「炭酸水」の代表格といえば、シュワシュワ~と湧き上がるサイダーやラムネですよね。昔ながらの夏の風物といえば、サイダーにスイカに風鈴でしょうか!しかしサイダーなどの炭酸水は、冷蔵庫に入れておけば季節に関係なく、いつでも美味しく楽しむことができます。
サイダーなどの炭酸水は、簡単な材料を揃えれば”自家製”で手軽に作ることができます。しかも市販の商品を買うよりも非常に経済的なのです。炭酸ジュースや炭酸カルピスなどにアレンジできれば、さらに美味しく楽しむこともできますよ!自家製・炭酸水の手軽で簡単で経済的な作り方について紹介します。
さっと読める目次
クエン酸と重曹を用いた自家製・炭酸水の作り方
まず1つ目の自家製・炭酸水の作り方は、酸とアルカリ性の化学反応を利用して炭酸水を作る方法です。酸には「クエン酸」、アルカリ性には「重曹」を用います。非常に安いコストで簡単に手作りのベーシックな炭酸水を作ることができます。
材料の準備と作り方の要点
「クエン酸」と「重曹」を混ぜ合わせて起こる化学反応を利用して、ベーシックな炭酸水を作ります。「クエン酸」とは、柑橘類や梅干しなどの「酸味成分」です。「重曹」とは、「重炭酸曹達(ソーダ)」の略称で、化学成分としては「炭酸水素ナトリウム」のことです。
クエン酸も重曹もドラッグストアなどで、安くて安全な“食用”のものを購入することができます。食用でのクエン酸は1㎏で、600~1,000円、重曹は1㎏で200円~300円程度で販売されています。最初は容量の少ないもので試し作りをしてから500gか1㎏の容量のものにすると、より経済的になります。
用意するもの
■材料と容器(炭酸水500ml分)
・クエン酸:小さじ1杯(5g程度)
・重曹:小さじ1杯(5g程度)
・よく冷えた水:500ml(ペットボトル1本)
・砂糖:小さじ10杯(50g)または小さじ5杯(25g)
※好みに合わせて適量
・容器:空のペットボトル2本(炭酸水用の500ml)
作り方の手順
1.用意した水500mlを、空のペットボトル2本に半々に分けます。
2.クエン酸(小さじ1杯)を、どちらか片方のペットボトルに入れます。
3.キャップをして数回シェイクすると、溶けて無色透明の水になります。
4.重曹(小さじ1杯)を、片方のペットボトルに入れて数回シェイクします。
5.クエン酸か重曹のどちらかのペットボルに砂糖(適量)を入れて数回シェイクします。
6.クエン酸と重曹のどちらか片方のペットボトルにゆっくり移して混合すれば完成です。
あとは氷を入れたコップに半分(250ml)を注いで飲むことができます。
作り方でのポイントと注意点
1.使用する水はミネラルウォーターがベターですが、水道水でも一度沸騰させて冷やしたものは、カルキも抜けるので問題ありません。また冷えた水ほど炭酸ガスの浸透が良くなります。
2.クエン酸と重曹の混合の化学反応で塩分も発生します。
3.クエン酸と重曹を急に混合させると、ものすごい勢いで炭酸が噴出します。混ぜ合わせる時には、できるだけゆっくりと注ぎ込みましょう。
4.使用するペットボトルは、もともと市販の炭酸水が入っていた“専用”のものを使います。専用以外のペットボトルでは、クエン酸と重曹を混ぜ合わせた直後で、すぐに蓋をすると破裂する場合があります。また冷蔵庫で冷やしている最中にも破裂の可能性があるので専用のペットボルがオススメです。
炭酸水メーカーを使った自家製・炭酸水の作り方
2つ目の自家製・炭酸水の作り方は、「炭酸水メーカー」を使って、炭酸ガスを水に注入することでより本格的な炭酸水を作ります。「炭酸水メーカー本体」と「ガスカートリッジ(ボンベ)」を購入して用意する必要があります。
炭酸水メーカーを使った自家製・炭酸水のメリットは、「“クエン酸+重曹”の手作り炭酸水よりもクオリティが高い」ことと「バリエーション豊かな炭酸水を、市販のものより安くで作れる」ということです。
専用マシーン・材料の準備と作り方の要点
まず「炭酸水メーカー」については、Amazon、Yahoo、楽天などのショッピングサイトでいろいろな種類と機能のものが販売されています。炭酸水メーカーは、「専用マシーン本体」と炭酸ガスを注入する「ガスカートリッジ」がセットで販売されており、価格帯は7,000~10,000円ぐらいに集中しています。
炭酸水メーカーの本体を選ぶポイントは、「炭酸水のバリエーションが増やせる機能付きのもの」です。またガスカートリッジは、使い切りの消耗品なので、本体とセットになった分を消費すると追加購入して交換する必要があります。したがって「ガスカートリッジの交換の利便性」も選ぶ時の重要なポイントとなります。
用意するもの(炭酸水950ml分)
・専用マシーン
・ガスカートリッジ(ボンベ)
・付属の専用ボトル(1.0ℓ用)
・良く冷やした水:1.0ℓ
作り方の手順
1.付属の専用ボトルの指定線(950ml)まで冷やした水を入れます。
2.ガスカートリッジをマシーン本体にセットします。
3.ガスカートリッジが専用ボトルの中に入るようにセットします。
4.指定の操作でガスカートリッジから炭酸ガスを噴出させます。
5、専用ボトルを取り出して軽く振れば完成です。
あとは、氷で冷やしたコップに約250mlを注いで飲むことができます。
作り方でのポイントと注意点
1.手順や操作に慣れれば、約30秒~50秒で作ることができます。
2.付属の専用ボトルは、1.0ℓ容量のものが多いですが、別売で500mlを用意することもできます。
3.冷えた水ほど炭酸ガスが混入しやすくなります。生ぬるい水は控えましょう。
4.クエン酸と重曹を混ぜ合わせて作ったものに比べ、純度の高い炭酸水が完成します。
炭酸水のバリエーションの楽しみ方
炭酸水メーカーを使った自家製・炭酸水は不純物が混入しておらず純度が高いため、味がほとんどありません。少し甘いソーダ―水が好みの方は、冷たい水にあらかじめ砂糖シロップを溶かしておく方法があります。
また冷えた水の代わりに“冷えたジュース”を使い、ガスカートリッジから炭酸ガスを注入することで、「炭酸ジュース」が出来上がります。さらにコーラやカルピスやかき氷用のシロップを用意して混ぜることで、さまざまな味の炭酸水のバリエーションを楽しむことができます。
自家製・炭酸水の経済性は?
市販で販売されているペットボトルの炭酸水を購入すると、「1本(500ml)当たり70~100円」程度します。しかも何本もセットで購入すれば、持ち運びに重く保管場所でもかさ張ってしまいます。
自家製・炭酸水は市販炭酸水の8%~35%でできる
クエン酸と重曹を混ぜ合わる自家製・炭酸水の場合には、購入する材料の価格にもよりますが、平均的に、「1本(500ml当たり6円~8円」で作ることができます。
炭酸水メーカーを用いた自家製・炭酸水の場合には、ガスカートリッジのコストを1ℓ当たり60~70円とすると、炭酸水を「1本(500ml)当たり30円~35円」で作れることになります。
つまり炭酸水を自家製で作れば、ペットボトル1本(500ml)当たりで、「クエン酸+重曹」では、市販炭酸水の8%程度、「炭酸水メーカー」でも、市販炭酸水の35%程度のコストで作ることができ、非常に経済的だといえます。
まとめ
炭酸水は、自家製で簡単・手軽に手作りすることができて、とても経済的です。炭酸水メーカーを購入して備えておけば、市販されている炭酸水と同じようなクオリティで純度の高いものを自家製で作ることができます。また好みに合わせてさまざまなバリエーションの味付けを楽しむこともできます。