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肝臓

血液検査で肝臓の病気がわかる!検査数値の見方マニュアル

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定期健診や人間ドックなどで受ける血液検査ですが、いろいろな英文字略語や難しい専門用語が並びちょっと戸惑いますね。医師からは問題箇所のみ説明されますが、できれば自分でも把握しておきたいと思ったことはありませんか?できるだけ簡単に理解できるように、肝臓のことも合わせてまとめました。

肝臓のしくみ

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肝心要(かんじんかなめ)の肝臓は、身体の中で心臓や脳と同様に大事な臓器といえます。ただ、どんな働きをしているのか、はっきりと知っていると言えるでしょうか。まず簡単に肝臓について把握しておきましょう。

◆肝臓の働きは三つ

肝臓の場所はどこにあるのかご存知でしょうか。それは胃のすぐ近くで少し右側に位置し、大人で1kgくらいの重さがあります。大きな臓器ですが働きも大きく、主に三つの仕事があります。

 

解毒作用

解毒作用については、肝臓の働きとしてもっとも知られているのではないでしょうか。これは、アルコールや薬などの身体にとって有害とされる物を解毒(無毒化)します。

代謝

私たちは、食べ物から摂った糖やたんぱく質、脂肪などの栄養分をエネルギーとして生命活動をしています。これは、胃や腸などの消化器官がするのだと思っているかもしれません。実は、肝臓は食べ物から得た栄養源を貯蔵し必要と感じたときにエネルギーとして使えるように溜めておくことができます。

胆汁の生成や分泌

肝臓で解毒されて出る老廃物は、次にすぐ横の胆のうに行くのですが、その際に肝臓で「胆汁」が生成されます。胆汁が老廃物を押し流してくれますが、胆汁とは脂肪の消化吸収を助ける役目をしています。

 

肝臓はかなり働き者であることがおわかりだと思います。これらの働きが正常に行われないと身体にいろいろな支障が出てくることは明白です。肝臓の調子を探るために、血液検査が役に立つのですね。

血液検査

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肝臓の状態を知るには、血液検査は欠かせません。定期健診などでも血液検査は行われますが、鉄分など栄養分が足りているかということ、心臓や腎臓の状態、血液の白血球数やリウマチの有無など、あらゆることがわかります。また、近年ではウイルス性肝炎、メタボリックシンドローム「内臓脂肪型肥満」など、肝臓にとって大きな支障の出てくる症状についても血糖値から推測することができます。血液検査は、病気を診断する上で基本的な検査であるといえるのです。

記号と検査数値

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肝臓には、肝動脈、肝静脈、門脈など血管が3本あります。もし肝臓に異常があると、この血管にも異常が伝わります。流れ込む肝臓の成分、酵素から状態を知ることができるのです。それぞれ肝臓の働きに対応してアルファベットの文字記号と基準値が設定されており、その数値と比べて高いか低いかで判定します。

◆記号と内容

AST(GOT)

心臓、肝臓、腎臓、筋肉にある酵素のことで、肝臓の働きのうち「代謝」に関係があります。

○ALT(GPT)

上と同様に代謝に関係しますが、異常値が出ても総合的に判断する必要があります。

γ-GT(γ-GTP)

肝臓や胆管、胆汁の中の酵素で、たんぱく質を分解します。三つの働きのうち「胆汁の生成や分泌」に関係があります。

LD(LDH)

肝臓や心臓、肺、がん細胞などにも含まれる酵素で、三つの働きのうち「代謝」に関係があります。

ALP

肝臓や腎臓の中の酵素で、リン酸化合物を分解します。リンは骨の形成など人間にとって必要なものですが、食品添加物として入っていることもあり、加工食品、スナック菓子など多くの食品に見られます。

○総ビリルビン・直接ビリルビン

ビリルビンとは血液中に含まれる色素のことです。この色素は黄色い色で、古くなった血液は通常は胆汁の中に混ざり排泄されます。

コリンエステラーゼ(非特異的コリンエステラーゼ ChE)

コリンエステラーゼは二種あり、そのうち「非特異的コリンエステラーゼ」を指します。神経の刺激伝達に関係しているものです。主に肝臓で作られる酵素です。

HBs抗原・抗体 とHBe抗原・抗体

抗原とは細菌やウイルスのことで、抗体とはそれらを防御排除する物質です。B型肝炎ウイルスの感染についてわかります。

HCV抗体

同様にC型肝炎ウイルスの感染についてわかります。

◆基準値

では、上でご紹介しました記号と基準値、そして数値から「わかる病気」についてご説明いたします。

AST(GOT)

基準値:10~40 U/L

・値が高い場合は、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝などが疑われます。

・低い場合は、ビタミンB6が欠乏しています。

○ALT(GPT)

基準値:5~40 U/L

・値が高い場合は、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝、ウイルス性肝炎、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪性肝疾患(NASH)、胆道疾患などが疑われます。

・低い場合は、ビタミンB6が欠乏しています。

γ-GT(γ-GTP)

基準値:男性で70U/L以下、女性で30U/L以下

・値が高い場合は、アルコール性肝障害、肝硬変、脂肪肝、胆道疾患など。主にアルコールに反応して上がります。

LD(LDH)

基準値:115~245U/L

・値が高い場合は、急性肝炎、ウイルス性肝炎、肝臓癌が疑われます。

ALP

基準値:115~359U/L

・値が高い場合は、胆汁の流れが閉塞されている、胆道結石、胆道がんが疑われます。

○総ビリルビン・直接ビリルビン

基準値:総ビリルビン:0.2~1.2 mg/dL

・値が高い場合は、黄疸、肝硬変が疑われます。

コリンエステラーゼ(非特異的コリンエステラーゼ ChE)

基準値:男性:242~495 IU/L 女性:200~459 IU/L

・値が高い場合は、肝脂肪が疑われます。

・低い場合は、肝硬変、急性・慢性肝炎、劇症肝炎、肝がんが疑われます。

肝臓の病気について

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◆脂肪肝

メタボリックシンドロームは、肝臓にも必要以上に脂肪を溜め込みます。飲みすぎ食べすぎにより肝臓にたくわえられる脂肪ですが、肝臓の30%を越えた状態を脂肪肝と呼びます。この脂肪肝は、「アルコール性」「非アルコール性」があります。これらの脂肪肝は、肝硬変や肝臓癌に進む可能性があります。

 

アルコール性脂肪肝

文字通りですが、お酒をかなり飲む人に多く、肝臓の解毒作用が間に合わずに脂肪となります。

非アルコール性脂肪性疾患(NASH)

お酒を飲まなくとも、暴飲暴食などで糖尿病や肥満になり、肝臓に脂肪がついてしまいます。見た目が痩せていても内臓脂肪がつくことがありますので、肝脂肪には気がつかない場合もあります。

◆肝硬変

肝硬変は、文字の通り肝臓が硬くなってしまう恐ろしい病気です。肝臓が線維化されることを繰り返し、徐々に硬くなります。また、硬くなってしまった肝臓は元にもどることはありません。原因は、アルコールや暴飲暴食、B型やC型肝炎ウイルス、脂肪肝、慢性肝炎などから発展して発症します。

◆肝臓癌

肝臓癌は、他の臓器からの転移でない場合は、上でご紹介しました脂肪肝や肝硬変、C型肝炎ウイルスなどから、またB型肝炎ウイルスからも進行して発症します。

 

これらの肝臓病は残念ながら自覚症状がないことが多く、発見したときはかなり進行している場合が多いようです。なぜなら、肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、あまり苦痛につながる神経がなく本人に知られることなく進行してしまいます。肝硬変など異常事態が起こっていても「正常な部分」のみで仕事をこなしていくので、なかなか自覚ができないということのようです。

まとめ

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いかがでしたでしょうか。血液検査から、いろいろな病気がかくれていることがわかりますが、今回は肝臓病に限って記号と数値や基準値についてご紹介しました。肝臓は「沈黙の臓器」です。まるで「激務に耐えて働く企業戦士」のようですが、「お酒をたくさん飲む人」や常軌を逸した「大食い」をする人などは、知らない間に肝臓病になっていた、などとならないようにどうぞお気を付けください。

 

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