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腰痛

60歳以上の人は要注意の腰痛「腰部脊柱管狭窄症」とは?

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60歳以上の人に多くみられる腰痛・腰部脊柱管狭窄症

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脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさく)とは、脊椎にある脊柱管が狭くなることで、神経が圧迫される状態です。首や胸などさまざまな場所で生じますが、腰に生じた場合、腰部脊柱管狭窄症と呼びます。

 

腰部脊柱管狭窄症は中高年に多く、60歳以上の人にみられる腰痛や脚痛の多くは腰部脊柱管狭窄症が原因ともいわれています。腰部脊柱管狭窄症は、ほかの病気が原因となって起こります。ここでは腰部脊柱管狭窄症の原因や症状、治療について解説していきます。

腰部脊柱管狭窄症の原因となりうる4つの病気

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腰部脊柱管狭窄症の原因には、ほかの病気がかかわっている可能性があります。考えられる病気は主に4つあり、それぞれ「変形性脊椎症」「変性すべり症」「脊柱変性側弯症」「脊柱靱帯骨化症」といいます。

変形性脊椎症とは?

変形性脊椎症とは、脊柱(背骨)を形成する椎骨をつなぐ椎間板や靱帯の変性によって、椎骨や椎間関節が変形した状態を指します。加齢によっておこることが多いため、患者の多くが60代以上の方です。

 

寝起きの動き初めに腰痛が起こりやすいのが特徴です。起床して動き始めると、次第に痛みが引いていきます。腰部脊柱管狭窄症の原因となった場合は、馬尾や神経根を傷害することによって脚から腰にかけての痛みや、脚のしびれといった症状をもたらします。

変性すべり症とは?

変性すべり症とは、椎間板や椎間関節が変性したことで脊柱が不安定になる状態です。こちらも加齢によっておこることが多く、特に中高年の女性にみられます。

 

腰部脊柱管狭窄症の原因となった場合、馬尾に障害を起こすことが多く、脚やお尻のしびれ、排尿・排便の異常などの症状がみられます。

脊柱変性側弯症とは?

脊柱変性側弯症とは、本来、正面から見たらまっすぐに伸びているはずの脊柱が、左右に曲がってしまう病気です。脊柱が変形した結果、椎間板が横に飛び出してしまうケースもあります。加齢によって起こりやすく、70歳代以上になると、約2割の人にみられるともいわれています。

 

腰部脊柱管狭窄症の原因となった場合、神経根・馬尾どちらにも障害が起こりやすく、腰痛のほか、脚の痛みやしびれ、筋力の低下などの症状がみられます。

脊柱靱帯骨化症とは?

脊柱靱帯骨化症とは、椎骨をつないでいる靱帯が骨化してしまう病気です。靱帯が骨化すると、靱帯が厚く硬く変性してしまい、その結果脊柱管が狭くなってしまいます。靱帯が骨化する原因は不明な点が多く、加齢のほか、遺伝的な要因も考えられています。

 

また、症状のあらわれ方も個人差が激しく、中には自覚する症状がなく、日常生活を送る人もいます。腰部脊柱管狭窄症の原因となった場合、馬尾障害を起こすことが多く、腰痛のほか、間欠性跛行(下肢に負荷をかけると痛みが生じるが、休息を入れると痛みが治まる)、筋力低下といった症状がみられます。

腰部脊柱管狭窄症でみられる3つの症状

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腰部脊柱管狭窄症によって圧迫される神経には、神経根馬尾神経があります。そのことから症状は、「神経根型」「馬尾型」「混合型」の3タイプに分けられます。各タイプの症状は以下の通りとなります。

神経根型の症状

神経根型では、腰から足にかけて伸びている坐骨神経につながる神経の根元が圧迫されます。症状は、左右のどちらか一方にみられることが多いです。

 

また、坐骨神経痛(お尻・太もも~足先までに痛みやしびれが生じる)が起こることがあります。このほか間欠性跛行もみられます。

馬尾型の症状

馬尾型では、内臓から足に通じている末梢神経の束である馬尾神経が圧迫されます。そのため下半身の広い範囲にわたって症状がみられたり、脚全体に脱力感を感じるのが特徴です。

 

脚にしびれや痛みが生じる場合も、片側ではなく、両側に起こります。このほか排尿・排便に異常が見られることもあります。

混合型の症状

混合型では、神経根と馬尾神経のどちらも圧迫されているため、神経根型と馬尾型の両方の症状が起こります。

3つのタイプに共通してみられる症状

すべてのタイプに共通して、腰痛は慢性的にみられます。そのほか、下記のような症状がみられるのが特徴です。

 

・背筋を伸ばすと痛みが走る
・背中を反らす動作で痛みが強くなる
・前かがみの姿勢を摂ると楽になる
・長時間の歩行で痛みやしびれが強くなる

腰部脊柱管狭窄症の治療について

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腰部脊柱管狭窄症の疑いがある、先述のような症状が半月~3週間以上つづいた場合、念のため医療機関を受診することがお勧めです。これらの症状は、ほかの病気でも起こりうる可能性があるので、原因と特定するためにまずは整形外科を受診しましょう。

 

腰部脊柱管狭窄症と診断された場合、基本は保存療法が行われます。具体的には、薬物療法や運動療法などによる日常生活の改善です。

薬物療法

ビタミンB12製剤:神経の回復を促す効果が期待できます。
プロスタグランジンE1製剤:血流を改善して脚の痛みやしびれを軽減させるのに効果的です。
消炎鎮痛薬:いわゆる痛み止めです。腰痛や脚の痛みが強い場合に使用します。

 

これらの薬を症状に合わせて使用します。

神経ブロック

局所麻酔薬を注入することで、神経を麻痺させて痛みをとる保存療法です。主に激しい足の痛みに対して行われます。神経根ブロックと硬膜外ブロックの2種類があります。

理学療法

圧迫されている神経の血流を改善する温熱療法(ホットパック療法)や血液循環をよくする超音波療法などがあります。主に腰痛を軽減させることを目的に行われます。

運動療法

脊柱を支える筋肉を強化することを目的として行われます。ストレッチによって筋肉に柔軟性をつけ、さらに筋力トレーニングによって腹筋やお尻の筋肉などを鍛えます。筋肉が強くなると痛みが軽減される効果が期待できます。

腰部脊柱管狭窄症の手術について

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すでに排尿や排便に障害がある、間欠性跛行で歩行が困難であるといった場合は、急いで手術をすることを勧められます。しかし、多くの場合はそれほど急いで手術を行うということはありません。

 

保存療法を行っても症状の改善がみられず、さらに日常生活に支障をきたしている場合は、手術で脊柱管を広げることを検討します。

 

もちろん患者の意思が尊重され、腰部脊柱管狭窄症によって生活の質(QOL)が低下していないか、メンタル面での悪影響を及ぼしていないかという点を十分に考慮して手術の有無を決定します。

 

腰部脊柱管狭窄症の手術にはいくつかの種類があり、神経が圧迫されている場所の椎弓を削ったり、あるいは除去する方法もあります。このほか、腰椎が前後左右にずれていたり、背骨にぐらつきがある場合は、固定術を行うこともあります。

 

病院や医師によって手術の方法はさまざまななので、受診する際には各医療機関のホームページを見るなどして、方針を確認することが大切です。

おわりに

腰部脊柱管狭窄症の原因や症状、治療法についてお分かりいただけたでしょうか。腰部脊柱管狭窄症は、神経根型であれば保存療法で症状が軽減するケースも比較的多いとされています。

 

また、馬尾型であっても手術の検討までは半年ほどの期間を設けて経過を観察するので、焦らずゆっくりと日常生活の改善に努めることが大切です。(個人の症状や医療機関の方針によって期間には差があります)早期発見のためにも、思い当たる症状がある人は、ぜひ医師に相談してみましょう。

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