肌をよく見たらブツブツが・・。
最初は吹き出物かと思ったけど、日に日にブツブツの数が増えてきて・・。
もしかしたら、それは吹き出物ではなく、イボなのかもしれません。
イボができてしまったら、専用の薬を使うか、皮膚科で治療を受けなければ除去するはほぼ不可能です。
まずは、イボができる原因について知りましょう。
【顔・手・首】イボができる原因を部位別・年代別に解説
顔や手にできるイボはウイルスが主な原因
イボの原因の代表ともいえるのが、ヒトパピローマウイルス(HPV)です。
ウイルス性のイボはウイルス性疣贅(ゆうぜい)と呼ばれます。
日本皮膚科学会によるとヒトパピローマウイルスは150種類以上発見されており、感染する場所によってイボの名前が変わってきます。
ここでは部位別に代表的なウイルス性のイボについて解説していきます。
指・ひざ・肘のイボは主に尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
尋常性疣贅は、ウイルスが原因のイボの中でも特にメジャーなものです。
小さな傷口からウイルスが侵入することが原因でイボができるので、怪我をしやすかったり、皮膚が擦れやすい手足の関節や先端にできやすい傾向があります。
多くの場合イボの形は、硬く突起して、円形であるのが特徴です。
皮膚表面が削れていくことで、次第にカサカサになっていきます。
足裏のイボは主に足底疣贅(そくていゆうぜい)
足底疣贅は、先述の尋常性疣贅の仲間とされるイボです。
その名の通り、足裏にできるのが特徴となります。
性質は尋常性疣贅とほぼ同じですが、足裏にできるということから体重がかかりやすく、痛みを感じたり、歩行に支障が出るケースも少なくありません。
また、魚の目やタコと間違えてしまうことが多いので注意が必要です。
顔・手の甲・腕のイボは主に扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)
扁平疣贅は、その名の通り先端が平たいのが特徴のイボです。
青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)とも呼ばれ、10代~30歳ごろの人に多くみられ、中年以降にはほとんどみられません。
また、比較的女性に多くみられます。
陰部にできるイボの原因は?
なかなか人には相談できない陰部のイボ。
実はひそかに悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
陰部のイボの正体は尖圭コンジローマです。
尖圭コンジローマの原因となるウイルスは、良性型のヒトパピローマウイルスとなります。
また、尖圭コンジローマは「性器イボ」とも呼ばれます。
尖圭コンジローマの症状
尖圭コンジローマによるイボは、乳頭のようにボツリとできるものか、カリフラワーや鶏のトサカのような特徴的な形状のものの2パターンが主となっています。
初期の段階では自覚することが難しく、陰部から悪臭がするようになって気付くケースも少なくありません。
尖圭コンジローマの感染経路
尖圭コンジローマの主な感染経路はあらゆる性行為です。
潜伏期間が約3か月あることから、パートナーも感染している可能性があります。
また、治療によってイボを切除してもウイルスを完全に取り除くことは難しく、再発率が高いことでも知られています。
コンドームの使用だけで予防することは難しいですが、それでもコンドームの装着が特に有効な予防対策です。
また、症状が出ている期間中は性行為を控えましょう。
加齢が原因でイボができることも
皮膚の老化現象が原因となってイボができるケースもあります。
中でも30代以降の中年世代にみられるイボを軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)といい、50代以降の世代に主にみられるイボを老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)と呼びます。
軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)
軟性線維腫は、首や頭部と胸部との中間にある頚部、脇の下にできやすいイボです。
2ミリくらいの肌色~淡褐色の先端が平たい形状が特徴で、多発しやすい傾向にあります。
女性や肥満体型の人にできやすいのも特徴です。
加齢が原因のイボなので周囲にうつす心配はなく、日常生活に支障が出ないのであれば特に治療は必要ないとされています。
また、老人性疣贅が合併した場合はアクロコルドンと呼ばれます。
老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)
老人性疣贅は、老人性イボや脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)とも呼ばれるイボです。
若いころは肌の新陳代謝(ターンオーバー)によって紫外線が形成したメラニン色素は剥がれ落ちていきますが、肌年齢が上がり、ターンオーバーの機能が低下すると、メラニンが肌に蓄積されるようになります。
これが、老人性疣贅の正体です。
肌の老化は部位を問わずどこにでも起こりうるので、イボができる場所も規則性がありません。
顔や背中など、足の裏を除いた全身にできる可能性があります。
また、形状もいろいろあり、先端が平たいものや突起状もの、色が肌色のものから黒に近い色までみられます。
老人性疣贅は80代になるとほぼ100%みられる
老人性疣贅は40~50代ごろから徐々にみられるようになります。
60代では8割近くの人にみられるようになり、80代になると、ほぼ全ての人にできるイボといわれています。
一方で若い人も注意が必要です。
遺伝によっては20~30代と若い世代であっても老人性疣贅がみられるケースもあります。
老人性疣贅は念のため医師に相談を
加齢が原因のイボであっても、軟性線維腫は治療を急がないのに対し、老人性疣贅は念のため医師に相談することをおすすめします。
というのも、老人性疣贅ににた症状は多く、皮膚がんの前段階である日光角化症やメラノーマト呼ばれる悪性黒色腫と見た目の区別をするのが難しいのです。
病院では悪性の疑いがあれば、きちんと検査してくれます。
独断で「大丈夫」と決めてしまうのは控える方が良いでしょう。
子供に多い水イボの原因は?
子どもに多い水イボは、伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)と呼ばれます。
ウイルスが原因のイボではありますが、ヒトパピローマウイルスによるものではなく、伝染性軟属腫ウイルスと呼ばれるウイルスが原因となっているのが特徴です。
プールで感染しやすいことから、子供に多くみられるイボとして知られています。
水イボの特徴
水イボは表面に光沢があり、ツルツルしているのが特徴です。
大きさは5ミリ程度であり、イボの先端が少しへこんでいます。
また、柔らかいことも特徴で、水イボが破れてウイルスが飛び散ることで感染が広がってしまいます。
ほかのイボが手や足裏にできやすいのに対し、身体にできやすいのも水イボの特徴となっています。
水イボの治療
日本皮膚科学会によると、水イボの治療は医師と保護者の方針によって異なるとのこと。
代表的な治療法として小さなピンセットなどで水イボをつまんで取るといった方法がありますが、痛みを伴うことで知られています。
そのため、治療中の苦痛を減らすために時間をかけてでも塗り薬で治療するケースもみられます。
しかし、治療が遅れてたり、時間をかけすぎてしまうと、湿疹による痒みも併発してしまい、その結果、とびひ(伝染性膿痂疹)も引き起こしてしまう可能性もあります。
早めの対処と慎重な判断が大切です。
まとめ
ウイルスが原因となる多くのイボや水イボには、残念ながら予防ワクチンが存在しません。
そのため、イボを予防するには、毎日のスキンケアや傷口のケアが重要となります。
また、加齢によるイボを防ぐためには、若いうちから紫外線による肌ダメージを減らす心がけを忘れないようにしましょう。
日焼け止めクリームや日傘の活用で、紫外線対策を習慣にしておきたいですね。
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編集部:SAYAKA

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