、日本人的には「遅れてごめんなさい」としっかりと謝るのが常識ですが、フィリピン人は滅多なことでは謝りません。
笑顔で「早いね!」「元気?」と言い、何事も無かったように振る舞います。
職場への遅刻
もはや社会人として絶対にあってはいけないことなのですが、フィリピン人にとって職場への遅刻は当たり前のことです。
もちろん公共機関や大手と呼ばれる一流企業ではあまり見かけることはありませんが、中小企業や個人経営のお店では「遅刻上等!」という雰囲気になっているのです(笑)
そのくせ、終業時間はきっちりと守ります。
遅刻する理由
遅刻する理由は至ってシンプルです。
フィリピン、特に首都マニラでは慢性的な渋滞が発生しており、労働者の多くはジプニー(現地ではジープと呼ばれる)という乗り合いの公共交通手段を利用して通勤します。
このジプニーが毎朝必ず渋滞に巻き込まれ、その結果として遅刻をしてしまうワケなのです。
「だったら渋滞を計算して自宅を早く出れば良いのでは?」と思われるかもしれませんが、フィリピン人全員がそんなことに頭が回るなら、経済はもっともっと発展しています。
多くのフィリピン人はそれが出来ないのです。
余談ですが、テレビ番組もフィリピンタイム全開です。
21時に終わらなければいけないドラマがあった場合でも、構成上の問題なのか21時になってもエンディングロールが終わらないことがあります。
そんな時には「ブチ切り」です。
エンディングロールの途中でいきなりブチ切りし、21時からの番組へと急に変わります。
こんなことは日常茶飯事です。
信じた俺が馬鹿だった… 「YES,I CAN」
例えば貴方のパソコンが壊れてしまったとしましょう。
そんな時には、自分で直そうとしたり、又は街の電気屋や修理屋に依頼するかと思います。
友人や知人に「パソコンが壊れたから直せる?」と聞くこともあるかと思いますが、依頼された人に修理をする自信が無ければ断るのが一般的です。
が、しかし!フィリピン人は違います。
ちょっとパソコンを触ったことがある人なら「YES,I CAN」と答えるでしょう。
修理する知識なんて持っていないのにも関わらずです。
もちろんパソコンを修理することができる知識がないわけですので、当たり前のように直りません。
フィリピン人が持つ自意識過剰
すぐに「YES,I CAN」と言ってしまう大きな理由。それは「自意識過剰」です。
他人に「自分は凄いんだぞ!」ということを知ってもらいたいのです。
これはフィリピン人全般に言えることですが、フィリピン人は何事に対しても自意識が過剰であり、「自分は出来る」と思い込んでいる傾向にあります。
お願いする立場からしてみればいい迷惑であることを理解してくれれば良いのですが…
ここで一つフィリピン人との付き合いにあたって注意するべき点を記載させて頂きます。
自意識過剰ということはプライドも高く、人前で頭を叩いたり怒鳴ったりするようなことは絶対にしてはいけません。
例えば職場のみんなが見ている前で上司が部下を叱ることは日本ではよくある話ですが、フィリピンではご法度です。
そんなことをされたフィリピン人はプライドを傷つけられたと怒涛の怒りを見せることになると思います。
いわゆる完全な逆ギレ状態になります。
これは職場だけではなく、友達同士や恋人同士でも同じ事が言えますので充分に注意をしてください。
ギリギリの食費でも「一緒に食べましょう」
タイトルだけ読んでもあまりピンとこないかもしれませんが、これはフィリピン人の優しさと言いますか、プライドなのかもしれません。
ご存知の通り、フィリピン人の7割以上が貧困層であり、その日暮らしの生活を余儀なくされています。
私達人間が生きていくためには毎日食事をする必要があるのですが、フィリピン人はその日の食事にありつくために必死になって働いています。
楽しいことは一緒に
日本ではありえないことですが、フィリピンでは当たり前のように、誰に対しても「一緒に食べましょう」と言います。
例えば自宅で食事をしていたとします。
そこへ客人が訪れ、食事をしているところを見られたとしましょう。
※フィリピンの家は玄関からリビングが丸見えになっているケースが非常に多いのです。
日本人の場合、「すみません、食事中でして…」とかしこまってしまうものですが、フィリピン人の場合は「一緒に食べましょう!」(タガログ語で「KAIN!」)と叫ぶのが当たり前です。
たとえその訪問者が見知らぬ人であったとしてもです。
食事という楽しい時間はみんなと共有したいというフィリピン人の根っからの優しさなのだと思われます。
または「お金に余裕があるから一緒に食べていきなよ!」という見栄やプライドなのかもしれません。
キリスト教の教え
フィリピン人の多くはキリスト教の信徒である「クリスチャン」です。
キリスト教には「強いものが弱いものを救う」のような教えがあるため、食事中の人(強いもの)が、食事をしていない人(弱いもの)を救っているという意識が生まれるのです。
食事中の人が「強いもの」という考え方は理解出来ませんが、少なからずフィリピン人からしてみれば「私は食事が出来るほど経済力は十分にある!落ちぶれていない」という考えが頭の中にあるのです。
助け合いの精神というのは、私達日本人も「ある意味」で見習いたいものです。
まとめ
まだまだ「ここがヘンだよフィリピン人」として、全く書きたい内容については書き切れていません。っということで、この記事につきましてはこれから先シリーズ化していこうと思っております(笑)
今回は大きく3つのフィリピン人の特徴について記事にしてみました。
これだけでも日本人からしてみれば「あり得ない!」と思わず呟いてしまうような内容だったのではないでしょうか?
でもフィリピンではこれが普通であり、常識なのです。
見習いたく無い部分も多いかと思いますが、フィリピンへの留学やリタイア生活はもちろん、短期間の旅行で訪れる機会があった場合でも、これら全てを受け入れなくてはいけません。
それが「海外移住」「海外旅行」というものなのです。
また、その国に住む人達の考え方、行動を否定してはいけません。
たとえそれが「常識やマナーとして間違っている」と思ったとしても、日本人というのは外国人なのです。
グローバルな考え方を教えてあげるのは良いかもしれませんが、絶対に文句を言ったり、否定的な言葉を浴びせてはいけません。
もしかしたら貴方の考え方が間違っている可能性もあります。
それでは次回の「ここがヘンだよフィリピン人」でお会いしましょう。
続く