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腰痛

腰痛診療ガイドラインのまとめ。医療従事者でなくても知っておきたいこと

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大人であればほとんどの人が、さらには子どもでも腰痛を経験しているケースが多いなど、日本人のほとんどが経験しているであろう腰痛ですが、その腰痛の原因として筋肉などの問題だけでなく内臓疾患が挙げられることがあります。消化器系の問題や女性生殖器の問題、泌尿器系の問題など腰痛を引き起こす内臓疾患はいくつかありますが、実は統計でみると珍しく、それほど多くはないというのが内臓疾患由来の腰痛です。それでも、長引く腰痛が実はがんだったというケースなどはインパクトが強いので心配になる人が多いでしょう。今回は腰痛診療ガイドラインをもとに簡単な内容のまとめや、医療従事者でなくても知っておきたいことを紹介していきます。

腰痛診療ガイドラインとは

腰痛は症状の総称

一口に腰痛と言っても実に様々な原因があるのはみなさん想像がつくでしょう。昨日少し身体を動かしたら起きたときに腰が痛かったという場合や一日中同じような姿勢でいなければならず身体が固まったようで腰が痛いという場合、先にも触れた内臓疾患が由来の場合やヘルニアなど腰に関連する疾患の場合といったように細かいケースを挙げるとかなりの数になります。

 

このように腰痛というのは1つの症状であり、様々なケースが存在する症状の総称です。その中で、安静にしていれば治まるものや軽く運動などを取り入れることで治まるもの、内臓疾患など治療が必要なものとが混在しているということですね。それらの中から早い段階で危険度の高いものをあぶり出すために作成されたという一面もあるものが、腰痛診療ガイドラインです。

 

本来はドクター向けに作成されたものですが、私たちも知っていることで自身の身体を守ることにつながるでしょう。

診断の流れがフローチャートで示されている

腰痛の診療では、まずは上述したような重篤な疾患ではないことを除外することからはじまります。詳しくは後述しますが、Red flagと呼ばれる危険な徴候を判別し、命に関わることがないかどうかや緊急の治療が必要かどうかを判断するということです。

 

次にヘルニアなど腰の疾患でみられる神経学的な兆候があるかどうかを調べます。器質、つまり身体の組織にはっきりとした病変などの原因が認められた場合はそれらの治療にうつりますが、器質的に問題があるとされる特異的腰痛は全体の15%ほどしかないとされています。この中に冒頭で触れた内臓疾患も含まれますが、やはりヘルニアや脊柱管狭窄症の方が頻度は高いので、内臓疾患由来のものは数字でみると本当に少ないということですね。

 

残りは画像検査などを行っても明らかな原因はわからない非特異的腰痛で、使い過ぎによる負担などの機能的な問題や心身性の疼痛なども含まれるということです。

原因や治療などのエビデンスも

みなさんはエビデンスという言葉を聞いたことがありますか?科学的根拠と置き換えるとわかりやすいと思いますが、考えられる原因や行われる治療に対して科学的に明確な根拠や関連があるかどうかという段階を示したものです。強く推奨されるもしくは関連があるとされるAから、推奨しないもしくは科学的根拠をもって否定するというDまでの段階と、根拠に乏しいもしくは結果が不十分というIというアルファベットによって示されています。

 

運動不足や肥満などは腰痛の原因になりやすいとされていますが、エビデンスでみるとどちらもCなので、運動不足の人や肥満の人が腰痛になりやすいということに関して科学的な根拠は弱いということです。ただし、運動が腰痛改善に効果的なのはエビデンスレベルAなので、強く推奨されているという面もあります。

 

また、整形外科や接骨院などで電気治療を行ったり牽引をしている人も多いかと思いますが、慢性的な腰痛に対しての物理療法はエビデンスレベルが低いことを知っておきましょう。つまり、あまり効果は期待できないということが示されているのです。

Red flagとは

重篤な疾患を除外するためのリスト

ガイドラインについて概要をみてきましたが、その中でまず重篤な疾患を除外する必要があると述べました。その重篤な疾患の徴候を挙げたものがRed flagと呼ばれます。該当するからといって必ずしも重篤な疾患であるということではなく、あくまで精査を必要とするということです。

 

具体的な項目は次に挙げますが、例えば発熱もRed flagの1つです。しかし、発熱だけではただの風邪でも腰痛が一緒に起こる場合もありますし、腹膜炎など重篤な場合もあるので判断できません。Red flagや身体的な所見など総合的に判断して検査も判断されるということですね。

Red flagまとめ

では、腰痛診療ガイドラインにて記載されているRed flagを一通り挙げていきますね。専門的な表現が入ることもあるので簡略化してあります。

 

・20歳以下もしくは55歳以上

・胸の痛みも伴う

・時間帯や活動に関係なくほとんど常に痛い

・がんやHIVの既往、ステロイド治療の経験

・栄養不良や短期間での極度の体重低下

・麻痺や尿が出ないなどの広範な神経症状

・背骨の変形

・発熱や嘔吐

 

これらの項目で当てはまるものが多く、重篤な疾患の可能性が疑われた場合に精査が行われるということですね。例えば年齢では、若年者に好発する疾患が、高齢者ではやはりがんなど内臓疾患が考慮されます。

 

私たちが参考にできるのは、既往歴や併発症状ですね。麻痺などが起こった場合は早期に病院に行くかと思いますが、何をしていても痛みが続く場合や急激な体重減少などの場合もあまり長く様子見をせずに早期に受診してはっきりさせましょう。

神経の関与も除外する

Red flagを除外した後には、神経の問題であるかどうかもチェックします。先に述べたヘルニアや脊柱管狭窄症などですね。麻痺やしびれなどの症状がないかということに加えて、筋力テストや感覚テストを行って神経の伝達を確認します。

 

また、徒手的なテスト方法としてSLRテストなども挙げられています。同じようなテストであるラセーグテストなどを聞いたことがある人もいるでしょう。仰向けに寝て膝を伸ばしたまま足を挙げていくものですが、早い段階で痛みやしびれなどが再現できた場合には神経の関与が疑われます。

 

個人によって身体の柔軟性には差があるので、どこまで挙がったかということは反対の足と比べるようにしましょう。これらも除外された場合には、上述した非特異的腰痛と診断されることになるというのがガイドラインでの流れです。

Yellow flagもある

非特異的腰痛と診断された場合には、負担をかけている動作など機能的な面や日常生活を見直すことも必要になってきます。重いものをもった翌日に痛いということであればその負担が原因ですし、ひどい場合には筋肉などで炎症が起こっているということでしょう。

 

炎症が治まれば痛みも引きますし、機能が問題の場合には負担がかからないような身体の使い方などに改善することで痛みへの対処ができます。しかし、急性期の間に適切な対処ができずに慢性化したり間違った認識をもっていると、より治りにくい状態に陥ってしまうとされています。

 

その徴候を示したものがYellow flagです。心因的な面や社会的な面であるとされています。痛みに対するストレスが強いと痛みをさらに助長させてしまうこともあり、悪循環にはまってしまう場合があります。また、仕事上のトラブルや人間関係などのストレスが過多の状態で、休むという経験に腰痛が加わると一向に良くならないなどのケースもあるということです。

 

この場合、身体には何の問題もなくても腰に痛みだけが出ている場合があるとされています。心因性や社会的な面が絡んだ慢性疼痛は治療が簡単ではないので、その状態に陥らないようにYellow flagにも注意するということが必要とされているということですね。

まとめ

腰痛診療ガイドラインをもとに簡単な内容のまとめや、医療従事者でなくても知っておきたいことを紹介してきましたがいかがでしたか?ガイドラインやRed flagについて知っておき、自身の健康を守るために使っていきましょう。

 

最悪の場合は気付いたときには手遅れということも有り得るのが腰痛という症状であるということですが、かなり頻度としては低いということも合わせて覚えておく必要があります。徒に不安になることなく、正しい知識で適切な対処をしていきたいものですね。

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編集部:ミモー

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美容関連の専門学校で学んできた豊富な知識を記事にしています。私自身も使用しているコスメやサプリなどもご紹介していますので、お役立て出来ればと思います。

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