コレステロール

LDLコレステロールが高い原因と下げる方法

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健康診断でLDLコレステロールが高いといわれて気になっている皆さん。LDLコレステロールが高くなる原因の多くは、日常生活に潜んでいます。LDLコレステロールを下げる方法や、病院での薬を使った治療について知りましょう。

LDLコレステロールが高い原因

生活習慣による原因

LDLコレステロールが高い原因として、生活習慣が挙げられます。たとえば、以下のようなものです。

 

・肥満(中性脂肪が多すぎる)
・食生活(コレステロールが多く含まれる油の摂り過ぎなど)
・食べ過ぎ(摂取カロリーが多すぎると、肥満やLDLにつながります)
・お酒の飲みすぎ(HDLを減らし、LDLを増やす要因になります)
・過度のストレス(HDLの働きを低下させる要因になります)
・運動不足(中性脂肪を増やし、肥満になるリスクが高まります)
・喫煙(LDLによる動脈硬化を促してしまいます)

遺伝による原因

父親・母親2人とも、あるいはどちらかのLDLコレステロールが高いと、遺伝してしまうことがあります。これを「家族性高コレステロール血症」と呼びます。難病情報センターによると、これまでは100万人に1人程度の病気と想定されていましたが、実際にはこれよりも患者数は多いという見方が強まってきています。

女性に多い原因

女性の場合、更年期以降の女性ホルモンの減少が原因でLDLコレステロールが高くなると考えられています。このほか男性に比べて女性は筋肉量が少なく、摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまうという肥満リスクも懸念されています。油たっぷりの食事や糖類を多く含む食事が好きな人は特に注意が必要です。

コレステロールとは

コレステロールという言葉を聞くと悪い物質というイメージを持たれがちです。しかしコレステロールは脂質の一種であり、健康維持のためには欠かせない物質です。細胞膜や健康に深くかかわるホルモンの生成などに使われるため、通常の範囲内であれば存在することに問題はありません。

LDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロールの違いは?

コレステロールの中には、肝臓のコレステロールを体中に届けるLDLと、余ってしまった血管内のコレステロールを回収してくれるHDLがあります。LDLは「悪玉」と言われることが多いですが、LDLの役割も健康維持には欠かせないので、通常の範囲内であれば問題ありません。

 

しかし、LDLには、余ったコレステロールを放置してしまうという性質があります。これが病気につながる可能性があることから「悪玉」と表現されてしまっているのです。

LDLコレステロールとHDLコレステロールの基準値は?

厚生労働省によると、LDLコレステロールの正常範囲は「140mg/dl未満」です。これがひとつの基準値となり、140mg/dl以上の場合は「高LDLコレステロール血症」となります。さらに日本動脈硬化学会では、以下のような診断基準を設けています。

診断基準

LDLコレステロール:140mg/dl以上
HDLコレステロール:40mg/dl未満
中性脂肪(トリグリセライド):150mg/dl以上

以前は「総コレステロール値」としてコレステロール値を出していましたが、現在はこのように細かく診断基準が決められています。とは言え、現在も総コレステロール値は重要な指標であり、LDLコレステロール治療の際の目標値を計算する際などに使われています。

コレステロールと中性脂肪の関係は?

中性脂肪とは、食べ過ぎや運動不足などで溜め込まれた体脂肪のことです。実はコレステロール値をコントロールする上で、中性脂肪との関係は重要です。血液中の中性脂肪が増えると、LDLコレステロール値が高くなります。一方でHDLは減少してしまいます。

 

さらにこの悪循環が続くと、超悪玉コレステロールが増える原因となり、動脈硬化のリスクを高めることとなります。LDLコレステロールを下げることを考えたときには中性脂肪にも注目しなければなりません。

LDLコレステロールが原因の病気

動脈硬化

動脈硬化とは、血管内にコレステロールや中性脂肪が溜まることで、動脈に柔軟性や弾力が無くなり、血流が悪くなる病気です。血液の流れが悪くなることで各臓器に新鮮な酸素や栄養届かなくなり、臓器や組織が壊死しやすくなってしまいます。

心筋梗塞

動脈硬化が引き金となって起こりやすい病気です。動脈硬化や脂肪の塊である「プラーク」によって心臓に血液を届ける冠動脈が詰まってしまい、心臓に血液が送れなくなってしまいます。

脳卒中

「脳血管障害」とも呼ばれる病気です。脳の血管が詰まって脳の細胞が死んでしまう「脳梗塞」と、脳の細い動脈が破れてしまう「脳出血」、脳の太い動脈が破れる「くも膜下出血」の3つの疾患をあわせた呼び名となっています。

LDLコレステロールを下げる方法

LDLコレステロールの治療、病院は何科?

LDLコレステロールの治療で病院に行く場合、総合内科や総合診療科が良いとされています。これは、LDLコレステロール値の上昇によって病気になった場合、スムーズに治療が受けやすいためです。

 

これらの診療科がない場合は、内科に相談しましょう。また、すでに肝臓や腎臓などに影響が出ている疑いがある場合は、それぞれの診療科(消化器内科や腎臓内科)で治療を受けると良いでしょう。

病院での治療は何を行うの?

病院では、主にLDLコレステロールを下げるための生活指導や、薬を使った治療を行います。これらの治療を受けても数値に改善がみられない場合は、ほかの病気の可能性も考えてほかの診療科を紹介されるケースもあります。

LDLコレステロールの治療で主に使われる薬

薬は主に「LDLコレステロールを下げる薬」と「中性脂肪を減らす薬」が用いられます。

LDLコレステロールを下げる薬

第一選択薬となるのが、「スタチン系薬剤」です。スタチン系薬剤は、肝臓でのコレステロールの合成を抑制する働きがあります。その働きの強さによって「スタンダードスタチン」と「ストロングスタチン」に分けられます。

スタンダードスタチン:メバロチン、リポバス、ローコール
ストロングスタチン:リピトール、リバロ、クレストール

このほか使われる薬には、「陰イオン交換樹脂」や「コレステロール吸収機構阻害剤」があります。

中性脂肪を減らす薬

中性脂肪の分解促進と、中性脂肪の合成の抑制に効果をあらわす「フィブラート系薬剤」や、中性脂肪やコレステロールを減らす作用がある有効成分「トコフェロールニコチン酸エステル」を含む薬が主に使われます。

日常生活を工夫してLDLコレステロールを下げる方法

食事でLDLコレステロールを下げる方法

野菜を積極的に食べる

食事のメニューには積極的に野菜を盛り込むようにしましょう。中でもおすすめなのが、ブロッコリーとキャベツです。

 

ブロッコリーやキャベツには、コレステロールを回収する機能が高まる「SMCS」という天然アミノ酸が含まれているので、LDLコレステロールを下げると注目されています。このほかピーマンやしいたけ、にんにく、トマトもおすすめです。

DHA・EPAを含む青魚を食べる

DHA・EPAには血中の中性脂肪を減らす働きがあるため、LDLコレステロールを下げる効果もあると期待されています。魚類を食べるときは、さんま、サバといった青魚類を中心に選ぶと良いでしょう。

タンパク質を多く含む食べ物を選ぶ

中性脂肪を減らすには、脂肪を燃焼してくれる筋肉を増やさなければいけません。筋肉の材料となるのはタンパク質です。肉類にはタンパク質が豊富に含まれていますが、脂身も多いです。鶏のむね肉やささ身を選ぶなど、部位に注意してタンパク質を摂取するようにしましょう。このほか大豆製品もおすすめです。

運動でLDLコレステロールを下げる方法

脂肪を燃焼する筋肉を作るには、食事だけでなく運動にも気をつける必要があります。筋肉を作るための「無酸素運動」、筋肉の稼働率を上げる「ストレッチ」、脂肪を燃焼する「有酸素運動」をバランスよく行いましょう。

 

無酸素運動とは、いわゆる筋トレです。中でもスクワットは比較的簡単でおすすめです。有酸素運動はウォーキングや水泳、ランニングなどがあります。長期的に続けることが大事なので、体力の限界を超えない程度に行いましょう。主治医とペースを相談して決めるのが理想的です。

まとめ

LDLコレステロールが高い原因や下げる方法はいかがでしたか?1日でも早い対処が、重い病気のリスク回避につながります。ぜひ、できることから始めてみてくださいね。

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Lacy編集部:桜井香織

Lacy編集部:桜井香織

ビューティーライター(エディター) 美容の専門学校を卒業後、美容関連の広告代理店に就職。美容系雑誌や通販の広告業に専念するも5年で退社しビューティーライターとして活動。 様々な分野を独学で勉強し、ファッション、エステ、整形などの美容系はもちろん、演劇やゲーム、アニメなど幅広い視点でビューティーと向き合い、ユーザー目線でのライティングが得意です。 新しく発売された美容品やサプリを実際に購入し、どんな効果があり、巷の口コミは本当なのかを自分自身が納得するまで徹底調査。時にはイチユーザとして辛口の評価も。 ビューティーライターだけでなく、美容関連のイベント企画やセミナーなども積極的に行い、頼れるビューティディレクターを目指しています。 【得意ジャンル】 スキンケア/メイクアップ/ヘアケア/ダイエット/美容サプリ など美容系全般 Twitter:https://twitter.com/Ranklabo

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