ファッションや美の花形といえる「カリスマ美容師」「カリスマスタイリスト」と言った職業に憧れ、美容師になりたいという人もいるでしょう。美容師になるにはどうすればよいのか、そして美容師になったあとはどのような仕事をすることになるのかと言ったことを、進路を決める前にしっかりと知っておくことが大切です。

美容師ってどんな仕事?

まずは美容師とはどのような仕事なのかを確認しておきましょう。

美容師とは

美容師とは美容室でのカット、パーマ、カラーリング、シャンプー、ヘアメイクなどを行う職業のことを言います。国家試験を受けて合格して資格を得ることが求められます。

美容師と理容師の違いは?

理容師も美容師も人の髪を切るという点では似たような職業に思えるかもしれません。どちらも免許が必要になるという点では共通しています。最も大きな違いとかんがえられるのは、理容師は「顔剃り」ができますが、美容師は「顔剃り」を認められていないという点です。理容師は理髪店で勤務し、基本的には髪を切り整えるという仕事になります。美容師は切るだけでなく成人式や結婚式などのためにセッティングをするという点で「美しくする」ということに主眼が置かれます。

美容師に向いている人・なれない人

美容師に「なれない」という人はいないとされています。ですが、向いている人、向いていない人というのはいるようです。人の髪をいじるのが好きで、新しいアイデアにチャレンジしたいという人、流行に敏感だという人は美容師に向いていると考えて良いでしょう。また、さまざまなタイプのお客さんと話をするため、コミュニケーション能力の高い人は有利でしょう。

向いていない人はこんな人

逆に向いていない人は休日をしっかりととりたいという人です。最初の数年間は仕事後に練習をしたり、休日にもさまざまな講習会などが入ることがあるため、週休二日でしっかり休みたい、残業などもしたくない、という人には向いていないと言って良いでしょう。

美容師になるには学校選びから!

美容師になるには美容師の専門学校に行く必要があります。専門学校に通い、その後美容師の国家試験を受けて合格することで、初めて美容師の資格を得ることが出来ます。専門学校は美容師になるための第1歩となるのです。

美容系の専門学校の種類とは

美容系の専門学校には「昼間課程」「夜間課程」「通信課程」の3つがあります。各自の生活スタイルや期間などに合わせて選ぶことができます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

昼間課程

昼間課程は通常の学校と同様の過程です。朝から授業が始まり、夕方近くまで授業があります。2年間で課程は終了し、さまざまな実習や座学で知識・技能を身につけることが出来ます。何とわずか2年間で最低でも2000時間以上もの授業を受けることになります。国家試験対策を万全に行えるというのが昼間課程の大きなメリットでもあります。

夜間課程

夜間課程は夕方から授業を受けることになります。学校のカリキュラムによっては夜からの授業ということになります。遅い時間から始まるため、別の仕事をしながら通うということができるのがメリットです。昼間課程よりも1日の授業時間が短くなってしまう場合には2年間ではなく2年半〜3年間通うことになることがあります。

通信課程

通信課程は基本的に毎日は通学せず、課題の提出とスクーリングを行います。最短でも卒業するまでに3年かかります。通信課程の場合には見習いとして美容室で勤務することが条件になっていることが多いため、実地経験を積みながら勉強をしていくような形になります。

美容系の専門学校の入学資格は?

美容系の専門学校は以前は中学卒業以上とされていましたが、平成10年以降は高校卒業以上に改められました。専門学校の中には中学卒の学生を受け入れるところもありますが、その場合は高校卒業資格として高専専修課程を設置しており、授業時間数が多くなっています。通信課程の場合には中学卒も受け入れています。

美容系の専門学校の学費はどれくらい?

美容系の専門学校では座学での授業だけでなく実習授業なども行われるため、施設使用費や授業で使用するウィッグなどの材料費の学費も含まれます。そのため、昼間課程が最も学費が高く、通信課程が最も学費が低くなります。昼間課程は卒業までに200万円程度、夜間課程は150万円程度、通信課程は70万円程度かかると言われています。もちろん学校によってこの費用は変動しますので、自分が行きたいと思っている学校のウェブサイトや募集要項などをしっかり確認しておきましょう。

美容系の専門学校ではどのようなことを勉強するのか

美容系の専門学校はただ「髪を切る」ということだけを練習するところではありません。守らなければならない法令や、パーマやカラーリング等で使う薬剤に関しての物理や化学といった勉強なども行います。一般的に美容学校のカリキュラムでは以下の様なものが含まれます。

  • 関係法規(試験や免許について、業務上で遵守すべき事柄など)
  • 衛生管理(公衆衛生、消毒、感染症についてなど)
  • 美容保健(骨格、皮膚、分泌、筋などや疾患についてなど)
  • 物理・化学(美容で使用する化学薬品や電気、熱、酸など)
  • 美容技術理論(美容に関する技術)
  • 運営管理(美容院の経営や運営、マーケティングなど)
  • 文化論・デザイン(美容についての歴史やデザインの基本など)
  • 実習(カット、カラーリング、パーマ、セットなど)

学校やカリキュラムによってはメイクやネイル、ブライダル専用のヘアメイクや着付けなどといった美容に関しての技術を総合的に学べる場合や、特別講習を受けることが出来ます。

国家試験に合格しよう

美容師になるには国家試験に合格することが必要になります。国家試験についても知っておきましょう。

美容師は国家資格

美容師は国家資格のため、国家試験に合格しなければなりません。美容師の国家試験は春と秋の年2回行われます。実地試験と学科試験に分けて行われます。両方の試験に合格すれば美容師を得ることができます。それぞれ100点満点中60点以上で合格となります。

美容学校の卒業に合わせて春に受験する

春の国家試験は1月末から2月上旬にかけて実地試験が行われ、その後3月上旬に学科試験が行われます。合格発表は3月末です。

不合格だった場合は

春に不合格だった場合は秋に行われる国家試験を受験します。その際、実地試験と学科試験のどちらか片方のみ不合格だった場合は、不合格だった方の試験のみの受験となり、合格すれば美容師の資格を得ることができます。ただし、2回連続で不合格になった場合には、もう一度両方のテストを再受験しなくてはならなくなります。

美容師の国家試験の難易度や合格率は?

美容師の国家試験は専門学校で十分に対策を行うことでカバーできるくらいの難易度です。合格率も非常に高く、春(2月〜3月)の試験の合格率は80%から90%という高い合格率になっています。平成27年の合格率は過去最高の89.1%です。

美容師の資格を持つ人はどんな職業につけるのか

国家試験を突破し、美容師の資格を持った人がなれる職業は美容室・美容院での勤務だけではありません。さまざまな道がありますので、幅広く考えて将来を選ぶと良いでしょう。

美容室・美容院・ヘアサロン

美容師と言えば、美容室での勤務が最も一般的だといえるでしょう。ただし美容師の資格を得たからと言って、すぐにお客さんの髪をカットできるというわけではありません。まずは掃除やお客さんへの対応などの基本的なことを学び、先輩スタイリストのサポートをするところから始まります。その後シャンプーなどを任されるようになります。技術を向上させるため、閉店後に居残りで練習をするということも少なくありません。2〜3年程度でスタイリストとしてデビューできるでしょう。その後はコンテスト等に出るといったことでも経験と実績を重ねていく人がいます。

ヘアメイク事務所

雑誌などのモデルや映画、テレビと言った人前に出る女優やタレントのヘアメイクを専門に行うヘアメイク事務所への就職を考える人もいるかもしれません。ヘアメイク事務所での仕事は美容室などで経験を積み、実績を重ねた上で転職をするというパターンが多いようです。現場での実績や評判によっては多くの仕事が入ってきますが、それまでは下積みの長い仕事だとも言われています。

ウェディング関連の企業

ウェディング関連の企業に就職し、結婚式場でのヘアメイクを専門的に行うという人もいます。結婚式は一生のうち数少ない晴れ舞台の一つですから、その人に似合う髪型をセッティングするだけでなく、ウェディングドレスやお色直しのカラードレスなどに映える髪型を考えなくてはならなくなります。総合的なバランスを考えたデザインを考えるようになります。この仕事でも最初は先輩のアシスタントをするところから始まり、数年でデビューできるようになるでしょう。

美容師になるには根気と「好き」な気持ちが大切!

美容師になるには専門学校に通って理論や経験を積み、国家試験を突破するということが基本です。ただし資格を得て就職した後にも技術を得るために数年間の下積みを経験することの多い仕事です。人の髪をセットして、その人に最も似合う髪型にできたときに、お客さんの笑顔が何よりうれしいと思える人や、髪を切ったり美しくセットしたりするのが好きだという気持ちを持っている人には最適な仕事でしょう。

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編集部:ピンク娘

編集部:ピンク娘

学生時代は自分の容姿に自信が持てなく、人前に出るのが苦手でした。でも今は色々な美容を学び、逆に「自分を見て♪」と思えるようになった26歳のライターです。