ランクラボ

美容・健康・ライフスタイルに関するさまざまな話題・口コミ・ランキングをわかりやすくご紹介いたします。

病気

膠原病は完治しない?自己免疫疾患の特徴的な症状をチェック

更新日:

膠原病とは

みなさんは膠原病という言葉を聞いたことがありますか?膠原病とは自己免疫疾患の1つとされていて、病理学者のクレンペラーという人によって提唱された概念です。特定の臓器に起こる疾患がメジャーだったころに多数の臓器が障害される、かつ病変の中心がわからないような疾患の存在に気付いたことが始まりとされています。

全身の結合組織が病変の中心で、この結合組織がフィブリノイド変性という変性を起こしていることから膠原病と名付けられたと言われています。結合組織とは、私たちの皮膚の下には骨や筋肉、神経などがありますが、皮膚とそれらの組織の隙間を埋めるものとイメージすると分かりやすいと思います。この結合組織が弾力性のあるものから、弾力性の乏しい繊維に置き換わってしまうのがフィブリノイド変性です。

今回はそんな膠原病について種類を挙げるとともに、特徴と診断、治療と予後を紹介していきます。

 

膠原病の種類

膠原病は正式には病名ではなく、総称のようです。また上記のクレンペラーは消去法によるくずかご的診断名ではないと主張しており、あくまで概念であって安易につける病名ではないと考えていたとされています。そのような経過から欧米では結合組織疾患やリウマチ性疾患とされているようです。日本では語呂の良さから膠原病が定着していますが、専門医は病名として用いることはないようです。ここでも膠原病という表現で統一して使っていきます。

クレンペラーの提唱した膠原病は全身性エリテマトーデス(SLE)、リウマチ熱、強皮症、皮膚筋炎及び多発性筋炎、結節性多発動脈炎、関節リウマチ(RA)の6つで古典的膠原病と呼ばれているようです。現在では数が増えて下記のものなども加えられています。

・強直性脊椎炎
・側頭動脈炎
・リウマチ性多発筋痛症
・シェーグレン症候群
・混合性結合組織炎
・ウェゲナー肉芽腫症
・サルコイドーシス
・ベーチェット病

これ以外にも類縁疾患として様々なものが膠原病に含まれています。

 

膠原病の特徴と診断

AdobeStock_53140144

膠原病とは、結合組織が繊維に置き換わってしまう疾患だと述べましたがこの他にも特徴とされていることがあります。

まずは、原因がはっきりしていないということです。一部は遺伝的な要因も解明されつつあるとされています。しかし遺伝的な要因があるだけでは発病には至らず、環境の因子が加わって発病すると考えられているようです。風邪などのウィルス感染や紫外線などが引き金になることもあるとされています。食生活や飲酒、喫煙などは今のところ直接的に関係はないとされているようです。

この原因不明なところから消去法として膠原病が使われることをクレンペラーは危惧したということですね。

また自己免疫疾患とも呼ばれていますが、上記の環境因子などにより自分自身の身体に免疫組織が攻撃を加えてしまうようになるとのことです。膠原病とされるものには自己免疫の暴走という特徴があるということです。

もう1つ枠組みで考えるとリウマチの特徴として全身の関節の痛みがよくみられるとされていますが、膠原病に含まれる疾患にも高頻度でみられるということです。この点からみると膠原病のほとんどはリウマチ性疾患であり、リウマチ疾患の中には膠原病の定義に当てはまるものも多いということが言われています。

このような特徴が膠原病にはあるとされています。つまり、全身性の炎症を伴ったり多臓器にわたる疾患ということです。

フィブリノイド変性、原因不明の疾患、自己免疫疾患、全身性の炎症や多臓器にわたる疾患といった特徴を挙げてきましたが、最後に挙げるのは寛解と再燃を繰り返す慢性疾患だということです。膠原病は原因不明で治療方法も確立されていないことから厚生労働省指定の難病になっています。治療や予後については後述します。

 

膠原病の症状としては、まずは原因不明の発熱や湿疹、関節の痛みなどが挙げられるようです。これらの症状に加えて、それぞれの膠原病の特徴的な症状が出てくるとされています。

リウマチに特徴的な関節の変形や側頭動脈炎の特徴的な痛み、ベーチェット病でのブドウ膜炎やシェーグレン紫外線での異常な乾燥などです。湿疹もそれぞれの膠原病に特徴的とされ、全身性エリテマトーデスでは蝶形紅班という顔の症状がみられます。

共通するものとしてはレイノー現象といって、冬の寒い日や冷たい水などに触れた場合に手足の先が白くなったりしびれたりすることが起こります。

これらの症状などから膠原病が疑われた場合には血液検査が行われます。膠原病に特有の抗体が検出されることは確定診断に必須ということです。膠原病では陽性となりやすい抗核抗体という抗体や抗DNA抗体、リウマチ因子などが挙げられています。この他にも尿検査やレントゲン検査など様々な検査から確定診断にいたるということです。全身性の疾患なことから検査も数多く必要ということですね

 

膠原病の治療と予後

最後は、膠原病の治療や予後についてみていきましょう。

膠原病の種類によって治療法は変わってきますが、基本的にはステロイド治療が行われるようです。副腎皮質ステロイドホルモンを使用することで劇的に改善する例もあるとされています。しかし、投与量の調節が容易ではなく専門のドクターでないと難しいとも言われているようです。

ステロイドは効果が大きい反面で副作用にも十分な注意が必要な薬です。便秘などの消化器症状や不眠、脱毛、にきびなどの肌荒れ、肥満などが起こるとされています。また長期の服用によって糖尿病や高脂血症などの生活習慣病を引き起こしたり、骨粗鬆症や免疫力の低下による感染症などが起こるともされ頻度や量には注意が必要なようです。

膠原病ではステロイドの登場によって生命予後が著しく改善されましたが、それでも完治にはいたらないとされています。上述したように表立った症状が消える寛解の状態にはなりますが、また再燃してしまうことも多いようです。ステロイドを服用しながら継続してコントロールしていても疲労やストレスなどで悪化する場合もあり、良くなったり悪くなったりを繰り返すとされています。

特にステロイドは自己判断で中止することで症状がより悪化して出てくることもあるので注意が必要なようです。処方された薬は用法・用量を守ってきちんと飲みましょう。

また、膠原病の中では全身性エリテマトーデスなどは若い女性に起こりやすいとされています。膠原病になると妊娠や出産はできないのかという心配も挙がるかと思いますが、腎臓などの障害がなく、少量のステロイドで症状が安定していれば可能なようです。この基準はドクターによっても違うようなので主治医とよく相談するようにしましょう。

 

治療やセルフケアを継続して寛解状態を維持することが重要

AdobeStock_82464929

膠原病についてその種類を挙げるとともに、特徴と診断、治療と予後をみてきました。膠原病は完治しないと述べましたが、治療を受けながら生活習慣に気を付けたり自分のコンディションに注意を払っていくことで寛解の状態を維持している人もいます。

良くなったり悪くなったりを繰り返すといっても、やはり良い状態でずっといたいと思うのが通常だと思うのでできることをしていきましょう。発症メカニズムの研究も進んでいるということなので、新しい治療方法が出てくる日も近いかもしれません。諦めることなく、主体的に治療を受けていきましょう。

The following two tabs change content below.
編集部:ミモー

編集部:ミモー

美容関連の専門学校で学んできた豊富な知識を記事にしています。私自身も使用しているコスメやサプリなどもご紹介していますので、お役立て出来ればと思います。

-病気
-

Copyright© ランクラボ , 2017 All Rights Reserved.