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うつ病が脳の病気って本当?その原因とメカニズムについて

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気分が沈む何もする気になれない死にたいという感情の変化に加え、頭痛や腰痛などの身体的な症状も発症するうつ病。ストレス社会と言われる現代では、その患者数も増え、誰でもかかる病気だと言われています。

 

推定によると世界中で3億3000万人が重度のうつ病を患っています。今後20年以内に、心血管系の病気に次いで2番目に多い病気になると考えられています。かつては「心の風邪」とも言われてきましたが、最近では脳に原因があることも分かってきました。

 

今日はそんなうつ病について、その原因とメカニズム、またうつ病になりやすい人の3つのパターンをお伝えしていきたいと思います。

うつ病とは?

圧倒されるような悲しみに襲われる

毎日生活していると大勢の人が何らかの悲しみに襲われることがあります。そうした感情は、数時間、あるいは数日するとある程度収まってくるかもしれません。しかし、うつ病の場合、いつ終わるか分からないような圧倒的な悲しみに襲われるようになります。

 

ミッチ・ゴランドという医師は「うつ病でない人は、感情という乗り物がやがて停止することを知っている。しかし、うつ病の人は、まるで暴走列車に乗っているかのように上下左右に振り回される。その列車からいつ、どのように降りられるか、いや果たして降りられるのかどうかさえはっきり分からない。」と語っています。

何の希望ももてないという抑うつ気分や意欲の低下

前述で上げたように、うつ病の患者は先のことが分からず不安になることが多々あります。そのため、将来に何の希望をもてないという感情や、憂うつな気持ち、気分が落ち込むなどという抑うつ状態が表れます。

 

うつ病の人は、特に朝に抑うつ気分が酷く起き上がれないこともしばしばです。また、今までとても大好きだった趣味などが、全くやる気になれない、友人や家族と話すのが面倒である、またテレビや新聞などを見ても興味がわかない、身だしなみやお洒落にも関心がもてない、不安でじっとしていられないなどの、意欲の低下が見られることもあります。

思考力が低下し様々な決定を下すことが出来ない

うつ病は激しい気分の変化が見られます。よって、集中力の低下が見られ、それまで出来ていたはずの仕事の能率が落ちてしまったり、日常生活で生じる些細な決定が出来なかったり、注意力が散漫になってしまうことで、人の話していることが全く理解できなくなってしまうこともあります。

睡眠障害

うつ病は心の変化だけではなく、身体にも異常が見られ体調を崩していくことがあります。

 

その一つが睡眠障害です。夜布団に入っても眠れないという入眠困難、朝、予定よりも早く目覚めてしまうという早朝覚醒、夜中に何度も目を覚ましてしまうという中途覚醒、ぐっすり眠ることが出来ず眠った気がしないという熟眠障害などがよく見られるようになります。

食欲の低下や増進

うつ病には食欲の変化も見られるようになります。例えば、何も食べたくない、何を食べてもおいしくない、食べること自体が億劫というような食欲不振、逆にお腹がいっぱいなのに食べてしまうという食欲の増加、ダイエットをしたわけでもないのに体重が減ってしまう、逆に甘い物が欲しくなり、過食になって体重が増えるなどの変化が表れたりします。

その他の症状

うつ病には身体的な症状もたくさん現れます。例えば、頭痛や腰痛、便秘や胃の痛み、心臓が過剰にドキドキするといった動悸の症状、喉に何かがつまっているような息苦しさ、また異常に大量の汗をかいてしまうといった発汗症状、また生理不順や性欲の低下が見られることもあります。

うつ病は脳の病気

うつ病の様々な症状について考えることが出来ました。精神的な不調だけにとどまらず、身体全体に影響を与える本当に厄介な病気です。「心の病気」と言われることの多いうつ病ですが、心は脳内と関係しているため、「脳の病気」ということも出来ます。

うつ病は脳内の変調によって起こる

脳内には100億個以上の神経細胞が存在しており、それらの神経細胞の働きによって脳が働いています。感覚や感情、その他の生態を維持管理していくために大切な情報が微弱な電気信号に置き換えられ、神経細胞を伝わっています。これらの脳内の働きに異常が発生し、変調が起こることによって生じるのがうつ病です。

うつ病に深く関係のあるセロトニンとノルアドレナリン

脳内の神経細胞と神経細胞の間には0.02マイクロメートルの本当に小さな隙間が存在しています。神経細胞から無数の触手のようなものが伸びていてその先端がシナプスと呼ばれています。この1つのシナプスと、別の神経細胞のシナプスとの隙間が0.02マイクロメートル、つまり5万分の1ミリと言われています。

 

人の感覚や感情を左右するための情報、また生命を維持管理していくための情報は、この5万分の1ミリの隙間を簡単に飛び越えて伝わっていきます。それを伝えるのは、神経伝達物質である化学物質、つまりホルモンです。シナプスは電気信号を受けて化学物質を発生させ、その化学物質を受け取り再び電気信号を発生させます。

 

シナプスで発生し、次のシナプスへと伝わる神経伝達物質のうち、特に重要になってくる性質がセロトニンノルアドレナリンと呼ばれるものです。これは、うつ病と深い関係があるとされています。

うつ病のメカニズム

これまででうつ病は、脳内の変調によって起きること、またセロトニンとノルアドレナリンと呼ばれる神経伝達物物質が関係していることが分かりました。ではうつ病が起こるメカニズムというのは、どのようなものなのでしょうか。

セロトニンとノルアドレナリンの不足

やる気がでない、深い悲しみ、死んでしまいたいという気持ちになるといったうつ病によくある症状は、セロトニンやノルアドレナリンの不足、またはセロトニンンやアドレナリンに反応する神経の働きが悪くなっていることが原因だと考えられています。脳内で感情をコントロールする脳幹にある神経細胞で、精神的な安定や睡眠に作用するのがセロトニン神経です。

 

ストレスに対抗することが出来て、心を落ち着かせる癒しの作用もあります。このセロトニンが不足してしまうと、さまざまなうつ症状、時には攻撃性を引き起こすこともあるのです。

 

それに対してノルアドレナリンは、目の前に出現したストレスに対して、立ち向かうのか、それとも逃げ出すのかを決断するホルモンです。その為、このノルアドレナリンが不足すると、ストレスに対処出来ない、無気力な状態に陥ってしまうのです。

神経伝達物質が不足してしまう最大の原因はストレス

うつ病の辛い症状は、1つのシナプスから次のシナプスへの情報伝達が適切に行われていないために生じることが多いのです。脳内でセロトニンが不足しているのは、体内でセロトニンに変わるトリプトファンが不足していることも考えられますが、中には体内でセロトニンを作る機能そのものが衰えていたり、セロトニンを伝達する神経の働きそのものが低下していることが起こっていたりします。

 

そしてその最大の原因がストレスなのです。

うつ病になる人の4つのパターン

前述で、うつ病の大きな原因がストレスと考えられることを学ぶことが出来ました。現代はストレス社会と言われており、ストレスの主な発生源は職場や学校にあると言われています。10代の若い学生たちもうつ病と診断されることが多いようです。

 

その数は激増しており、世界保健機関はうつ病を「10歳から19歳の少年少女の疾患や障害の主な原因」としています。そのようなストレスの現場でうつ病になる人は大きく分けて3つに分類されるようです。

若くて能力の高い人に多い燃えつき型

几帳面な性格で、学生時代は優等生。自分の能力にもある程度の自信があり、責任感も強いタイプです。そのため、与えられた課題を完璧に、あるいはそれ以上行なおうとしたり、また与えられた仕事を完璧にこなそうとしてしまうため、無理が重なり、身体的にも精神的にもストレスが限界を超えた時にうつ病を発症してしまうと言われています。

 

このタイプで怖いのは、その人がうつ病を患っていることを、本人や周りが気づかないうちに、追い込まれてしまい、うつ状態から突発的に自殺を図ってしまうことです。

心優しい人に多い喪失型

ずっと大切にしてきたものや愛情を注いできたものを突然失うことがきっかけとなり起こってしまううつ病が喪失型と呼ばれるものです。心優しくて愛情深い人に多いようです。

 

喪失の対象は、家族や友人などに限らず、かわいがっていたペットであったりする場合があります。また会社での役職や肩書きが愛情を注ぐ対象になっている場合、それらのものを失うことで、うつ病になってしまう人もいるようです。大きな喪失感はうつ病につながるものとなるため、うつ病につながってしまうのです。

プライドが高い人に多い逃亡型

目の前の現実と折り合うことが出来ずに自尊心に押しつぶされてしまい、突然うつ病を発症してしまうのが、逃亡型です。プライドの高い人であったり、誰かに悩みを打ち明けたり、弱音を吐いたりすることが難しい人に起こりやすいうつ病です。このような人は抑うつ状態から逃げ出すために、アルコールや薬物やギャンブル、暴力などに傾斜してしまい、重度の依存症に陥るケースが多いとされています。

まとめ

うつ病の原因とメカニズム、またうつ病のパターンについてお分かりいただけたでしょうか。うつ病は本当に辛い病気です。でもうつ病は決して治らない病気ではありません。うつ病には「脳の変調」が大きく関係しており、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の不足を補うこと、また伝達物質に反応する神経細胞の不調を改善すればよいということも分かってきているのです。

 

その症状はとても辛く、本人だけではなく家族も涙を流すこともあるでしょう。それでも、ゆっくり焦らず、休養しながら、社会復帰を目指していくことが出来るでしょう。

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