ブライダルチェックの費用や実際の検査内容などをまとめているページです。
費用や内容だけでなく、受けられる場所やメリットなどもご紹介していますので、結婚を考えているカップルの方の参考になればうれしいです。
さっと読める目次
ブライダルチェックとは
ブライダルチェックは、妊娠・出産ができる体であるかをチェックする検査のことです。晩婚化が進んでいる昨今、初めて妊娠する年齢が30歳を超えることも少なくなく、無事に妊娠・出産できるかを事前にチェックするカップルも増えています。
ブライダルチェックで分かるのは、妊娠や出産に直接必要になる婦人科系の異常だけではありません。健康状態や、妊娠・出産を妨げる重大な病気が隠されていないか等も調べることができます。
ブライダルチェックとは言うものの、検査を受けることができるのは結婚を控えた人だけではありません。すでに結婚している人や、特定のパートナーはいないものの前もって調べておきたい、という人も検査を受けることができます。
ちなみにブライダルチェックは、女性だけでなく男性も受けることが可能です。不妊の原因が男性にあることも少なくないので、女性だけでなく二人で検査を受け異常がなければ、安心して妊娠・出産に臨めますよね。
ブライダルチェックの費用
生理不順等がある場合には保険が適用されることがありますが、ブライダルチェックは基本的に保険が適用されないため、値段はおよそ2~5万円とやや高めです。料金設定は病院によって異なりますので、事前に電話やホームページなどで確認しておくと良いでしょう。
ただし、料金だけでなく検査内容についても確認しておく必要があります。全てがセットになっているところもあれば、自分で検査内容を追加していく(料金もプラスされる)というところもあります。
そのため、値段の安さだけでなく、まずは自分が受けたい検査内容を決めてから安い病院を探すのが賢明でしょう。せっかく受けるのであれば、とことん検査してもらいたいところですよね。
ブライダルチェックの検査内容
ブライダルチェックで行われるのは、主に問診、内診、超音波検査、血液検査、尿検査です。男性の場合は精液検査が用いられます。それぞれの検査方法や検査でわかることを詳しくご紹介します。
問診
問診は、検査において重要な過程の一つです。答えにくい質問もあるかもしれませんが、必ず正直に答えるようにしましょう。具体的な内容としては、生活習慣、生理の詳細、健康状態などを聞かれます。初潮の年齢や生理周期も必要になりますので、普段から確認ししっかり把握しておきましょう。
内診
内診では、性器ヘルペスやクラミジアなどの性感染症や、子宮頸がん、子宮内膜症の有無を調べることができます。器具を膣内に挿入することもありますが、体の力を抜いていれば痛みを感じることはほとんどありません。
恥ずかしさを感じる人もいるかもしれませんが、内診の際には医師との間にカーテンが引かれていることが多いので、羞恥心はある程度軽減することができます。
超音波検査
超音波検査では、特殊な装置を膣内に入れることで、子宮や卵巣の状態を自分で見ながら検査を進めることができます。この検査では、子宮筋腫や卵巣嚢腫などを調べることができます。
リアルタイムで自分の体の中を見ることができると、医師の説明も受け入れやすいですよね。
血液検査
血液検査では、クラミジアやHIVなどの感染症や重い貧血の有無を調べることができます。血液検査の結果は即日出るものではなく数日かかります。
尿検査
健康診断でも行われる尿検査ですが、糖尿病や腎臓の病気がないかを確認するためにブライダルチェックでも取り入れられています。
精液検査
精液検査では、精子の濃度や運動量に問題がないかを調べることができます。運動率が低下していたり濃度が低いと、通常よりも妊娠しづらいということになります。
ブライダルチェックはどこで受けられる?
ブライダルチェックは、産婦人科や不妊治療を扱っている病院で受けることができます。男性の場合、泌尿器科で精液検査を受けられる場合もあります。
ただし病院によっては行っていないこともあるので、ホームページや電話などで事前に確認しておきましょう。
近いうちに妊娠を希望している場合であれば、妊娠後に通う予定の病院で検査を受けるようにすれば何かと便利ですし、気持ち的にも楽になるのではないかと思います。
ブライダルチェックを受けるメリット
ブライダルチェックを受けることには様々なメリットがあります。考えていなかったという人もぜひ参考にしてみてくださいね。
体の状態を知ることができる
会社などで行う健康診断では、婦人科系の検査をしてくれることはほとんどありません。ブライダルチェックでは一般の健康診断では知ることのできない詳細な部分まで検査することができるので、自分の体の状態を詳しく把握することができます。
もしも病気が見つかったとしても、早い段階で治療にあたることが可能になります。知らないうちに病気が進行してしまったということにならないよう、検査を受けておきたいところですね。
安心できる
妊娠・出産は女性にしかできないことであり、多くの人が望むものです。当然のように妊娠して出産して、というビジョンがあったにも関わらず実は不妊だったら…。少なからず計画が崩れてしまうことにもなりかねません。
ブライダルチェックで事前に異常がないことが判明していれば、安心して妊娠に臨むことができます。夫となる男性との人生計画を密に決めておくためにも、結婚前にブライダルチェックを受けておけば万全です。
もしも事前に子供ができにくいということが分かっていれば、妊娠に向けてそれなりの対処をすることができます。
ブライダルチェックはいつ受けるべき?
ブライダルチェックはいつでも受けることができますが、おすすめなのは結婚のおよそ3か月前くらいです。もちろんもっと早ければ早いに越したことはありません。結婚前に猶予があれば、もしも病気が見つかったとしても早期に治療を始めることができます。
結婚するとなると、結婚式の準備や新婚旅行などでバタバタすることが多いと思いますので、「どうせ大丈夫だろう」と後回しにするのではなく、できるときにチェックを受けることをおすすめします。
早めに受けてしまえば、その後の二人の人生計画も立てやすくなりますよ。
なお、チェック自体はいつでも可能であるとは言えど生理中は避けるようにしましょう。経血の影響で検査結果が明確に分かりづらくなってしまうことがあります。
セルフチェックもできる!
「料金が高い」「時間がない」「恥ずかしい」などの理由で、ブライダルチェックになかなか踏み出せないという人も多いと思います。そんな人にぜひおすすめしたいのが、セルフでのブライダルチェックです。
インターネットでブライダルチェック用のキットが販売されており、直接病院やクリニックに足を運ぶのではなく、自分で採取した尿や血液を検査機関に郵送することで様々な項目をチェックすることができます。検査の精度は、病院で行う検査とほとんど同じ程度とされています。
ブライダルチェック用のキットの料金は、項目数によって違いはありますが、大体2万円前後です。病院での検査料金に比べるとかなり安く抑えられることが分かると思います。1人用はもちろん、カップル用のキットもあるので、カップルでのブライダルチェックを考えている人はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?妊娠・出産が可能であるかを調べることのできるブライダルチェックは、少々費用は高いものの、受ければ自分の体の詳細を知れたりと多くのメリットがある検査です。
早いうちにブライダルチェックを受けていれば、もしも病気が見つかったとしても早期の治療が臨めます。パートナーとの将来を良好に築くためにも、二人でブライダルチェックを受けてみてはいかがでしょうか。