肝臓

肝臓に効く!成分、食べ物、運動とは?肝炎、肝硬変、脂肪肝って何?

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肝機能障害と肝臓に有効な運動について

健康診断や定期検診などで、血液検査をして肝臓がどのくらい機能しているかを検査することがあります。

肝機能を測定するための指標には、γ-GTP、AST(GOT)、ALT(GPT)がありますが、これらの結果によって肝機能障害と診断されることがあります。

肝臓は、もくもくと仕事をこなして障害が起こってもなかなか症状が現れないことから「沈黙の臓器」といわれています。何か肝臓に不具合が起きていても肝機能ははたらきますから、普通に過ごしてしまうことが多く、検査ではじめて具合が悪かったことに気付くことも多いのです。

肝機能障害というのは、肝臓に何らかの不具合が起きていて、いつも通りに機能していない状態を指します。この肝機能障害を判断するため検査するのが、先ほどのγ-GTP、AST(GOT)、ALT(GPT)で、肝細胞中にあるタンパク質の一種です。

これらは肝細胞中では酵素としてはたらきますが、普通は肝細胞に存在していて血液の中にはわずかしかないものです。しかし、肝細胞に何らかの不具合が起きていると、肝細胞の中からこれらの酵素が血液中にしみ出してきます。

ですから、これらの酵素の値が高くなるほどに、肝細胞が大きく傷つけられているという意味になります。肝細胞が傷つけられる原因には、慢性肝炎、脂肪肝、アルコールの摂取などがあります。

普段から飲酒をする習慣のある人は、肝機能障害といわれたら、すぐにアルコールの摂取を控えるべきです。肝機能障害と診断されたら注意した方が良いです。

肝臓のはたらきがちょっと悪くなっていると知りながらそのまま放置していると、肝炎や肝硬変、さらには肝がんなどの重い疾患に進行してしまうこともあるのです。

とくに自覚症状がなくても、医療機関で定期的に血液検査を実施するのがベストです。

 

 

肝臓に有効な運動とは

健康な状態の肝臓を維持していくためには、いつもの食事はもちろんのこと、適度な運動も大切になってきます。すでに脂肪肝になってしまった人も、運動することはとても大切ですので、ちょっとずつでも継続して運動していくことが必要です。

肝臓に効果的な運動は有酸素運動です。重量挙げや腕立て伏せなどの瞬発的な力を必要とする運動ではなくて、ウォーキングやジョギング、水泳やストレッチといったじっくり行う有酸素運動が適しているのです。

筋肉トレーニングのような無酸素運動を行うと、逆に身体にダメージを与えることにもなりかねません。運動をして状態が悪くなってしまったのでは意味がありませんから、注意してください。

それから、有酸素運動は、少しだけやったのでは効果があまりなく、最低でも20分以上、できれば30~40分は継続して行うと効果的です。

水泳はエネルギーの消費量が大きいですし、水中では身体に負担が掛かりにくいので、足や膝が悪い人には適しています。最初から無理をせずに、30分前後を目安に実施してみてください。

ジョギングやウォーキングをするときは、歩幅が大きめになるよう意識して、1日で2~3㎞実施することを目標にすると良いでしょう。無理して息切れするほど頑張らなくても構いませんから、自分の最適なペースを見付けて、少々ゆとりを持つくらいの動作で行うと長続きします。

その他にも、ストレッチやエアロビクスは家に居ながらできますし、ラジオ体操も意外に良い運動になります。外に出られない日でも、家の中で簡単な運動で構わないので、毎日継続して運動することが大切です。

なかなか運動をする時間が取れないという人は、通勤の手段を工夫したりして、自転車通勤に変えたり、常に階段を使うなど生活の中で自然に運動を取り入れるようにしましょう。

いつもの買い物に行く際も、まずはスーパー等を一周してから目的のものを買うなど、ちょっとした工夫で歩く距離を伸ばすことができます。

肝臓に良い成分

肝臓に良いといわれる成分を知ることで、食品やサプリメント摂取の際に役立てましょう。

タウリン

タウリンは、肝臓に効果的な成分として大変有名です。タウリンをたくさん含んでいる食べ物としては、牡蠣(かき)などの貝類や、イカ・タコなどの魚介類が挙げられます。

タウリンは脂肪肝にとくに有効だといわれています。そのわけは、タウリンが肝細胞に付着した脂肪分を取り除いてくれるからです。

脂肪肝以外にも、タウリンは肝臓をはじめとする人間の身体に有効なはたらきをたくさんしてくれますから、肝臓に有効なサプリメントや食事などで積極的に補うと良いでしょう。

オルニチン

肝臓に効果的な成分として、タウリンと並んで有名なのがオルニチンです。オルニチンは、身体の中で不要になったアンモニアなどの毒素を尿素に変化させて、体外へ出すはたらきを持っています。

この解毒作用は肝臓で行われますが、オルニチンを摂取することでアンモニアを効率良く分解することができ、肝臓の負担を軽くすることができます。

ウコン

近年、アルコールを飲む方のためにウコンドリンクが市販されているのが目につきますが、このウコンも肝臓に効果的な成分です。ウコンは脂肪肝に効果があるといわれていて、ウコンを摂取すると胆汁の分泌を促し、消化吸収をサポートして、結果として脂肪分解につながります。

アラニン

アラニンは、肝臓の分解能力をアップさせる成分としての効果を持っています。アラニンを豊富に含んでいる食品としては、ホタテが有名です。ホタテを1日に2個摂取すると、肝臓の分解能力が上がるといいます。

以上の成分の他にも、レバーを摂取することも肝臓には効果的です。同種のレバーを食べることで、良質のタンパク質が摂れ、多くのミネラルやビタミンB1が肝臓をパワーアップしてくれるのです。

 

 

肝臓に良い食べ物とは?

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肝臓は、人間が生きていく上で欠かせないたくさんの仕事を担っています。肝臓が障害を負うと、自覚症状がないうちに着々と病が進行していて、症状に気がついたときにはすでに手遅れになっていたということも多いのです。もくもくとたくさんの仕事をこなしてくれている肝臓を、普段からいたわってあげることが大切です。

肝臓に良い食べ物を摂取することも大切ですね。肝臓に良い食品には、牡蠣(かき)、ウコン、しじみ、ニンニク、ゴマ、大豆、牛乳などがあります。

この中でも牡蠣やしじみはタウリンが豊富で、肝臓にとても有効であるといわれています。

タウリンは、血液中のコレステロール値を低下させる胆汁酸の分泌を活性化させてくれるので、結果的にコレステロール値を低下させることになります。

タウリンは、コレステロール値を下げる以外にも、アルコールを分解する酵素の働きを助けてくれますので、肝臓にかかる負担を減らすことができます。

しじみが二日酔いに効果があるといわれるのは、タウリンがアルコール分解酵素のはたらきをサポートするからなのですね。

その他にも、タウリンは肝臓や腎臓にたまった毒素を身体の外へ出すはたらきを助けてくれますし、肝臓にたまった中性脂肪を排出してくれる役目もあるのです。

これらのことから、タウリンは肝臓にさまざまな良いはたらきをしてくれる成分ですから、普段から積極的にタウリンをたくさん含んだ牡蠣やしじみを食べるようにすると良いでしょう。

また、肝臓にかかる負担を軽くするためには、食べ過ぎ飲み過ぎをさけて、添加物や農薬が極力含まれていない食品を選んで食べるようにしてください。アルコールは控えめにし、肝臓をねぎらってあげるようにしましょう。

タウリン

肝臓に良い成分のタウリンですが、タウリンは牡蠣やしじみなどの貝類や、イカ・タコなどの魚介類にたくさん入っているのです。タウリンはいろいろな効果がありますが、中でも脂肪肝に効き目があります。

タウリンが肝臓にたまった中性脂肪を身体の外へ排出してくれる作用があるからです。その他にも、タウリンはアルコールの分解をサポートしてくれますから、肝臓の持つ解毒作用の負担を軽減することができるのです。

このため、タウリンは二日酔いに効果があるといわれているのです。それから、タウリンの効果はまだあります。肝細胞の再生を促したり、肝細胞の脂肪膜を安定させてくれたり、胆汁酸の分泌を活性化させることで血液中のコレステロール値を下げてくれます。

さらに、インスリンの分泌も促し、むくみ・動悸・息切れなどを軽減させてくれ、血圧低下作用もあるので、生活習慣病にも効果があるのです。

このようにたくさんのはたらきがあり、肝臓を守って現代病から救ってくれたり、ダイエットにも有効な成分です。タウリンは人間の身体の中で作られますが、外から補わないと不足してしまいます。サプリメントなどでタウリンを摂取することで、身体に良い効果が現れるでしょう。

肝臓を元気にはたらかせるために、タウリンを積極的に摂取すると良いでしょう。しかし、タウリンをたくさん摂取しているから大丈夫といって、アルコールを飲み過ぎてはいけません。肝臓をいたわるためにタウリンを摂るのであって、意味をはき違えてはいけないことを心得ましょう。

オルニチン

人間の身体の中にあるアミノ酸のひとつに、オルニチンがあります。オルニチンは肝臓ではたらき、オルニチンが健闘してくれるから肝臓のはたらきが維持されて、疲労回復できるのです。

オルニチンがどのように肝臓に作用するかをみていきましょう。オルニチンは、肝臓の「オルニチンサイクル(尿素回路)」で作用します。

肝臓のはたらきのひとつに解毒作用がありますが、この回路を経て人体に有害なアンモニアを分解・解毒して、尿素へと変化させるのです。オルニチンはこの回路を助けるはたらきを持っているため、オルニチンがたくさんあると、アンモニアの分解がスムーズに進むのです。オルニチンのおかげで肝臓の負担が減るため、肝臓にとってありがたい存在なのですね。

その他にも、オルニチンはアルコールによる疲労を解消してくれるのです。オルニチンは、人間の体内で産生されるアミノ酸の一種ですが、微量しか存在しません。オルニチンの健康に対する効果を期待するのなら、食べ物やサプリメントなどで外から補給する必要があるのです。

オルニチンを豊富に含む食品の代表はしじみです。しじみが含有量が一番多く、他にもヒラメ、キハダマグロ、チーズ、パンなどにも含まれています。しじみがおつまみにされることもありますね。

でも、しじみがオルニチンを豊富に含んでいるからといって、毎日継続して食べるのは難しいでしょう。そこで、サプリメントで補給する方法が効果的なのです。

ウコン

最近では、飲酒する際にウコンドリンクを愛用する人が増加しました。ウコンドリンクを飲酒の前に飲むと、二日酔いしにくくなるといわれています。ウコンは、二日酔い防止になるばかりでなく、酔い止めの効果もあるのです。

ここでは、ウコンについて詳しくみていきましょう。

ウコンはショウガ科に属している多年草で、ショウガの仲間です。国内での栽培は、暖かい地方で行われていて、沖縄・竹の島・石垣島・種子島・屋久島・奄美大島・鹿児島など栽培されています。

中でも沖縄では、日本国内で一番多くウコンを栽培しています。このウコンは、1,000種類もの栄養素を持っているものも存在するようですが、主成分はクルクミンです。クルクミンは肝臓の機能を助け、アルコールの分解を促進したり、胆汁の分泌をサポートしたりします。このようなことが、ウコンが酔い止めや二日酔い防止に効果があるといわれる由縁です。

また、ウコンは何種類も存在していて、世界中では50種類以上あるのです。現在国内で注目されているウコンは「紫ウコン」「春ウコン」「秋ウコン」などです。

そして、ウコンドリンクを実際に飲んでみると、カレーのような味わいがあります。このわけは、ウコンはカレー粉にもスパイスとして使われるからで、他にも漬け物のたくあんの黄色い着色料としても使われます。

ウコンは昔から利用されてきましたが、ウコンドリンクが一般的になったおかげで大変身近な存在になりました。健康食品としても以前から利用されていて、胃腸の殺菌や抗潰瘍作用を持ち、脳梗塞や心臓病を予防したり、動脈硬化やがん予防にもなることで知られています。

 肝臓の病気には何があるか

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肝炎についての話

肝臓の細胞が炎症を起こして、肝細胞が壊れてしまう疾患のことを、肝炎といいます。肝炎には、ウイルスが原因になって引き起こされるものや、アルコールや薬物、自己免疫などが引き金になって起こるものがあります。

肝炎にはさまざまな種類があって、国内の肝炎の多くは、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスが感染して肝炎を引き起こしたケースです。肝炎の症状としては、身体がだるい、皮膚が黄ばんで黄疸が出る、発熱や吐き気などです。

普通の風邪だろうと思って自己判断で放置しておくと、症状が進行してしまって肝硬変や肝がんにつながることもあるのです。その他にも、「劇症肝炎」にかかると、突然肝細胞が破壊されて肝機能が衰退し、最終的に死亡してしまうこともあります。
軽い気持ちでいると痛い目を見ますので、何だかおかしいなと感じたら、医療機関を受診した方が良いでしょう。

ウイルス性の肝炎の種類には、アルファベットで順に、A、B、C、D、E型が存在します。
お酒を飲むことが原因になっている肝炎は、アルコール性肝炎と呼ばれ、脂肪肝の状態が長期間続くと引き起こされます。

アルコール性肝炎は、日頃から飲酒量に注意していれば簡単に予防することができます。「自分だけは大丈夫だろう」という思い込みはとても危険です。

知らないうちに感染して、病気にかかっていることもありますから、病院で肝炎ウイルス検査を受けておくと安心です。
無料で検査できるところもありますので、事前に調べて時間のあるときに検査しておくことをお勧めします。

肝硬変についての話

「肝硬変」という疾患名は、割合良く耳にする言葉ですね。肝硬変が原因でなくなった人の話を聞いたことがある人もいるでしょう。肝硬変という病名は知っていても、漠然と肝臓の病気という認識しか持っていない人も多いかも知れません。

肝硬変は自分には全く関係ないと思っていると、とんでもないことになるかも知れませんので、知識として知っておきましょう。肝炎などが原因となって肝臓が炎症を起こすと、肝細胞が壊されて壊死(えし)という状態になり、細胞がはがれ落ちてしまいます。

しかし、肝臓は非常に再生力が大きい臓器ですので、細胞がはがれ落ちた場所にも新しく肝細胞が作られます。でも慢性的に炎症が起きるようになってくると、肝臓の再生力を持ってしても細胞の再生が難しくなります。

新しい細胞の代わりに、炎症で細胞が脱落してしまった場所を「再生結節」という硬い繊維組織で保護するようになるのです。今までの新しい肝細胞でなく、硬い繊維組織に変化して、この状態が肝臓のすべてを覆いつくすようになったのが肝硬変の状態です。

肝硬変になると、肝臓は小さく硬い状態になり、正常な肝細胞が少なくなっているので、通常のはたらきをすることができません。肝硬変になると、肝がんに進行しやすくなるので大変恐ろしい状態なのです。

肝硬変も、ほかの肝臓の疾患と同様に、最初のうちは自覚症状があまりありません。健康診断などで血液検査を行ったら、肝臓の機能を表す数値を良く注意してみて、ちょっとでも変だと感じたら医師などに相談してみると良いでしょう。

肝硬変が進行すると、腹水がたまったり、尿の色が濃くなったり、むくみやすくなったりしてきます。

 

 

脂肪肝についての話

最近、働き盛りの30~40代に増加しているのが「脂肪肝」という疾患です。脂肪肝とは、脂肪が肝臓にたまった状態で、いわば肝臓が肥満になってしまった状態を指しています。フォアグラを思い出すとよく分かるかも知れません。

脂肪肝は食べ過ぎや過度のアルコール摂取で起こります。近年のデータでは、成人男性の10%、成人女性の3%は脂肪肝といわれていて、子供でも脂肪肝になることもあるそうです。

脂肪肝をそのまま放っておくと、ウイルス性肝炎や肝硬変につながることもあります。進行すると命の危険性がある疾患ですから、早めに診断して治療を開始することが大切になってきます。

しかし、脂肪肝もやはり他の肝臓の疾患と同様に自覚症状が現れにくいのです。脂肪肝が進行すると、食欲がなくなったり身体のだるさが出てきますが、これだけで脂肪肝だと分かる人はいないでしょう。

ですから、健康診断などをしっかりと受けることが望ましいのです。肝硬変や肝炎などに進行してからでは、治療も大変になってしまいますので、定期的に検査を受診して、脂肪肝と診断されたら早めに治療してください。

脂肪肝の治療としては、薬を飲む方法もありますが、食事療法や運動療法でも充分な効果を上げることができます。

今までないがしろにしていた食生活を改善し、適度な運動を継続することです。日頃から脂肪肝にならないように、脂肪分や糖分が多い食事を控えて、簡単な運動で構いませんから続けるようにしましょう。

アルコールの摂取も脂肪肝になる大きな要因ですから、お酒は適量を守って飲むようにしてください。

 

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Lacy編集部:桜井香織

Lacy編集部:桜井香織

ビューティーライター(エディター) 美容の専門学校を卒業後、美容関連の広告代理店に就職。美容系雑誌や通販の広告業に専念するも5年で退社しビューティーライターとして活動。 様々な分野を独学で勉強し、ファッション、エステ、整形などの美容系はもちろん、演劇やゲーム、アニメなど幅広い視点でビューティーと向き合い、ユーザー目線でのライティングが得意です。 新しく発売された美容品やサプリを実際に購入し、どんな効果があり、巷の口コミは本当なのかを自分自身が納得するまで徹底調査。時にはイチユーザとして辛口の評価も。 ビューティーライターだけでなく、美容関連のイベント企画やセミナーなども積極的に行い、頼れるビューティディレクターを目指しています。 【得意ジャンル】 スキンケア/メイクアップ/ヘアケア/ダイエット/美容サプリ など美容系全般 Twitter:https://twitter.com/Ranklabo

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