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脳脊髄液が不調の原因かも!?脳脊髄液の役割や流れとは

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原因のわからない症状に脳脊髄液が関わっていることも

頭痛やめまい、吐き気、耳鳴り、しびれや倦怠感など、原因を調べてもはっきりしない症状を抱えている人は多いと思います。これらの症状が長引くと、気分も落ち込みやすく病院に行ってもはっきりしないため心療内科などを紹介されることもあるようです。いくつかの病院を渡り歩いているという人もいると思います。

 

いわゆる不定愁訴であるこれらの症状は、自律神経とも関連が深く、原因を絞ることが難しいようです。自律神経は身体のはたらきをコントロールしていることから多彩な症状を引き起こすだけでなく、こころの状態にも左右されます。どうしても、原因がはっきりしない場合には、消去法的にこころの問題であるとされやすいようです。

 

そんな症状の原因の1つとして、脳脊髄液が挙げられることは実はあまり知られていないでしょう。脳脊髄液が原因で起こる不調にも、上に挙げた不定愁訴と同じものが挙がります。選択肢の1つとして、特に交通事故後の不調などでは考えられることが増えてきているようです。

 

そんな脳脊髄液について、脳脊髄液とはどのようなものなのか、そして脳脊髄液に関する疾患やオステオパシーでの考えについて紹介していきます。

 

 

 

脳脊髄液とは

まずは、脳脊髄液がどのようなものなのかをみていきましょう。解剖や役割について挙げていきます。

 

脳脊髄液の中に脳や脊髄は浮いている

脳脊髄液は髄液とも言われ、頭蓋骨や背骨の中を満たしています。正確には脳や脊髄は硬膜・クモ膜・軟膜という髄膜によって包まれていますが、その膜の内側で脳や脊髄を浮かべている状態です。たまに聞くことがあるかと思いますが、髄膜炎というのはこの部分が炎症を起こしているということですね。

 

脳脊髄液は脳の部分にある脈絡叢というところから産生されます。そこから脳や脊髄を順にめぐっていき、クモ膜顆粒というところで吸収されて静脈に入るということです。近年では脳の毛細血管や顔面のリンパ管などへのルートもあるのではないかと言われているようです。

 

脳脊髄液は無色透明で、150ccほどとされています。

 

 

脳脊髄液の役割

脳脊髄液は、その主なはたらきとしては保護や循環が挙げられます。水に浮く構造により衝撃の吸収という点での役割がまず1点です。そして脳や脊髄への栄養の補給や老廃物の回収といった循環の役割がもう1点です。

 

脳の水分量の調整を脳脊髄液が行っているとも言われています。150ccほどが容量と述べましたが、一日に数回入れ替わっているようです。

 

 

脳脊髄液に関する疾患―脳脊髄液減少症

脳脊髄液についてどのようなものかみてきたところで、次は脳脊髄液に関する疾患について挙げていきます。脳脊髄液が増えすぎた場合には脳圧の亢進によって、脳脊髄液が減少した場合には脳に衝撃が加わりやすくなることによって様々な症状を呈します。脳圧亢進の場合は、脳が圧迫されているという状態で水頭症とも呼ばれます。

 

髄膜炎や脳出血などが原因です。それらとは違い、不定愁訴の原因となるので脳脊髄液の減少や漏れ出しなどによる脳脊髄液減少症です。脳脊髄液減少症についてみていきましょう。

 

脳脊髄液減少症は確定所見に乏しい

脳脊髄液減少症とは、文字通り脳脊髄液が減少してしまう状態です。低髄液圧症とも言われます。原因としては、事故や転倒などによって脊髄液が髄膜から外に漏れ出たり減少してしまう外傷性のものと、何らかの疾患などによって脳脊髄液が髄膜から外に漏れ出たり減少してしまう非外傷性のものとに分けられます。

 

外傷性のものでは自然に良くなる場合もあるようです。脳脊髄液が減少して水に浮かぶ構造が崩れることにより、頭蓋骨や脊骨と脳や脊髄が触れたり、外からの衝撃が吸収しきれなくなってしまいます。そして上述したような様々な症状を出すようになるということです。

 

症状が多彩で、確実に診断できる検査もないことから、いくつかの所見を組み合わせて確率が高いという場合に診断されるようです。それでもうつ病や自律神経障害など精神疾患とされることがまだまだ多いとされています。

 

 

脳脊髄液減少症の治療とは

脳脊髄液減少症はあまり注目されている疾患とは言えませんが、近年ではガイドラインが示されたことで特に外傷後の脳脊髄液減少症の治療にも保険適用への道が開けたようです。厚生労働省が認め始めているということですね。治療としては、基本的には軽症であれば水分補給と安静が課されるようです。

 

経過をみてブラッドパッチという治療が行われるとされています。自身の血液を硬膜の外側に注射することで、髄液の漏れを止めるという方法です。止血作用をはたらかせているということですね。

 

このブラッドパッチが先進医療として認められ、条件付きではありますが保険適用ができるようになったということです。交通事故後のむち打ち損傷では不定愁訴が続くこともあり、そこに隠されている脳脊髄液減少症の治療として期待されています。

 

 

 

脳脊髄液とオステオパシー

脳脊髄液やそれに関する疾患として脳脊髄液減少症をみてきました。この脳脊髄液の循環という点に着目した手技を行っているのが、オステオパシーです。あまりなじみのない言葉ですが、治療体系や理念の名称としてよく挙げられます。

 

カイロプラクティックなどはわかりやすいでしょうか。カイロプラクティックと同じアメリカから導入されています。オステオパシーでの脳脊髄液の考え方をみていきましょう。

 

脳脊髄液の循環

上述したように、脳脊髄液は循環しています。そして、その循環がうまくいかなくなることで不調が出るということに着目しているのが頭蓋オステオパシーです。オステオパシーの中でも筋膜の緊張に着目したものや、内臓に着目したものなど様々あります。

 

脳脊髄液の循環がうまくいっていない場合は、その原因がどこにあるのかを推論し施術をしていくものが頭蓋オステオパシーということです。

 

 

頭蓋骨なども動いている

脳脊髄液の循環は呼吸や体動など様々な要素によって成り立っています。流れが悪くなる要因としては、背骨などのアライメントのズレや構成組織の柔軟性の低下です。頭蓋骨はいくつかの骨がつなぎ合わさってできており、その間を縫合と言います。

 

縫合間も呼吸によって微妙に動いているというのが頭蓋オステオパシーの考えであり、その動きが硬くなると循環不良になるということです。仙腸関節が動くか動かないかなどの論争と同じように、この点についてドクターによっては否定する人もいます。

 

頭蓋オステオパシーでは、これらの問題によって脳脊髄液の循環がうまくいっていない部分に施術を加えることで循環を取り戻し、不調をよくしていくという取り組みです。あまり馴染みのない言葉ですが、興味がある場合は一度施術を受けてみると良いでしょう。

 

 

原因のはっきりしない不調は一度脳脊髄液を疑ってみると良いかも

脳脊髄液とはどのようなものなのか、そして脳脊髄液に関する疾患やオステオパシーでの考えについて紹介してきましたがいかがでしたか?原因がはっきりしない症状を抱えている場合に、脳脊髄液の関連を考えてみると良いということは理解してもらえたかと思います。自身としては症状が出て悩んでいるのに、原因がないと言われたり心の問題だと言われたりするのはとても辛いことです。

 

あちこち回されてそれでも良くならないと精神的にも疲れてしまい、そこから本当に心の問題が始まってしまう場合もあるでしょう。早い段階で、一度考慮してみると良いのではないでしょうか。

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Lacy編集部:桜井香織

Lacy編集部:桜井香織

ビューティーライター(エディター) 美容の専門学校を卒業後、美容関連の広告代理店に就職。美容系雑誌や通販の広告業に専念するも5年で退社しビューティーライターとして活動。 様々な分野を独学で勉強し、ファッション、エステ、整形などの美容系はもちろん、演劇やゲーム、アニメなど幅広い視点でビューティーと向き合い、ユーザー目線でのライティングが得意です。 新しく発売された美容品やサプリを実際に購入し、どんな効果があり、巷の口コミは本当なのかを自分自身が納得するまで徹底調査。時にはイチユーザとして辛口の評価も。 ビューティーライターだけでなく、美容関連のイベント企画やセミナーなども積極的に行い、頼れるビューティディレクターを目指しています。 【得意ジャンル】 スキンケア/メイクアップ/ヘアケア/ダイエット/美容サプリ など美容系全般 Twitter:https://twitter.com/Ranklabo

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