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病気

怠け者と誤解されやすい起立性調節障害!その原因と症状や改善・治療方法

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『朝起きられない!』『めまい・立ちくらみ・倦怠感がある!』などの症状がみられる「起立性調節障害」においては、怠け者やさぼり癖として周囲の誤解を受けることも多く、精神的につらい病気のひとつです。思春期の子供に多く見られる症状ですが大人でも発症します。

 

この「起立性調節障害」は、「自律神経失調症」のひとつとされており、症状が軽い早期の段階で治療を進めると、数カ月という短期間で改善できるとされています。日常生活に支障がある中度の症状であっても、治療開始1年後での回復率で約50%、3年後では70~80%とされています。この起立性調節障害について、その原因と症状や改善・治療方法などについてお伝えします。

 

起立性調節障害とは?

「起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation)」とは、自律神経失調症の一種で「OD」とも呼ばれています。体が急速に発達する思春期に多くみられる症状で、小学生の約5%、中学生の約10%が発症し、大人になるにつれて改善していきます。しかし大人になってから発症するケースもしばしばみられるようです。

 

成長期である思春期では、自律神経の交感神経と副交感神経とのバランスが乱れやすく、血流や血圧の調整が正常に行なわれないことが起こります。この自律神経の乱れによって、めまい・立ちくらみ・ふらつき・倦怠感などの身体症状が表れてしまうのです。

 

起立性調節障害を発症すると、「朝起きられない」「学校へいけない」などの症状も出るので、周辺の人たちからは、“怠けもの”や“さぼり症”と誤解されがちです。しかし明らかな自律神経失調症の一種であり、本人にとってはつらい病気なのです。

 

起立性調節障害の原因

「起立性調節障害(OD)」は、自律神経の「交換神経」「副交感神経」との相互の役割バランスが崩れることで、血流や血圧や心拍数をコントロールする「代償機構」というバックアップ体制が破綻して発症します。

 

起立性調節障害は、身体が急成長する思春期に多く発症する病気です。思春期(女児で10歳~、男児で11歳~)では、身体の急成長に対して、自律神経系の発達が追いつけずにバランスを崩しやすいことが考えられます。

 

自律神経のバランスの乱れ

「自律神経」は、自分の意思に関係なく自律して身体機能をコントロールしています。「24時間血液を流し続ける」「眠っている時でも呼吸する」「運動すると心拍数が増える」「興奮すると血圧が上昇する」などが自律神経の機能です。

 

自律神経は、「交感神経」「副交感神経」の相反する働きを持つ2つの神経によってバランスが保たれています。交感神経は、運動や活動などで体を活発に動かす時に積極的に働きます。いっぽう副交感神経は、睡眠などで体をゆっくり休めている時に積極的に働きます。

 

「起立性調節障害」では、自律神経の乱れによって交感神経と副交感神経の連携が崩れ、「代償機構(バックアップ)の遅れ」が生じてしまいます。つまり体を動かすと血圧は低下したままで上昇することもなく、血流が悪くなることで全身への酸素や栄養の供給が正常に行なわれなくなってしまいます。

 

この自律神経の乱れに因る代償機構の遅れが、少しの運動をすることで息切れや動悸を起こし、血圧の低下でめまい・立ちくらみ・ふらつきなどの症状となって表れてくるのです。また疲れやすくて倦怠感も多く、疲労回復も遅くなってしまいます。

 

起立性調節障害の症状

起立性調節障害の症状は、主に表出を伴う身体症状として表れます。特徴的な症状としては「朝起きられない」「立ちくらみ」「めまい」などが最も多くみられます。これらの症状が出た時には、寝たままの姿勢が多くなります。「怠け者」「さぼり症」などの誤解を招きやすいのはこのためです。

 

しかし実際に寝たままで横になっていると血流や血圧が回復して体調が改善してきます。したがって午前中に体調を狂わせて午後になると改善するという傾向があるのも特徴的な症状です。

 

主な身体的症状

「朝起きられない」「立ちくらみ」「めまい」が一番多くみられる代表的な症状で、人によって「動悸」「息切れ」「腹痛」「頭痛」「食欲不振」「倦怠感」「睡眠障害」などのさまざまな症状が表れます。これらの症状は午前中に集中して起こり、午後になると改善する傾向が多くみられます。

 

起立性調節障害の症状は、その特徴によって「起立直後性低血圧」「体位性頻脈症候群」「神経調節性失神」「遷延性起立性低血圧」の4つのタイプに分けることができます。

 

起立直後性低血圧

「起立直後性低血圧」とは、起立した直後に血圧が大きく低下し、血圧が正常に回復するまでに25秒以上を要する症状のことです。血圧の低下に伴って血行が悪くなり、脳への酸素の供給不足が原因で、立ちくらみ・ふらつき・めまいなどの症状が見られます。活動を活発化させる役割を持つ交換神経の働きが鈍いために、疲労感や倦怠感に悩まされるタイプで、1番目に多くみられる症例です。

 

体位性頻脈症候群

「体位性頻脈症候群」とは、起立した直後の血圧低下はなく、著しい心拍数(115回以上)や著しい心拍数増加(35回以上の増加)が起こる症状です。起立中に腹部や下肢などの下半身に血液が滞留することで、交感神経が過剰反応し興奮ホルモンのアドレナリンが過剰分泌されることで起きる症状だと考えられています。心拍増加・ふらつき・頭痛・倦怠感などを伴い、2番目に多くみられる症例です。

 

神経調節性失神

「神経調節性失神」とは、起立した直後の血圧は正常ですが、起立したままで時間が経過すると血圧が突然低下し、顔面蒼白になって意識がもうろうとなり失神することもある症状です。起立中に突然に血圧が低下するという症状が出現し、まれに痙攣発作を起こすこともあります。朝礼等で生徒が失神して倒れるのはこのタイプで、3番目に多い症例です。

 

遷延性起立性低血圧

「遷延性(せんえんせい)起立性低血圧」とは、起立した直後の血圧と心拍はともに正常なのに、起立後3~10分経過後に最高血圧が15%以上(または20mmHg以上)低下する症状です。静脈系の収縮不全によって引き起こされると考えられています。動悸。冷や汗。気分不快などの症状がありますが、比較的めずらしいタイプで4番目に多い症例です。

 

起立性調節障害の診断基準

起立性調節障害の診断基準は、大症状5項目と小症状10項目に分類されています。この分類の中で、「大症状3つ以上」「大症状2つ以上+小症状1つ以上」「大症状1つ以上+小症状2つ以上」のいずれかに該当し、かつ他の身体的疾患が無い場合を判定基準とします。

 

大症状5項目

  1. 立ちくらみあるいはめまいを起こしやすい
  2. 立っていると気持ち悪くなる、ひどくなると倒れる
  3. 入浴時、あるいは嫌なことを見聞きすると気持ちが悪くなる
  4. 少し動くと動悸、あるいは息切れがする
  5. 朝起きが悪く、午前中調子が悪い

 

小症状10項目

  1. 顔色が青白い
  2. 食欲不振である
  3. 強い腹痛がおこる
  4. 倦怠あるいは疲れやすい
  5. 頭痛がおこる
  6. 乗り物酔いをする
  7. 起立試験による脈圧の狭小化(16mmHg以上)
  8. 起立試験で、収縮時血圧が安静時より21mmHg以上低下する
  9. 起立試験で脈拍数が1分間あたり21回以上増える
  10. 起立試験で典型的な心電図がみられる

 

自己診断

起立性調節障害の疑いを自己診断する場合には、下記5項目で判定することができます。下記項目の内で3つ以上に該当し、かつ特別な身体的疾患を患っていない場合には、起立性調節障害を疑って、病院の診察を受けることをオススメします。

  1. 午前中に体調不良が集中し午後になると回復する
  2. 朝に起きることが困難である
  3. 立ちくらみ・ふらつき・めまいがよく起こる
  4. 少しの運動で息切れや動悸が起こる
  5. 疲れやすく倦怠感が多い

 

起立性調節障害の改善・治療方法

「起立性調節障害」は、早期に発見し適切な治療を受ければ、症状改善や元どおりの回復は比較的容易だとされています。症状が軽い人では、適切な治療のよって数ヶ月以内に改善できるとされています。

 

起立性調節障害ガイドラインによれば、日常生活に支障をきたす中度の症状であっても、治療1年後での回復率は50%前後、3年後では80%前後とされています。回復後にわずかな症状が残ることもあるようですが、日常の社会生活にはほとんど影響がないまでに改善・回復するとされています。

 

治療専門機関の選択

起立性調節障害での受診機関は、どこにしたら良いのか少し悩んでしまいますよね。子供と大人に分けて考えた方が良いようです。子供の場合には、たとえ高校生であっても小児科の受診がオススメです。小児科の医者には、起立性調節障害についての豊富な知識や診察経験を持つ人が多いとされています。

 

大人の場合には、心療内科循環器科をオススメします。できるだけ症状が顕著な「午前中」に診察を受けると医者の判断も適確になります。自分で感知している全ての症状を医者に伝えてから診察を受けます。

 

診察・検査方法

病院での診察では、まず問診と医療面接が行なわれます。問診では、病歴や現在の症状について質問を受けます。症状を詳しく伝えましょう。次に行なわれる医療面接では、医者と患者との良好な関係を築くためのコミュニケーションが行なわれます。

 

次に本格的検査が行なわれますが、最初になんらかの身体的病気が潜んでいないかの検査が行なわれます。起立性調節障害の症状と似た脳腫瘍や甲状腺機能異常や不整脈などの疾患がないかを、血液検査、尿検査、胸部レントゲン検査、心電図などの検査で調べるのが一般的です。

 

身体的病気の検査で異常がなければ「起立性調節障害」を判定する「新起立試験」が行なわれます。「新起立試験」では「仰向けで10分間安静後に、血圧と心拍を3回測定する」検査を行ってから、「合図で起立後に、血圧と心拍を1分、3分、5分、7分、10分ごとに測定する」検査が行なわれます。これらの検査結果と判定基準により総合的に判断されます。

 

治療・改善方法

起立性調節障害の治療や改善方法においては、まず周りの人がこの病気の特性を理解してあげることが重要です。周囲の人たちによる「怠け者」や「さぼり症」などとの誤解は、本人をさらに精神的ストレスへと追い込んでしまいます。

 

専門医療機関での治療は薬物療法が主体となります。医師の指示で処方された「血管を収縮させ血圧を上げる」作用のある薬を服用することで治療します。薬の効果は、患者の体質や症状によって異なります。

 

効果的な改善方法としては、医者の処方薬による薬物療法と自分でのセルフケアでの治療との併用がオススメです。自分から進んでセルフケアを行なうことで改善・回復が速くなることが期待できます。

 

自分でできるセルフケア8項目

  1. 急に立ち上がらない(30秒以上間をおく)
  2. 毎日、塩分(10~12g)を摂取する
  3. 毎日、水分(1.5~2.0ℓ)を摂取する
  4. 起床と就寝の時間を30分早める(3~5日おき)
  5. お風呂はぬるま湯にする
  6. 温度の高い場所を控える
  7. 夜9時以降の活動は控える
  8. 体調が良い午後に軽いウオーキングをする

 

まとめ

起立性調節障害に疾患した場合には、子供であれば学校に、そして大人であれば職場に、診断書を提出して病気への理解を求めることで焦らずに治療することが改善への近道となります。起立性調節障害は、自律神経系の乱れによって起こります。大人で発症すると、周囲への配慮や自分への抑制から心理的ストレスを抱えて悪化する傾向もあります。焦らずゆっくりと治療に向き合うことが大切です。

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