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低出生体重児は健康に育つのか?低出生体重児の原因やリスクとは?

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37週から41週までは正期産と呼ばれ、正常な出産の時期とされています。しかし、妊娠出産は100%正常に起こるという訳ではありません。何らかの原因により、胎児が母体で充分に発育する前に産まれてしまう危険性もあります。出生時の体重が2500g以下の場合は低出生体重児とされ、発育が不十分であれば出生後の適切な処置が必要になる場合があります。早産になってしまう原因や、低出生体重児が持つ様々なリスクについて理解しておきましょう。

低出生体重児の定義とは?

正常分娩では、2500g~4000g未満が正常とされています。では、低出生体重児はどのくらいの体重で産まれた場合を指すのでしょうか?

低出生体重児は他の赤ちゃんと何が違うの?

産まれた時の体重が2500g未満の場合、低出生体重児と定義されます。身体の機能が充分に発達する前に産まれてしまう為、出産後は保育器やNICU(新生児集中治療室)で管理されます。小さくて大丈夫なのかと不安になるかもしれませんが、きちんと体重が増えてから退院すれば問題ありません。最初は他の赤ちゃんと比べると成長が遅く感じるかもしれませんが、次第に他の子供と変わらない成長度合いになります。

低出生体重児の分類

低出生体重児は、重さによって更に細かく分類されます。出生体重が2500g未満は低出生体重児、出生体重が1500g未満は極低出生体重児、出生体重が1000g未満は超低出生体重児と呼ばれています。昔は、低出生体重児を未熟児、極低出生体重児を極小未熟児、超低出生体重児を超未熟児と呼んでいましたが、今はそのような呼び方はしていません。

低出生体重児にはどんなリスクがあるの?

低出生体重児で注意すべきことは、体重が軽いことだけではありません。正常分娩の赤ちゃんよりも様々なリスクを持っているため、注意しながら保育していく必要があります。

栄養補給能力や体温調整機能が低い

低出生体重児は母乳やミルクを自力では飲めない為、ある程度の大きさになるまでは点滴やカテーテルなどで赤ちゃんに栄養を与えながら保育します。体温の調整機能、保持機能も低いので、保育器で最適な温度を保ちながら管理していきます。

免疫機能が弱く、病気になりやすい

母体で作られた免疫グロブリンは、胎盤を通じて胎児へと送られていきます。約12週から免疫グロブリンの移行が始まりますが、低出生体重児のように早産になってしまった場合、母体から充分量の免疫グロブリンが移行していない状態で産まれてしまいます。そのため、低出生体重児は感染症に対する防御反応が弱く、何らかの病気に罹った時に重症化する恐れがあります。

生活習慣病のリスク

低出生体重児で産まれた人は、正常分娩で産まれた人よりも成長後のメタボリックシンドロームの発生率が高いという研究報告がされています。内臓脂肪症候群とも呼ばれるメタボリックシンドロームの問題点は、ただ内臓脂肪が多いだけではありません。糖尿病や高脂血症、高血圧といった全身性の症状が進行しやすく、複数の病気が合併して更に重篤な症状になる場合があるのです。低出生体重児が何故メタボリックシンドロームのリスクが高くなるのかは、まだ研究段階でハッキリとしたことは分かっていません。

低出生体重児で起きやすい病気とは?

低出生体重児が罹患しやすい代表的な病気について見てみましょう。

未熟児網膜症

網膜の血管が充分に成長して伸びる前に生まれてしまう為に起こるのが、未熟児網膜症です。途中で止まってしまった網膜の血管が、異常な発達をすることで様々な障害が生まれます。自然に治る場合もありますが、急激に症状が悪化する場合もあるので注意が必要です。症状の進行に応じて適切な治療を行わないと、網膜剥離を起こして失明する危険性があります。基本的には、レーザーによる治療を行い、毛細血管の異常な成長を抑えます。

呼吸障害

1500g未満で生まれた極低出生体重児や、早期産児に見られるのが呼吸障害です。肺の機能を正常に保つ肺表面活性物質である肺サーファクタントは、34週以降に分泌されるため、34週未満で産まれて肺サーファクタントが不足している状態では、酸素交換を行う肺胞が潰れやすくなるため、呼吸障害が生じやすくなります。呼吸障害の治療では、不足しているサーファクタントを補いながら酸素欠乏症にならないように管理していきます。

動脈管開存による循環障害

胎児の心臓の血管は、肺動脈と大動脈が動脈管という血管によって繋がっています。通常であれば、動脈管は出生後に閉鎖して役目を終えますが、まれに動脈管が閉鎖せずに残ってしまう場合があります。動脈管が閉鎖しないと心臓に負担がかかり、心不全などの重篤な循環障害を起こしてしまいます。低出生体重児の場合は、動脈管の未熟性により出生後に閉鎖しにくいと言われており、動脈管が繋がったままの動脈管開存症になってしまう場合があります。動脈管の閉鎖を促す薬剤を投与したり、心臓の状態に合わせて利尿剤の投与などの処置を行います。

低出生体重児として生まれてしまう原因は?

低出生体重児になってしまうリスクを高めると考えられている事について知っておきましょう。

厳しい妊婦の体重制限

妊娠中も出産後も、できるだけスリムな体型でいたいと思う人は多いと思いますが、妊婦の体重が増えすぎないということが低出生体重児のリスクを高める原因となってしまうのです。食事制限などの無理なダイエットを妊婦が行うと、胎児に届く栄養量が少なくなってしまいます。また、日本は他の国よりも、妊婦の体重制限指導が厳しいということも原因の1つと考えられています。ダイエット以外にも、悪阻が長引くことで妊婦の体重が増えずに痩せ過ぎてしまう場合も良くありません。悪阻が酷く栄養が摂れない場合は入院での治療を行い、胎児の発育に悪影響が出ないようにします。

病気が原因で発育異常に

妊娠は母体にとって非常に大きな変化をもたらします。妊娠前は健康な身体でも、妊娠をきっかけに様々な病気が発生する可能性があります。高血圧や蛋白尿、むくみなどの症状が出る妊娠高血圧症候群や、妊娠中に血糖値が異常になる妊娠糖尿病などは早産の危険性が高くなります。他にも、感染症が原因で起こる絨毛膜羊膜炎や子宮筋腫も、低出生体重児のリスクを高めてしまいます。

高齢出産の増加

35歳以上の初産婦または40歳以上の経産婦の出産は高齢出産と定義されます。女性の社会進出に伴い晩婚化も進み、以前よりも高齢出産する女性が多くなりました。高齢出産の場合、妊娠高血圧症候群や帝王切開率の上昇などのリスクが高くなり、早産になる可能性が高くなると言われています。高齢出産が必ずしも低出生体重児となるという訳ではなく、若い時の出産に比べると相対的にリスクが高くなるということです。

妊婦の喫煙

喫煙は、毛細血管を収縮させて血液の流れを悪くしてしまいます。胎児は胎盤を通じて母体から栄養をもらっているため、喫煙により血管が細くなって血流量が減ってしまうと、胎児に十分な栄養や酸素が送られなくなり、発育に悪影響を与えてしまうのです。このような胎児の発育不全が、低出生体重児の原因になると考えられています。

低出生体重児として生まれても大丈夫!

全ての親の願いは、授かった小さな命が健康に産まれて欲しいということ。やむを得ず早産になった場合、我が子が小さく産まれると不安になることでしょう。しかし、低出生体重児として産まれても、無事に退院できれば問題ありません。成長には個人差がありますが、3歳から6歳までには、体重や身長だけではなく、身体の機能の発達も追いついていきます。低出生体重児が持つリスクについて把握しておくことももちろん必要ではありますが、退院後も定期的に検診を受け、成長について専門医と確認しながら子供の成長のサポートをしていくことが大切です。

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編集部:ピンク娘

編集部:ピンク娘

学生時代は自分の容姿に自信が持てなく、人前に出るのが苦手でした。でも今は色々な美容を学び、逆に「自分を見て♪」と思えるようになった26歳のライターです。

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